Diary...日記、っぽいもの
時代は変わりつつある……といいなぁ。
- 16/07/1996
嫌いなことはいろいろあって、腹の立つことも(何しろこういう性格だから)たくさ
んある。なかでも嫌いでかつ腹が立つのは酒を呑みつつ打ち合わせをすることで、有
体にいってウチの会社では異端だ。他のことなら異端でもさっぱりかまわないが、こ
の点に関して異端だと年中嫌なことをせねばならないということになる。
日本人の間に根強くはびこる「一緒に酒を呑まないと相手のことはわからない」とか
いう主張は下戸を侮辱している(ちなみに私は下戸ではない)。「呑みニケーション」
とかいうフザケた言葉は、考えだした奴を見つけて袋叩きにすべきだと思う。だいた
い、たかが酒で自分の自制心をふっとばすだけの話。そんなことで相手のことがわか
ったら大したものだ(もちろん、相手の自制心を先にとばした上で観察できる理性が
あるなら話は別。ただし、こういうことを言いたがる奴にかぎって自分が真先にふっ
とばしてまわりの反応に気づかない。相手も同じようにふっとばしてくれると考える
根拠を一度うかがいたいものだ)。
すまんね、私は相当酒に強い(酒量ではなく、酒に呑まれないという意味で)ので、
君らがいい気持ちになって口走るビジネスの相手に言うにはあまりにもマヌケな台詞
や、他人のプライバシーに立ち入るようなマナー違反の無礼な台詞も、みな覚えてい
るんだよ。酒の上でのことだから? なれ合うのもたいがいにしやがれ。私はあなた
の友人ではない。ビジネスの相手なのだ。
すいませんね、愚痴っぽくて。明日は面白いことを見つけてきます。
- 17/07/1996
Adobeのインターネットデイなるものに行った。
興味があったのはAcrobatで、要するに、デザインにこだわって電子出版をやるのなら、
ページマークアップ言語を無理して拡張するより、もともとそれを考慮して作られた
規格を使ったほうが理にかなっているだろうと思ったからである。ただ、今日の内容
を見たかぎりではマルチプラットフォームへの対応とかデータの再利用といった点で
疑問が残るので(問題があるという意味ではない。今日の内容からはそのあたりがど
うなっているのか私にはわからなかったというだけの話)、判断はまだ保留。あとは
1社による独占の問題なんかも気にかからないでもないけれど、もともとDTPまわりは
Adobeが独占していたんだし、Web上に載せる情報すべてが適応するようなものでもな
さそうなので、騒ぐほどのことでもないかなと。
すいませんね、いまいち面白い話になっていなくて。明日は(以下略)。
- 18/07/1996
かつて私は、グラフィックをだかだか貼り付けたページを毛嫌いしていた。何となれ
ば、重いからである。しかし、現在私の心は穏やかだ。これはモデムが14,400bpsから
28,800bpsのものに変わった(どーでもいいけどそれ9,800円。ヤんなっちゃうね)か
らでは決してない。グラフィックはロードしないと決めてしまったからである。「イ
ンライングラフィックを自動的にロードする」という類のオプションをはずしてしま
ったのだ。いやー快適快適。その上で1点くらいロードしてみて、面白そうだったら
改めて全部ロードするのだ。凝りに凝ったレイアウトもこうなっては台無しであるが、
遠慮なく外す。たとえそれがCGをメインとしたコンテンツを組むホームページであっ
ても、容赦なく外す。我ながら鬼畜である。とてもCGのページを作っている人間とは
思えない。
かような方法でストレスを減らしたのだが、まだ強敵がいる。それはJavaでブラウザ
最下行の情報を表示するスペースに文字をスクロールさせていくホームページだ。あ
れ、誰が考え出したんだろうね? 最高に迷惑なんだけど。あのスペースは単なる空
きスペースではなくて、結構重要な情報(リンク先とか、ロード中の状況とか)を表
示するためにあるんだけどなー。ああっ、意地悪しないで私に情報を見せてぇっ。
- 21/07/1996
海外向けホームページを見た人からメールが来た。外人さんからメールが来ると、私
は名前より先にメールアドレス末尾のカントリーコードを見る。だって、どこの国か
ら来たのか考えると楽しいじゃん。で、末尾を見ると。
「……mil?」
3文字はアメリカだ。馴染みのあるところではcomはCommercialで企業、netはまんま
Networkでネットワーク関係、eduはeducationalで大学。でもってmilはmilitaryで防
衛関係、ってオイ。ヘッダのOrganizationを見ると、「U.S. NAVY」……。
アメリカ海軍だあぁーっ!
いや、その。現在どんな絵が掲示されているか見たい人は、ここへ行ってきてくらは
い。Art Galleryとか銘打ってますが、さっぱりArtじゃありません。MANGAとかANIME
の路線です。ああっ、艦載機にラムちゃんとか響子さんとかペイントされてたらどう
しようっ!? アメリカの各大学に1つはその手のサークルがあるとは聞いていたけど
(どこからだ)、実は軍隊さんにもあるのかっ!? 大丈夫なのか、米国海軍:-)
ところで、その人の名前のあとに「EW1(AW)」ってあったのね。これ、階級の略称じ
ゃないかと思うんだけど、知っている方いたらぜひ教えてください。いやもう、好奇
心が止まんなくって。
- 22/07/1996
メールで、ウィルスに関する情報が流れてきた。
そのウィルスはメールで送られてくる。メーラでそのメールを開いただけで感染し、
ハードディスクからなんとCPUまで破壊してしまうのだ。
さて、あなたはこれを読んでどういう反応をしただろうか。
「そりゃまたゴーカイなウィルスだなぁ(笑)」「どうしよう、気をつけなくちゃ」
ちょっとコンピュータのことがわかっていれば前者。まったくの初心者なら後者、か
な。後者の方はとりあえずご心配なく。これはデマです。もしこの手のメールが来て
心配なら、慌てず騒がずネットワーク管理者やプロバイダに報告してください。
今回のデマに関しては、内容は荒唐無稽なら情報の出所も明らかにされていないとい
うお粗末なもので、大抵は笑い話にしてくれる(何でもいいけど、情報の出所、WWW
のURLやNetNewsのグループ、メーリングリストの元メールなどが明示されていなけれ
ば、まずデマの可能性を疑ってほしいな)。しかし、デマに対する防御法である「正
しい知識と冷静な判断力」を、こういった場合どこまで要求していいものなのだろう
か。ウィルスやクラッキングの情報が流れてきてしかもその真偽がわからないような
ら、他者に流すより先にシステム管理者に報告して指示をあおぐのが普通だ。少なく
ともネットワークの利用についてまともな教育を受けているユーザーならば、そうす
る。しかし、現在のようにプロバイダ経由でダイアルアップIP接続をしているユーザ
ーのなかで、そういった行動をとれる人は何割いるのか。そもそも、プロバイダが自
分のシステム管理者であるという意識を持っているユーザーが何割いるのか。さらに、
そういった啓蒙をしているプロバイダがどれほどあるというのか。
インターネットを利用する上で、ユーザーをとりまく環境や知識・意識の格差という
のは、今後深刻な問題になってくるような気がするのは私だけだろうか。
- 23/07/1996
どーでもいい話をおもしろおかしく書きたてるつもりだったこの日記、最近はすっか
り真剣である。インターネットの行くすえなんか気にしちゃったりしてもーマジメな
んだからコノコノ、ってなもんである。馬鹿な話もきちんと書いているが、元来がユ
ーモアのセンスにとぼしい人間なもので、どうしても楽なほうに流れるのである。
こんなこっちゃイカン。
というわけでこのページの残り6日、よほどの不幸がないかぎりお馬鹿な話を書くこ
とに決めました。たとえ真面目な話でも、まるでお馬鹿な話のように書くべく努力し
ます。しょーもないことを書いてないで真面目にやれという苦情のメールが10通も来
たらさすがに考えるかもしれませんが、まずそんなことはないでしょう。そうそう、
よほどの不幸=腹の立つこと、ね。腹を立てると見さかいがなくなるタイプなもんで。
- 24/07/1996
食中毒O-157の発生源と見られる牛のタタキやレバーなどが店頭から姿を消すそうだ。
英国の狂牛病騒ぎに続き、肉牛を扱う業者の方には難儀なことが続く。「ヒンズー教
徒の陰謀だ!」とボケてみようかと思ったのだが、悪趣味すぎるので却下。
さて、上の悪い冗談はご推察のとおり「ヒンズー教徒は牛を聖なる動物として食用に
しない」ということから来ている。以下はそこからの連想。回教徒は豚を食べない。
理由はヒンズー教とは逆で、豚が穢れた動物であるからだ。仏教徒は動物を食べない。
その行為が殺生であるからだ。キリスト教徒は、「それは神が人間のためにお遣わし
になったのだ」と人間以外の生物なら容赦ナシである。人喰いを行っていた民族がど
のような宗教や哲学を持っていたのかは、私の勉強不足のためわからない。漢民族は
「食べないのは、海のものなら潜水艦、空のものなら飛行機だけだ」と豪語する。三
国志で自分の妻の肉を劉備にふるまった男の話、また、さる日本人の学者が、親しく
していた中国人の家に行ったたらペットとして可愛がっていた犬をツブしてもてなし
てくれたという話が、彼らの「食う」ことに対する姿勢が見えるようで興味深い。
食物のタブーとその背景についてまとめたものって、どこかにないかな。
- 25/07/1996
お馬鹿な話強化週間第2日目。昨日はイマイチお馬鹿度が足りなかったので、本日こ
そお馬鹿な話を書こうと思ったのだ、が。
ネタがなぁーい!
何かアレだね、ギャグマンガで、冗談言ってみ、と言われてアブラ汗かいてかたまっ
ちゃうマジメなキャラクターみたい。真面目な論調でよければ、特にパソコンをから
めれればいくらでもネタをひねくり出せるんだけど。あうー。誰かお馬鹿な失敗して
よぉ〜おぉ……
- 26/07/1996
昨夜近所のローソンに行ったら、復刻版のお菓子が並んでいる棚があった。昭和30年
代から40年代のかおりただようパッケージ群。ふんふん、これだと当時が懐かしい30
代の人にも、こういうのをキッチュだとか言って面白がる10代の子にも受けるもんね。
で、その一画に森永のチョコレート「ハイクラウン」があったのだ。うん、いつの間
にかなくなったよねコレ。何気なくひっくり返してパッケージの裏を見ると「この商
品は20年前のデザインで云々」と記載されている。うひぃ。そーかー。20年前かー。
じゃー何だね? この棚の客層として想定されるなかに、私も入っているわけだね?
私も懐古趣味を満足させるための商品の購買層になったのかー。そーかー。
…………とほほん。アイドルが自分より年下になったとき以来のショックだ。
- 29/07/1996
インプレスのinternet magazineでは、投稿が採用されたり通信販売を利用したりす
ると、ポイントが加算されるシステムになっている。ブルーチップよろしくこれをた
めていくと、景品をもらえるというわけだ。これがなかなか豪勢でね、デジタルカメ
ラとかMDウォークマンとかマウンテンバイクなんかまであったりするんだな。このへ
ん、スポンサーがいるようにもみえないし、さすがは実売10万部。ちっ、広告が入る
っていいよな。で、最近カメラがほしいなーとか思っているので、ポイント集めでも
始めようかと考えてるわけ。いや本気で(笑)。興味がある人は、とりあえず賞品のペ
ージでも行ってきてください。買い物するのはいくらなんでもシャクなんで、投稿マ
ニアになっちゃおうかな、くらいは考えますよ、きっと。
- 30/07/1996
前々から貸し出しをお願いしていたエプソンのデジタルカメラがようやっと到着した。
発送前に担当者が引き継ぎもせずに夏休みに突入してしまったり、着いたら着いたで
接続ケーブルが入っていなかったりと、なかなかお茶目さんなことをしてくれたのだ
が、エプソンだから許す(笑)。相手がNECやIBMだったら烈火の如く怒ることが容易に
予想できたりするあたり、私も勝手な奴である。
それにしてもまいったな。これ、面白いじゃんか。つい昨日までAPSのカメラが欲し
いと思っていたのに、あっさりこっちに乗り換えてしまいそうだ。むぅ。何に使うの
かと聞かれたら困るけど。APSのカメラは、簡単な取材のときに備品のカメラを持っ
ていくのが嫌で軽いのが欲しかったんだよね。いくらなんでもCP-100の画像を使うわ
けにはいかないだろうし。いや、レタッチが簡単にできるからこっちのほうがかえっ
ていいか? どっちにしたって、しょせん素人写真だしなぁ……。
ところでこれ、中身がSPARCだという噂は本当なんだろうか?:-)
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とりあえず、仕切り直し(Archive)
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