とりあえず、仕切り直し


16/10/1997 どっかないか

そろそろ散髪に行きたいなぁ。この2年くらいずっと同じところに行っていたので、そろそろ変えたいと思って探してるんだけど、皆高いんだよねぇ。私が中学生から高校生くらいのころはカットってだいたい2500円程度だったけど、消費税導入のころからアレヨアレヨといういまに値上がりしてさ。あー、こういうこと言うとなんかすごく歳とった気が。

おこのみ材料倉庫、1タイプ2点データ追加。ネタつまりぎみにつきリクエスト募集中。

17/10/1997 男だって意外と男言葉を使わない

「パソコンにくわしくない女の子の一人称で、解説役の男が出てくるパソコン解説」って企画、いい加減やめろよ。つまらんから。いや、やってもいいんだわ。それだけの力量がライターにありゃァね。でもそんな文章力のあるライターがいるんなら、もっと“読める”パソコン雑誌がとっくに出てるぜ。いやホント、今時「るんるん気分」とか言う24歳OLがいたら、ぜひお目にかかってみたいよ。女ってのは意外に女言葉を使わないもんなの。駅で3時間くらい周囲の会話をよーく注意して聞いてみてごらん。
と、思ったんだが、あまり直さずに通すことにした。これを見て「どこの世界にこんな女がいるんだよ、バッカじゃないのコイツ」とか考えるような人(男女問わず)は、どうせ最初から読まないから。読んだ人間が「だからどこの世界にこんなヤツが……」と頭痛を覚えるようなものは、ま、いくらでもあるもんだし、で、それを喜ぶ人も多数いるわけだ(男向けのポルノとか女向けの男色モノに、この傾向は特に顕著だな)。この場合も、読んで納得する人ってのは案外いるもんなんだろう。世間にこれだけ多数出まわっているからには。
……悪いかよ、現実逃避してて。

21/10/1997 いや、立場上ね

どうやら、「著作権」っていう概念は、気に入らない他人にいちゃもんをつけるためのものになりさがったらしい。

なんだかシンブンのお偉いさんが書いたらしい長音符号の省略についての文書が物議をかもしたりかもさなかったりしているらしい。私なんぞはここで敵視していただいている長音省略派で、しかもそれを使って出版物を作るという、およそこの人からすれば不倶戴天のテキというべき立場である。なんかこの人の立場って、「マニュアルに乱舞する省略語」に集約されるような気がするね。とくにひっかかった部分をちと引用。

 Aさんの常識ではいずれも語尾に「ー」がついているはずなのである。学校 時代にar・er・orあるいはyで終わる言葉は「ー」を付けるように習った記憶が ある。いや、授業でわざわざ習わなかったもしれないが、先生や同級生はごく 当たり前のようにそう書いていた。これまでそれが国語の常識と思い、信じて 疑わなかった。 「新聞はどうだっけ」。Aさんは手元の新聞を広げた。最近で は経済面にハイテク関係の記事がたくさん載っており実例には事欠かない。「 やっぱり間違いないよ。新聞はちゃんと『ー』付きだ」。Aさんは少し安心し た。
Aさんとは、このほど一念発起してパソコンを購入した50歳の会社員である。これまでワープロも使っており、メカに強くはないが弱くもないと思っていた。しかし、いざパソコンを使おうとしたら、どうもマニュアルが馴染みにくく、何かひっかかる。自信喪失しかけたAさんは、ハタと気付いた。これは用語に長音符号が付いていないからではないか!? そこで上のくだりにつながる。Aさんにかかれば、「学校時代に習った記憶が常識」である。心配になったら「新聞を広げ」、新聞と自分の“常識”が合っていれば「少し安心」するわけだ。つまり新聞こそ“常識”の規範、新聞に載っていれば正しい言葉という理屈だ。
これは第三者ではなく、新聞社の人間が書いている文章だ。上記のような行動原理を持つ“Aさん”があたかも一般人代表であるかのように書く、このいたって恣意的な文章こそが、長音符号省略反対のツカミとなっていることにまず留意して読むべきである。
国語を我がものとして操作せんとする新聞社の陰謀だとは言わない(そういう理屈を組み立てても面白そうだけど)。だが、無意識にしろ、「社会の木鐸」などと自称してはばからない新聞社の、とんでもない思い上がりだけは確かに見える……うがちすぎだと思うかい? こと細かく見ていくと、無意識だか意識的だか知らないけど、新聞至上主義とそれ以外のメディアを見下す態度がひどくハナにつくのだよ、あの文書はね。

22/10/1997 donor

臓器移植。自分の体だったら、死んだらどうせ燃やすだけだし、燃やす熱も風呂をわかす程度の役にも立たないし(いえ、そういう風呂にはワタシだって入る度胸はありません)、もったいないから使ってよ使えるところはいくらでも墓なんか髪と爪で十分さね、とかなり本気でそう思っているんだけど。では、自分の近しい人が対象になった場合にこの考えを適用できるかというと……実はできないような気がしているのだ。髪の毛1本たりとも他人には渡したくない、ということもやはりあるんだな。
さて。自分の祖母が死んだときにフト「そういえば臓器の提供なんてことがあったな」と頭をかすめたけど、80歳を過ぎ、しかも糖尿病で20年以上も投薬され続けてきた肉体が使いものになるわけもないことにすぐ思い至って、自分の馬鹿さ加減に呆れたことがある(冷静にそんなことを考えるような情の薄さについては今更言及しないように)。移植なんかに使える肉体っていうのは、「そこそこの健康」と「死にたてのイキのよさ」を備えている必要があるんだろう。そんな条件を備えた死体とは、大抵「少なくとも当面死にそうには見えない程度に健康だった人が、ある日突然命を落としてしまった」ってことだ。近しい人にとってはとても状況を受け入れ(がたい|たくもない)だろうな。そこに「この人は死んだのよ、ハイ受け入れて受け入れて」とせまらなければならないわけで……。と、ワタシはそんなことも障害になっているんでないかなとちょっと思っているのだ。
「遺体を大事にする日本人の死生観」って、なんかよく理解できん。それとも、遺族が死を受け入れて提供に納得したところに、普段ロクに付き合いもないくせに「遺体を傷つけるなんてとんでもない」としゃしゃり出てくる親戚って、やっぱり多いのかな。ウチ、親戚が少ない上にさばけた人が多いからなぁ。多少このへんの感覚が世間相場からズレているのかもしんない。

23/10/1997 大盤振舞じゃなくて椀飯振舞だってば

経験則。「小説を書きたい」と言う人が、実際に書き始めることはない。本当に書く人は「小説を書いたんだ」、悪くても「小説を書いてるんだ」と言うもんです。さらに経験則。「小説を書きたい」なんて言うのは、“使えない”ヤツである。
あなたの同僚や上司・取引先の担当がこんなことを言ったら要注意だヨ! 可及的すみやかに縁を切る方法を模索しようネ。うっかりそのまま付き合うといろいろと苦労させられること請け合いサ!…………くっそおぉぉ。
そういや、そのスジの方々に大人気の「みのり伝説」の主人公も、小説家志望と言ってるわりにはちっとも小説書かないよねェ。ま、ソコはソレあの漫画のことだから、「ンなイカレた企画通すような発想だから会社つぶしたんだろうが、学習能力あンのか!?」ってなエッセイ集を出して当然ヒトケタしか売れなかったのに何故か「あなたは小説を書く人だ」とかいってスカウトが来ちゃったけどさァ。すいません、やっぱり気になっちゃうんで毎号読んでます。次号いよいよクライマックス、ってどうオチるのかなぁわくわく。

ワタシって大馬鹿かも、と思いつつやっぱり読んじゃうおたくウィークリーだ。ワタシは大塚英志のコラムを読みたいだけなんだよーん、とでも言い訳しておこ。この人と田島昭宇が組んだ漫画って、ツボにはまるのだよ。他の漫画家と組んだ場合とか、田島昭宇単独で描いているのはどーでもいいんだけど。

文庫判のコミックって、もうちょっと何とかならないのかなぁ。特にレディース系。始まってからせいぜい2、3年で、しかもまだ連載が続いてるつまらん漫画を、自選だのテーマ別だので文庫出すなよ。あれって、チト古めで絶版 or 品切れになっている漫画を手に入れられるのが一番のメリットなのに。こんなにやたらと出したら店頭での回転が早くなって、意味がなくなるじゃないか。通常のコミックスがまだ再版されているものは文庫にするなー。それが許されるのは「こち亀」と「コータロー」(笑)だけだい。

24/10/1997 憑かれる

InternetWeek。聞きたいものがいくつかあるが……高い高いぞ高すぎる。さてどーすべっかなー。

ここと全然違うデザインコンセプトでページを作ってみたいという衝動にとりつかれる。うーん。もうひとつ利用しているVISでも作れるんだが、ここは開設の手続き(って、メール1本出すだけだってば)が面倒なんだな。で、GeoCitiesなんていうのを検討してみるが、これって駄目だ。メンテナンスが面倒すぎる。それとカテゴリ分けが不満。InternetWatchだったかにインタビューが掲載されていたけど、「ハートランドに登録が多い」って、そりゃ当たり前だよ。あのカテゴリ分けじゃ「ほかのどこにもあてはまらないから、とりあえずハートランド」ってケースが増えるもの。ワタシが思いつくなかで、あのカテゴリ分けで困るのは写真とか絵とか(SF以外の)小説とか短歌とか(理系以外の)論文とか、そういうものを掲載したい人だな。ページを作る側の意識にもよるけど、こういうものをいっしょくたに「自己紹介」としてくくっちゃいかんと思うのよ。
あ、この手のは衝動は衝動でしかないので、本当に別ページを作る可能性は大変低いです。こういうの見ると思うけど、telnetなりftpなりでloginして勝手に作ってねっていうRIMNETの方針、やっぱりワタシ好きだなァ。なにしろ楽だし。

昨日の文庫版コミックスの話題。「通常のコミックスが再版されていても、文庫化を許す」漫画に、加えておくべきものがあった。「パタリロ!」を忘れちゃいけないよね(笑)。作品選択のキーワードは、「登場人物が永久に歳をとらないサザエさん的世界観」「最低十年以上の連載期間」「様式美に昇華したワンパターン」だ。1番目がひっかかるから「ガラスの仮面」は不許可なんだよーん。

27/10/1997 3ヵ月料理人の連鎖

驚いたこと。"orphan"っていうのが英単語だったこと。すまん、無知で。でもさぁ、フツーそのまんま英単語を使うか? いいのか、運動会やるくらいだし。

accessibilityを上げるっていうのは、“画像を使わない”んじゃなくて“画像を表示しなくても意味が通る”ようにすることなんだよなぁ。でもそうであるべきかどうかっていうのは内容次第なわけで、例えば画像なしではまったく意味をなさない内容なのに画像を出さずに云々という方向でのaccessibilityに気を使ってもしかたがないというか。んー。

何でちまたに「初心者が作ったHTMLの書き方・Tips」っていうページがあふれるようになったんだろ。「これまで料理なんかしたことありませんでしたが、一念発起して包丁を握り3ヵ月。よくわからないながらも料理を作れるようになりました。私が料理を教えます」この人から知識を仕入れようと思う? たとえ自分が生まれて一度も包丁を握ったことのない初心者だったとしても(いや、だからこそ)、ワタシは遠慮しますね。

ってなことを書くから、辛口と言われるのだ:-)

28/10/1997 他人にもらっておいてそれか

Windows版のIllustlator 7.0を入手し、「やっぱIllustlatorとPhotoshopとQuarkはMacですよ、Mac、Mac、Mac」と騒いで笑いをとる。いや、でも、本当にね、DTP三種の神器はMac版に限ると思うんだよね。Windowsの、アプリケーションウィンドウがまずあって、その中にしかファイルウィンドウを開けないっていう仕様はウツクシクない。アプリケーションウィンドウがジャマすぎ。アプリケーションウィンドウが存在するかぎり、Windowsのデスクトップは机上(Desk Top)のメタファにはなりえないと思うぞ。普段はアプリケーションウィンドウが出るような正統派アプリを使わないから気にならないんであって、こうやってMac版と対比できるようなものだと「きぃッこのオロカモノオロカモノオロカモノ」と騒ぐしかない。
くどいようだけど、ワタシはMacしか知らないユーザーが嫌いなんであって、Macが嫌いなわけじゃないのだよ。MacOSのGUIは好きだぞ。中身を見せない思想は愛憎半ばってとこだけど。それで言ったら、Windowsしか知らないユーザーだって嫌いだよん。

30/10/1997 同世代

世間様には同世代に参加者をしぼったメーリングリストというものが増えているらしい。ちょうど自分の生まれた年のができたんでチト考えたけど、雑談系にはあまり興味がないのでやめた。雑談系なら、同世代+同性っていうのがほしいな。高校のときロッカー室で話していたような話題を出せるところ。 自分で作ろうと思うほど切実な欲求じゃないけどね。

31/10/1997 体力労力

SPAMメール、来る。ワタシの場合受け取る数が少ないので、メールで来る分には寛容である(NetNewsにpostされているものには殺意を覚えるが)。でもエイリアスかせめてBCCくらいは使ったほうがいいんじゃないかなぁ、TOに列記してると馬鹿っぽく見えるし、ってなことで、メールアドレスをぼーっとながめていたら、見覚えのあるアドレスがちらほらと。日記関係の方々みたいだけど、どこで集めたんだろ。ワタシ、日記猿人にもReadMe!にも登録したことないんだけど。このへんに登録していないとURLはともかくメールアドレスを直接集めることは難しいよね。ってことは、どこかの誰かのリンク集をたどったりして、一所懸命集めたのかな。オートパイロットを使ったとしても面倒だよねぇ。これだけ警告が世の中に広まればひっかかる人もほとんどいないだろうに、そんな労力をかけちゃ費用対効果が悪すぎるんでは? その労力をまともにかせぐ方向に向けたほうがオトクだと思うぞ。そういう問題じゃないのか?

複数のサーバに違うWebページを持つのってハヤリなのかな? ま、複数のプロバイダと契約するのはめずらしくないし、大抵のプロバイダがWebページのサービスを提供しているし、そうすると複数のページを持っていても驚くほどのことでもないんだろうけど。皆体力あるなぁ。ワタシなんか内容を考えただけで疲れてザセツしました。


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