Diary...日記、っぽいもの
あ、そ。なるほどね。まァいいや別に。
- 01/07/1996
いやはやはや。もう7月ですよ。やンなっちゃいますね。
新しいコンテンツ、作りました。TrashCan、ちりあくたのたぐい。「ナントカ、ラシ
キもの」というパターン破れたり。さすがに続かないっす。TrashCanでは怪しげな企
画やら何やらやろうかと思ったんですが、いきなり過去の制作物の発掘になってしま
いました。このホームページ、日記をのぞいてほとんど過去の資産のみで運営してい
るんですが、こんなんでいつまで続くんでしょうか。とくにCG関係は枯渇が迫ってい
る。あんまり古いのを掲載するわけにもいかないし(恥ずかしいから:-P)。うむぅ。
- 02/07/1996
今朝方、女子高生の集団にでくわした。駅のほうから五反田ゆうぽうとまで延々と続
く女子高生の群れ。ちなみにセーラー服。あ、「羨ましい」とか「嬉しいんでしょ?」
とか思ったでしょう。とぉんでもない。
ジャマだ! どけい、おまいらあ!
感想なんてこれにつきるですよ、いやマジで。自分も昔そうだったんだろうからあま
り文句もいえないけど、集団になった女子高生ってホント周囲の迷惑考えないんだか
ら。広くもない歩道いっぱいに広がって歩くわ、よそみして歩くから前から人が来る
のに直前まで気付かないわ、最低。彼女達、最終的には五反田ゆうぽうとに吸い込ま
れていったんだけど、一体何だったんだろう。
そうそう、女子高生に囲まれても私はちっとも嬉しくないです。私が好きなのは鑑賞
して楽しい可愛い女の子だから。今時の品のない顔した女子高生に鑑賞価値はナイ!
あれ、どういうんかなー。最近の子って、みんな高校生の3年間だけ、ああいう顔に
なるのよね。中学生のころは普通だし大学生になるとまた普通に戻るの。若いモンの
考えることはようわからんです。
- 03/07/1996
意味もなく徹夜してしまった。そうしていても1文字も書けないんだから話にならな
い。あ、この日記のことじゃないですよ。仕事の原稿、CD-ROMのレビュー記事。現在
9時40分。編集部には朝イチで送りますとか大口たたいたんだけどな。壊れると本当
に手に負えない。別に芸術家気取りで繊細ぶっているわけじゃない。嘘だと思うのな
らCD-ROM、年間120本見てごらん。もう見るのも嫌になるから。気に入らないものを
提灯記事を書かされているわけじゃない。実際面白い、だろうと思う。でも嫌なもの
は嫌なんだ。ああ、こういう無駄な文章ならいくらでも書く気が起きるんだけどな。
一銭にもならないのにねぇ。
このホームページは個人として作っているし、この日記のスタンスもあくまで個人と
してのものなんだけど、実際問題として感じることや感情を仕事とまったく切り離す
ことはできない。何せ、仕事も自分の一部だからね。これまでは自分が何をやってい
る人間なのかわからないように書いていたんだけど、それもうざくなってきたので、
あえてぼかすのは止めることにした。とはいえ、具体的な社名とか誌名/書名は出せ
ない。そうそう、しおみけいこ というのは本名じゃないよ。仕事上で使うペンネー
ムでもない。この日記くらいはかまわないんだけど、GraphicsとかTrashCanまで仕事
関係にバレるのはさすがに嫌だからね。高校生のころからのペンネームで、そのまま
パソコン通信のハンドルネームになったものだから、個人として名乗るのに違和感が
ないというのもあるけど。
気が向いたら、さらに時間があったら、また追加します。ちょっと、自分の文章が止
まらなくなっているので。その勢いを仕事に向けろって? ごもっとも。
−−−付記−−−
結局、原稿が上がったのは夜。システムがたがたになっちゃった。CD-ROMのレビュー
が嫌な理由のもうひとつがこれ。変なドライバとかばかばか入れられるから、どんど
んおかしくなっていっちゃうのよね。Win3.1のころはWindowsディレクトリ以下をバ
ックップと総入替えしてまっさらなシステムに戻してたんだけど、Win95になってか
らはまだ有効なバックアップ手段を見つけられない。今日は何度飛んだか数える気に
もなれなかったし、おまけに音まで出なくなっちゃった。いい加減、嫌になる。
- 04/07/1996
師匠が、すごく嬉しそうに「“腐ってる”と今話題のホームページを見せてあげよう」
と、とある有名企業のホームページを見せてくれた。
「ほらほらほら、腐ってるでしょ」「……ドコ?」
どこら辺が腐っているのか、よくわからない。しかしここ、すごくアクセス多いんだ
ろうな。すると師匠は、画面の一画を指してみせた。
「あ。」
そこには、何と半角カタカナがあったのだ!
「本当だ。腐ってる……」「さすがでしょ」
さすがとある有名企業。やっぱやることが違うわ。ちなみにそこ、半角の「&」もその
まんま入ってました(「&」って、「<」とかと同じでタグに使う特殊キャラクタなん
だよね。だから、ソースには「&」とか書くのがお約束)。
企業名を知りたい人は黙ってここに行くやうに。ま、納得はするわな。らしいよなぁ。
- 05/07/1996
結局、日記リンクスのことについて書かずにはいられない。押さえてたんだけど。
Web上で起こったトラブルなんて結局当事者たちにしか真相はわからない。だから、
津田氏を批判してもばうわう氏を批判しても(擁護でも同じこと)、それはつまり
「新聞で事件の経過を知っただけの人間が、勝手な手紙を送りつける」ことになるん
じゃないかな、と。だって、津田氏が本当に警告もなしにばうわう氏の登録を削除し
たのか、そんなことはわからないじゃない。津田氏はほとんど沈黙を守っているし、
よしんば津田氏が経過をもっとくわしく書いたとしても、それが本当かどうかはわか
らない。ばうわう氏がいろいろ書いていることも、本当かどうか私には確かめるすべ
はない。今回の直接のきっかけになった不正投票騒ぎも、誰がやったのか、そもそも
本当に不正だったのかさえわからない。更新速度ランキングに対して行われたことも、
私には誰の行為なのかわかるはずもない。私には、何が起こっているのかよくわから
ないよ。比喩でも嫌味でもなく、本当にね。だから、どう対処すればいいのかもわか
らない。まあ、日記リンクスが津田氏が提供する“場”ではなく津田氏が編集権を発
揮するコンテンツであったと宣言されている以上、留まる気にはなれないけれど。
……と、こう書いていることだって「新聞で事件の経過を知っただけの人間が、勝手
な手紙を送りつける」行為なんだよねぇ。はあ。
- 06/07/1996
何だかなぁ。この日記を読んでいる人全員が日記リンクスのことを知っているとは限
らないし(実は知っているのかもしれないけど、どちらにせよ私には知るすべはない。
結局、これにつきるのよ)、そういうことを書かないようにしてきたんだけど。まー
でも、1回書いちゃったんだから2回も3回ももう一緒だわ。てなわけで、本日もそのネ
タでいきます。せっかく土曜日だというのに会社に来ているということもあるし。
本当を言うと、昨日キレて書いてしまう前にも何度も書きかけては消していたのだ。
そのなかで、ばうわう氏が日記に「励ましのメール」を掲載したことについて批判を
していた部分があった。まるで、今回の事件の推移を見ている日記者という陪審員に
向かって「新聞を読んで事件を知った全国から寄せられた、善良なる人々の励ましの
お便り」を読んでみせる敏腕弁護士。彼は、ことさらに被告の無罪を訴えたりはしな
い。そのかわり、陪審員にゆさぶりをかける。陪審員の皆さん、彼の正当性はこのよ
うに証拠よりも全国の善良なる人々によって雄弁に物語られているのです。私は陪審
員の皆さんの善良さをこそ信じております。こうして、陪審員のありあまる善良さも
いかんなく発揮されるというわけだ。ギャラリーのいる喧嘩なら、ギャラリーを味方
に付けたほうが勝ち。この裁判、沈黙を守った津田氏より、陪審員を巧みに動かした
ばうわう氏の勝ちだ。有効だけれど、あざといやり方でうんざりする。……ってなこ
とを書いていたんだけれど、そう書くことも励ましのお便りを送ることと同じだとい
う矛盾にはまってしまって、消してしまった。
そんなことをぐるぐる考えていたら、ばうわう氏の今日の日記。くっそぉ。ばうわう
さん、あなたやっぱり人を惹きつける方法をよくわかってやってんのね。そりゃまあ、
アマチュアとはいえメディアウォッチャーをしている人が、この程度のやり方を知ら
ないわけはないだろうけどさ。ただ、津田氏のやり方が気の毒なくらい不器用だから、
よけいそう思うのよ。躍らされるこっちが悪いんだけどさ。
悔しいのは、今後ばうわう氏が何らかのコンテンツ(日記猿人とは限らない)を起こ
した場合、やはり私は見に行ってしまうだろうということだ。だって、当人はコンテ
ンツになるべきさしたる素材を持ってもいないのに、こんなに上手に人を動かすホー
ムページ制作者ってそういないよ(っていうか、それがばうわう氏の持つ素材なんだ
ろうな)。これを見るなっていうのは、私にはちょっと無理だ。ちくしょおぉぉっ。
- 08/07/1996
さて唐突だが、私の週末は「チューボーですよ」でしめくくられる。
いーじゃんか、好きなんだから堺正章。ほかに私が自主的に見るTV番組といったら、
みのもんたが好きだという理由で「動物奇想天外」くらい。何しろ、将来、姑や浮気
性の夫に悩んだら、ぜひみのさんに電話をかけようと楽しみにしているのだ。言って
言って何とでも。
で、先週の話で恐縮だが、私は友人とともに「チューボーですよ」を見ていた。お題
は八宝菜。中華料理は、ご家庭でテキトーに作られている状態からは想像もつかない
ほど手がかかっている。お店の味は、味付けや強い火力だけでうみ出されているわけ
ではない。番組も半ばを過ぎ、すべてを合わせて炒めるだけという段になったとき、
友人が真剣な顔でこう言った。
「もしかして、八宝菜っていう野菜は、ないの?」
「……は?」
「いや、八宝菜って八宝菜っていう野菜を入れるから八宝菜っていうんじゃないの?」
……天誅だ天誅。誰でもいいから中華の神様、こいつに天誅をくわえてやってくださ
い。ああ、一度こいつを連れて中国物産展に行こう。そうして文芸四宝のコーナーで
「八宝菜」における「宝」の意味をとっくりと解説してやり、授業料として肉饅頭を
ふんだくるのがベストと見た。明日から渋谷東急の広告チェックを日課としよう。
はあ。やっぱこっちのほうが気楽だワ。
- 09/07/1996
最近の流行として、ソフトウェアのコンポーネント化が進むという話がある。この話
が流布するもととなっているのはJavaの登場だろうが、そうそううまくいくものだろ
うか。大仰なパッケージを買わずに、必要なときに必要なソフトウェアをサーバから
ダウンロードして使う。理想的な形態だ。クライアント側のストレージは少なくて済
むし、Javaを使えばハードウェアどころかOSの違いさえ吸収することも可能だ。しか
し、だ。それを使える人間が、どれほどいるかが問題である。
パソコンというものそれ自体は、すでにコンポーネント化されているといってもいい。
本体、ディスプレイ、OS、ソフトウェア、それぞれを自分の好きなものを選んでシス
テムを組み上げられる。ところが、実際のところはプリインストールのオールインワ
ンタイプが一番売れている。この傾向は何もパソコンに限ったことではない。オーデ
ィオなども、凝る人は様々なパーツを組み合わせて作っていく。しかし、いわゆるマ
ニアではない普通の人が選ぶのはセットになった商品だ。仮に回線速度などの技術的
な問題がクリアされ、サーバ上にコンポーネント化されたソフトウェアがおかれたと
しても、結局大半の人はおすすめソフトをリストアップした「ナントカセット」を要
求し、そこからだけダウンロードするのではないか。
いや、何でこんな話をしているのかというと、今日実家の母から電話がかかってきた
んですよ。近所の主婦友達がやっている教室で1-2-3を習いたいから、1-2-3の使える
Rupoの中古を安く買うにはどうしたらいいかって。
「この間まで先生のRupoを借りていたんだけど、それが壊れちゃってしょうがないか
らお父さんのキャノワードを借りてみたら、なんだか操作が違うのよ」
そうだろう、そうだろう。何しろキャノワードに入っているのは1-2-3じゃないから
ね。ちなみに今後は、Windows95を勉強するという話になっているらしい(母よ、お
前もか……嗚呼)。そうか。Windows95が使えて、さらに教室に持っていけなければ
ならないわけだ。ということはサブノート、見積書を作るのに使いたいとなればプリ
ンタもいる。30万円ほど用意してもらおうか。
「そんなにするの!? 中古でいいのよ、安いので」
古いマシンじゃWindows95は動かせない。そうすると先生と違うバージョンの1-2-3を
動かすことになるから、キャノワードを使うのと大差ないよ。
「あらでも、先生はどんな機種でも教えますって言ったのよ」
そんな教室は即刻やめろ。そんなこと言う教師は、よほど詳しいか生半可な知識しか
ないか、どちらかだ。
よろりら。私は疲れた。今後はこういう方々がパソコンを買うメインの層になるんで
すよ。ソフトウェアのコンポーネント化なんてその概念を理解してもらうのさえ想像
を絶する労力を要するだろう。まかり間違ってそんなことしたら、ユーザーサポート
が死んじゃうわい。
- 10/07/1996
暑い。台風がきているときの、べたべたした空気がまとわりついてくるような暑さは
大嫌いだ。蒸し暑いという言葉があるけれど、本当に蒸し暑いと感じるのは台風のと
きくらい。とっとと通過してほしい。雨だの風だのはこの際我慢するからさ。
はぁ。そんなものに身を置いたつもりはないんだけどな。
- 12/07/1996
ひどく忙しかったので、取材に行かねばならないイベントをすぽーんと忘れてしまっ
ていた。気付いたのが昨日の夜。青くなったが、幸いにして本日までのイベントであ
る。いやぁ、いくら選択権はこちらにあるとはいえ「行きますよ」とか断言しちゃっ
たもんねぇ。人間、必要なときには記憶がよみがえるもんだ。いやいやいや。
あーよかった。ほぅ。
親には、セットアップしたマシンを持っていってやろうかな、と。3ヵ月後に様子を
見てほこりをかぶっているようだったら、すかさず自分のものにしてしまうのだ。ふ
ふふ。いいマシンを選んでおくことにしよう。
- 15/07/1996
またOS/2のオンラインソフトを集めている。そうしたら、とあるサイトのeditersと
いうディレクトリのなかに、これでもかとばかりにHTMLエディタが入っていた。テキ
ストエディタよりHTMLエディタのほうが多いくらい。HTMLエディタの需要が多いのか、
それともプログラマの意欲をそそる題材なのか。
今の世の中タグを入力するのがメンドクサイという人のほうが多いだろうし、それど
ころかタグを覚えるのさえメンドクサイという人もいるわけで、HTMLエディタが人気
を集めるのはわかる。さして難しいものではないんだから、知らないより知っていた
ほうがいいんじゃないかなとは思うんだけど。ただ、コメントを見るとHTMLエディタ
を使っているようなのに妙なタグになっているケースがある。これは、HTMLエディタ
のバグを疑うより、その後手作業でいじってしまったときに間違えたと考えるほうが
正しいだろう。生半可な知識とNetscapeによる動作確認は間違いのもとだ。そうなる
と、半端にタグなんか覚えずに「(ソースは)見るな触るな考えるな」としてしまう
ほうが今時のユーザー事情に合っていて、万人がシアワセになれる道かもしれないと
いう気もする。どーもひっかかりはするんだけど。
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