とりあえず、仕切り直し


15/09/2005 潜水艦こわい

母親が肩がこったと騒ぐのでうつぶせにしてぎゅうぎゅうもんでやっていたら、犬がわたしに吠えかかってきた。虐待していると思ったらしい。失敬な!

「U-571」(ジョナサン・モストウ監督)を見た。物量ではなく、創意と工夫で戦う米軍なぞ米軍とは認められんな。

と、いうのは冗談としても、最初に卵をつぶすシーンで首をかしげた。雑談(限界深度を越えた潜水艦が水圧につぶされる)の効果音として、下級兵士が生卵を握りつぶしてみせるんだよね。中身は床へべしゃり。第二次大戦の最前線で作戦行動中の潜水艦の下級兵士が、たかが雑談のアクションで貴重な生鮮食料品をムダにするか? 少なくとも日本軍でこんなことをやったら腹を減らした同僚からタコ殴り+下士官から鉄拳制裁じゃなかろうか。仮に食料に余裕があったとしても、こんなのはそれこそ飢えた兵士の前で悪役の士官か官僚あたりが嫌味ったらしくやってみせるデモンストレーションであって、正義側に使う演出じゃない。

更新サービスの期限が切れたのを機にNorton Internet Securityのバージョンを2003から2005にしていたのだが、1ヵ月ともたずに元のバージョンに戻すはめになった。重い。重すぎる。OSの起動にかかる時間は体感で3倍になり、アプリケーションの2、3本も起ち上げて作業をしているとすぐにメモリが不足する。メールを取り込もうとするとウィルスチェッカの起動に時間がかかりすぎてタイムアウトを喰らうという体たらく。そりゃあX22は古いマシンだが、これはちょっと重すぎやしないか? セキュリティソフトを動かすためにPCを使っているユーザーはいないんだから。

銀河ヒッチハイク・ガイド」(ガース・ジェニングス監督)を見るためにVIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズに行ってきた。このところ劇場に足を運んでいなかったので、まだ実物を見たことがなかったあの悪評高い海賊版撲滅キャンペーンCMをやっていたよ。いや、もう、内容もさることながら入るタイミングが最悪。だいたいの劇場では、映画と無関係なCM→映画の予告→映画の本編という順で上映されるんだけど、映画の予告が終わってひと呼吸置いて、さあ本編が来るぞと最高にテンションが上がったところで入るんだもの。映画を見ない人は、「好きなアーティストの新譜を買ってきてわくわくとプレイヤーにかけたらトラックの1番目が海賊盤撲滅キャンペーンCMで、楽しみにしていたあの曲の代わりに悪趣味なナレーションが流れ出した」と想像してみてくれ。←とはいえ、DVDはこれが結構多いんだけどね……。

このCM、劇場側も嫌がっているんじゃないのかな。少なくともこのQ&A(海賊版撲滅キャンペーンCM廃止希望)を載せた劇場ははっきりと迷惑がっているでしょ。「今回の告知はMPAが製作しました。」とかMPAへの悪意が結構あからさま。責任逃れと言われても、向こうの配給会社の協会から強制されてるんじゃ劇場側にはどうしようもないだろうし。逆らったらフィルムをまわしてもらえなくなる。

上映中のマナーとかは工夫を凝らしたものが増えてきたのに(ゴジラのパロディとかね)。今回行った劇場ではマナーとか販売しているプログラムなんかの宣伝をまとめてユーモラスなCMにしていたから、なおさら撲滅キャンペーンCMの無神経さが際立った。ちなみにユーモラスなCMってのはこんな感じ。「ねえあなた、最初のデートで見た映画を覚えてる?」「もちろん。感動的な映画で、きみは泣いてしまって」「……あなた、誰と間違えてるの? わたしたちが見たのはアクション映画よ」「こんなことにならないように、プログラムをお買い求めください」とか、「知らない町に行くとかならず映画館に行く男がいる。理由を尋ねたら彼はこう言った。ひとつには、ぼくは映画が好きだから。そして、そこなら寂しい思いをすることはないからだ、と」とか。

でもって「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、「さようなら、さようなら、さようなら、魚をありがとう〜」という能天気な歌でCMに引き下げられたテンションを一気に回復。……しかしながら、どうした加減だか、こと映画に関してはSFやファンタジーにあまり魅力を感じないんだよな、わたしは。今なら店頭にあるだろうから原作を買ってこよう。これは文章で読んだほうが面白い気がする。


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