Diary...日記、っぽいもの


CoverGirl No.23

03/02/1997 実際にやるかぁ

女性誌なんだかコミック誌企画ページの拡張版なんだかいまいちよくわからない「PUTAO」(白泉社刊)。読者投稿で、こういうのがあった。
「カップ麺にレトルトのカレーを入れるとおいしい。味噌味で、お湯を少なめにするのがコツ」
ああっ、その食べ方は伝説の(笑)。いや、さすが白泉社の読者です。白状すると、私も実際にやってみたことがあったりするのだ。まずかったけど。味噌味じゃなかったのが敗因か? でももう一度やる気にはならないなー。
「遺産」は、新宿は高島屋タイムズスクエアの紀伊国屋で入手。新刊書じゃなく、何だかディスプレイしてるコーナーで見つけた。うむぅ、ああいう表紙だとは。「神林長平の文字が違和感をかもしだす、いかにも朝日ソノラマな表紙」と聞いていたから、もっと露骨にソノラマなイラストを想像していただよ。かつて「終わりなき索敵」を横山宏のイラストのイメージで探してえらく苦労したことを思い出したぞ。

04/02/1997 お引っ越し

というわけで、お引っ越しである。ただしプロバイダ。
先日書いたとおり、今月からプロバイダを帆風インターネットサービスに変えた。とりあえずMosaicをとってきてみると、これが速い速い。2.8kbpsのモデムでダイアルアップなのに、2.8kbpsちゃんと出ているのだ。おお、これは何事か。
で、ハタと気付いたのだった。そういや最近、proxyサーバを経由することにしたんだっけ。はたしてproxyを経由しない設定にしてみると、2.0kbps程度。うぬ。まあ妥当なセンである。
そうそう。くどいようですが、このページは引っ越しませんよー。

05/02/1997 ミニ文庫は読みにくい

「遺産」探しの副産物。角川ミニ文庫である。いや、出ていたのは知っていたんだけどあんまり興味がなかったので、買ったことがなかったのだ。「フォーチュン・クエスト」がちょうどあったので、買ってきたという次第。
……うーん。何考えてこんな文庫たちあげたんだろう。まず、こんな変な版形じゃ書店にすごく嫌がられるだろうし。レジ横に置く専用の箱を用意してるみたいだけど、あまりに場所をとりすぎる。内容もちょっと疑問。スニーカー文庫からドル箱のフォーチュンとロードス、ロングセラーのスヌーピーと、テコ入れの仕方は大したもんだけど、レジ横販売じゃ以前出たものを置いておくわけにもいかんでしょ。シリーズものでないと売れにくいこの手の本としては、結構つらいんでないの? このまま他の文庫で売れた作品の読み切り番外編と選り抜きだけ出すんだろうか? それはそれで豪気な発想だなや。第一、本って精算で並んでるときにレジ横に置いてあるのが目についたからついでに買うなんてこと、あんまりないんじゃないかな。ガムやアメより高いんだしさ。
お金があるところは大胆な行動をすることであるよ。まあ、書店営業でもマーケティングの専門家でもない私なんかが考えるようなことは当然考えた上でやってるんだろうけどね。
……って。ところでこの文庫、続きは刊行されてんのか? もう撤退してたらこの文章、大馬鹿だなぁ。

07/02/1997 ベトコンなスリッパ

現在会社で使っているスリッパは夏に買ったものである。したがって、夏季に快適なように籐のようなものを糸でたばねて敷いてあるわけだ。なるほど確かに快適だった。冬は冷たいのかもしれないが、靴下をはいているのだからあまり関係ない。
しかし、このスリッパはいまや凶器となりはててしまったのだ。たばねている糸がほつれてきたのである。自由を得た先のとがった籐が私の足を狙うのである。
おまえはベトコンのトラップかぁぁあ!
……早く新しいのを買ってこよう。うかうかと歩くこともできやしない。うるうる。

10/02/1997 身内の不幸を

ネタにしない手はないわな。例によって。私小説なんて身内の恥をさらすことで成り立つ。日記文学もしかり。これが文学だと強弁する気は、もちろんないんだけんどさ。
先週の金曜日に父親から電話があって、それによると母親が入院したんだそうだ。土曜日に病院に行ってみたら、当人はいたって元気そうであった。どれくらい元気だったかというと、やれ隣のベットの人が何か落としたから拾ってやれだの、それ向かいのベットのお婆さんが食べおわったから食器を下げてやらなければだの、言うことが患者じゃなくて付き添いなのだ。
つい先日まで入院していたばーさんの面倒、および老人病院であったため大抵自分の面倒をみられない近隣のベットのじーさまばーさまの世話をやくくせがついてしまったとはいえ、新参者かつ患者としての分をわきまえ、おとなしくしていようとかいう発想はないのか。ないんだろうな。まあ、いいけど。

12/02/1997 嗜好品

私が唯一吸うことのできる銘柄である「カプリ」が、ボックスの発売とともに値下がりした。……嬉しくない。いや、値下がりするのはいいことだが、こんな滅多に買わないものが30円ばかり値下がりしたところで私にとっていいことは何もないのである。毎日1箱くらい空ける人だと、それなりに有り難い話なんだろうな。30円×30日=900円。どってことないか。
さて、ワタシは煙草の味にうるさい。およそ、嗜好品のなかでももっとも味にこだわるのは煙草で、次が酒だ。とか書くと、とんでもないヘビースモーカー兼酒豪であるようだが、実際はどちらも嫌いなのである。ようするに、かろうじて嫌いな味がしないものだけ、どうにかこうにか口にする気になるというだけの話だ。「カプリ」は、

  1. メンソールの味が強いのであまり煙草の味がしない
  2. 細いので1本につき吸う量が少ない
という、世の愛煙家が聞いたら怒り出しそうな理由で気にいっている。酒なら、愛してやまないのが「カルーア・ミルク」(笑)で、あとはカクテル系。できるだけジュースなどの味が強く、酒の味がしないものがよろしい。
とどのつまり、どっちもその味がしないほうがいいのだ。ことほど左様に、煙草も煙草も嫌い。しかし、メンソール入りはキツい煙草なんだそうで、カクテルは悪酔いするそうで。……えーと。でも、本当に嫌いなんスよ。しょーがないじゃん。

13/02/1997 経過

先日書いた身内の不幸。自他ともに認める親不孝者のこのワタシが、しょーがねーなぁ水曜日も帰ってやるかとか考えていたというのに、月曜日の日記を書いた後にはもう患者当人から連絡がきた。「帰ってきちゃった」じゃねェぞオイ。
この夫婦、以前からパソコンを買おうと盛り上がっていたらしいが、父のほうはまだまともなことを言っている。つまり、表計算をやりたいとかそういうことだ。が、患者の言うことはひどい。インターネットをやりたいとか言い出したらしいのだ(!)。誰だ。誰がそんなことを吹き込んだんだ。言っとくが私じゃないぞ。
当人に問いただしてみたところ、「あら、そんなことやるヒマないわよ。起きたら掃除するでしょ。書道やるでしょ。お昼ご飯食べて買い物に行くでしょ。書道やるでしょ。夕飯作るでしょ。書道やるでしょ。刺繍やって、寝るの」……重要な注。刺繍も書道も彼女の趣味であって、職業ではない。見舞いに来た人は「お婆ちゃんの面倒を長いこと見てたから疲れが出たのよ、休みなさいってことよ」とか言っていたが、この台詞を聞いた私は「一生入院してろ」とツッコミを入れたくなった。それを親不孝ととがめられるすじあいはない、と思うぞ。


とりあえず、仕切り直し(Archive)

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