とりあえず、仕切り直し


17/02/2004 誰目当てだったのか

ところで11日、「TEN MINUTES OLDER THE TRUMPET」を見てきたのだった。何に驚いたって、劇場が満員御礼状態だったことだ。「THE CELLO」のときはすかすかだったのに、この差はどこからくるんだか。ただ、実際見た感じこっちのほうが出来が粒ぞろいではあったかな。

アキ・カウリスマキ「結婚は10分で決める」、こんな小品でもヒロインはやはりカティ・オウティネンか。映画の印象から仏頂面の不美人だとばかり思っていたら、「過去のない男」のときインタビューで素の顔を出してると実はやわらかい笑顔の魅力的な美人なんだよな、この人……まあ、あいかわらずアキ・カウリスマキ映画じゃ仏頂面だ。ビクトル・エリセ「ライフライン」、全15本のうち文句なしの最高傑作。たった10分間、ストーリーらしいストーリーもなく、ここまで静謐にして豊潤な映像を作れるものか。これを見るためだけに劇場に足を運んでもかまわない。

こっちの7人のうち、唯一作品を見たことがなかったヴェルナー・ヘルツォーク「失われた一万年」。アマゾンの奥地で近代文明と隔絶されて石器時代レベルの生活をしていた部族のドキュメンタリーなんだが。当局が接触する最初の映像で、隠しカメラで相手を撮るわけね。部族中の戦士が隠しカメラの存在に気づいて警戒している(としか思えない)挙動をとる。……で、フト疑問に思ったんだが、カメラという、まあ映像で記録する道具だね。そういうものを知らないというかその概念すら知らない人間が、隠されているカメラに気づけるもんなんだろうか?

ええと、つまり、その概念を知っていれば、「それを隠しているかもしれない」と想像することができるけれど、知らなければそれを警戒することもできないんじゃないかと。まあ、隠しカメラを持っていた人間の挙動で何かを警戒したのかもしれないけど。あとは、近代文明と隔絶されていたってことになっていても、実際のところ外部と接触してなかったわけじゃないんだしな。戦士がいるということ自体がその証拠で、ありゃあそもそも部族以外との接触が完全にないのなら存在するはずがない。

そこで見つけてしまったチラシ、新文芸座の「スーパーSF世界特撮映画大会 ロシア編」。よりによって2月28日のオールナイト。わあ(と、淡々と驚く)。「不思議惑星キン・ザ・ザ」「宇宙飛行」「スタフ王の野蛮な狩り」「妖婆・死棺の呪い」の4本立て。そうきましたか。終映5:35ですか。前日の昼間にがっちり荷造りまですませておいて終わり次第すっとんで帰って風呂入ってすぐ出れば間に合うかな……。わあハード。

18/02/2004 ファーマーへの道・めぐる季節の中で編

「木の芽」とか「芽吹く」とかいうのが春の季語なわけだが。つい数週間前、残っていた葉を切り落として短く剪定し、みすぼらしげな見た目になっていたミニバラのコーヒーオベーションが、「芽吹き」始めたのだった。固くしまっていた芽が文字通りほころんでいく感じ。今まで常緑の植物しか育てていなかったからこういうのは見たことがなかったんだが、良いな。これは良い。

Dolls Bravo!を更新してみました。よしなに。

さて新しく追加したそのページ、Norton Internet Securityの広告ブロック機能を有効にしていると画像が表示されないのだった。<img src="./alex011.jpg" alt="" width="120" height="240">っつー、まったくもってどうということのない文字列のどこかがナゼかひっかかって広告と判断され、削除されてしまうのだな。 これは完全にお手上げ。Symantecのサイトに解決策が載っていないかと探してみたが、考えてみりゃ当然のことながら広告と判断する基準なんか公開していない(閲覧者として表示させるための解決策は載ってますよ。製作者として回避する策を探したわけ。そりゃあ載ってたら失笑モンだよ、我ながらマヌケな真似した)。本来、閲覧者側がデフォルトの設定から変更しなければ見られないページなんぞ公開したくはないんだが、いくつあるんだかも知れない広告ブロックソフトのすべてを避けてまわるわけにもいかんしなぁ。やれ困ったことだ。

しかしまあ、Amazon.co.jpからの広告じゃないメールをSPAMと誤認してくれるもんでスパム警告機能はoffにしてたんだが、この分じゃ広告ブロック機能もoffにしないとまずそうだな。と、副産物としてHotwiredの本文が読めないと難儀していた件が解決したのだった。……これだったのか。

20/02/2004 今はまだ笑い話でも

惚けとネット。ちょっとウケたが笑い事でもないかもしれんなー。やだなぁ。理性が働いているうちに手を引きたいものだ。って、いつまでここを続けるつもりなんですかしおみさん。なんかもう習慣になっちゃってるからねぇ。もうじき丸8年ですよ? フツーの生命維持に必要な行為以外で、ここまで長く続いた習慣ってそうないし。

28/02/2004 とりあえず

Dolls Bravo!を更新してみました。荷造り荷造り。

29/02/2004 残りは明日。

そんなワケで、2度目の開設記念日です:-) やれ長い道のりであったことだなぁ。だからといって何をする予定もありませんが。イベント的なことなんていまさらわたしに期待する人もいないだろうし。っていうかまさかよもやと思いますが本当に8周年を待ってた人なんていませんよね?

見てきましたよ新文芸座の「スーパーSF世界特撮映画大会 ロシア編」。7時間あまりにわたってソ連ばか映画漬け。いやもう脳が溶けるかと。「不思議惑星キン・ザ・ザ」(ゲオルギー・ダネリア監督)はこの企画の頭のカマシにふさわしく素晴らしいトンチキ映画でした。「宇宙飛行」(ヴァシリー・ジュラヴリョフ監督)は、要約すると「月をなめるな」? しおみさんはつい最近ロシア語でロケット(РАКЕТА)という単語を覚えたばかりなので、字幕にちょこちょこ見つけて大喜びでした。小学生か。だいぶつかれてきた「スタフ王の野蛮な狩り」(ヴァレーリー・ルビンチク監督)はまあ、こんなものかなと。幻想なのかそうでないのかが微妙なところを行っててそこは面白かったかも。大変B級っぽいタイトルの「妖婆・死棺の呪い」(コンスタンチン・エルショフ/ゲオルギー・クロパチェフ監督)はタイトルそのまんまのB級……っていうか、ねぇオチは? ものすごい投げっぱなしなんですけどそれオチはないのー!?

午前5時半終映で帰ろうかと、フト思いついて池袋から歩けるところまで歩いてみた。半端に時間があまっていて、睡眠の誘惑に耐え切れる自信がなかったので時間つぶし。明治通り沿いに1時間ちょっと歩いて足に豆ができて新大久保で挫折。たったの3駅分。少し鍛えなければならんの。

いささかならず前後しますが「バッカーノ! 2001―The Children Of Bottle」(成田良悟著、電撃文庫)を読みました。アイザック & ミリアってよくできたキャラクターだし人気もある分、下手すると早いうちにあきられかねないところをこう処理してきましたか。天然なのか計算なのかイマイチわからないけどクレバーだな成田良悟。しかしまー、4月5月にも刊行予定が入ってるんだよなぁ。嬉しいよりはアレだ。むしろ「幸せすぎて怖い」というやつだ。ええぃ不幸慣れしおって。そして某所で某作家の2003年刊行数が1.6冊で少なすぎ、と言われているのを見て「え、そんなに出してるのに何が不満なの!?」とか思ってしまった。不幸慣れしすぎだ。


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