とりあえず、仕切り直し


18/08/2008 微妙に本末転倒

眼科医に行って、コンタクトレンズの処方を受けてきたのだった。以前コンタクトレンズ広告のコンペに負けたので、雪辱を祈願して。ついでに、通常は問題ないのだが体調が万全でないときなど眼鏡では頭痛がすることがあるため、普段は眼鏡で必要に応じて1日使い捨てコンタクトレンズという体制をとれないかと考えたのである。

少し乱視が入っているのだが、検眼してもらった結果、乱視の軸が傾いているため(いわゆる斜乱視の状態。世界で一番やさしい乱視講座の「斜乱視の見え方」を参照、裸眼だとまさしくこんな感じの視界になる)、大量生産品たる乱視用1日使い捨てコンタクトレンズでは合うものがないとのこと。ベストはハードコンタクトレンズなのだそうだが、それは10年以上前に挫折しているので却下。異物感もさることながら、衛生面における自分のマメさに信頼がおけない。と、いうわけで、ひとまず近視の矯正だけを考えた処方で、2日分の試供品をもらってきた。装着の練習をしたレンズをそのまま着けてしばらく過ごしたが、やはり乾いてツライ。普段は眼鏡でいい眼鏡で。

なお、負けた広告コンペの製品を試着したら目に合わなくて着けていられず、別メーカーの製品をもらってきたというオチは内密にしていただきたい:-p

20/08/2008 限りある資源を大切に

米原万里の本を続けて2冊。「ロシアは今日も荒れ模様」((講談社文庫刊)。エリツィンが可愛らしく魅力的に思えてくる大変オソロシイ書物である。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」(角川文庫刊)。3つの章タイトルが青、赤、白で、汎スラヴ色になっているのだな。また、3人の少女それぞれの運命に大きく影響したのがプラハの春、東欧革命、民族紛争と、60年代以降の東欧諸国がたどった歴史を時系列でなぞるかたちにもなっている。

本書の主題とはあまり関係ないのだが大いに感銘を受けた一節。含蓄があり、また胆に銘じるべき言葉であると考える。ロシア語に「筆禍は取り返しがつかない」という意味合いの慣用句として「ペンで書かれたものは斧では切り取れない」というのがあるのだそうだ。またソビエト学校では、自由に使える下書き用のノート1冊、提出用にペンで清書するノート2冊の計3冊を使ったということを受けて。

ペン軸にペン先を取り付け、インクに浸してノートに書き付ける。そのようにして書かれたものは、消しゴムなんぞでは消せない。だから必ず下書き帳で推敲に推敲を重ねた上で書き込むことになっていた。インクのシミ一つでも大きな減点になったし、一度書いたものを棒線や×印で取り消すなど、自分が十分に考え抜くことをせずにペンで書くという軽はずみを犯したことを証明するようなものだった。(中略)
「マリ、一度ペンで書かれたものは、斧でも切り取れないのよ。だからこそ、価値があるの。すぐに消しゴムで消せる鉛筆書きのものを他人の目に晒すなんて、無礼千万この上ないことなんですよ」

ところですっかり忘れていたが、社長命令により先月行ってきた健康診断の結果が来た。おおかつてないほどもりだくさんな異常所見! ほとんどは様子見しとけという指示だけど。きっとまともな食事と適度な運動と規則正しい生活で全部解消されるんだろうなぁコレ。笑ったのが赤血球数とヘモグロビン量。どちらも異常の場合考えられるのが、高いと多血症で、低いと貧血。で、結果は赤血球数が高くヘモグロビン量が低い。血の気が多いのか、少ないのか、どっちだ。

あとは乳癌検診のエコーが左右とも乳管拡張、嚢胞、右に乳管内病変(乳管内乳頭腫疑い)で精密検査の指示。出産授乳経験なしで年取ると大変だな。実母も乳癌で死んでいる絵に描いて額縁をつけたような高リスク群なのにこれを放置したらさすがにマヌケのそしりをまぬがれないような気がするので、病院へ行かねばならぬ。しかしこのへんで乳腺外科のある病院かぁ。うん近くにあるよ、自宅から自動車で30分足らずのところに。国立がんセンター東病院がな! ……もっと小さい病院を探そう。

29/08/2008 いろはのいのじはどうかくの

依頼していた原稿が締め切りどおりに来て、それはいいのだが、疑問点が発生した。findの-mtimeについてと書けば、ハイハイあれねと苦笑する人もいるんでないかと思う。そうそれ。+3は何日前か、-3は何日前か、というあれ。

実際にやってみたり検索してみたりして、一晩かけてわかったのは、世間の人々は以上とか以下とか以内とか以降とか、とにかく「以」の字をうまく使えていないということであった。ことに以上以下を無頓着に使うとエライことになるのだが、それに思い及ばないのが無頓着の無頓着たる所以である。「以上以下を間違えて使っているけれどコマンドの理解は正しい」「以上以下の使い方は正しいけれどコマンドの理解が間違っている」「以上以下の使い方もコマンドの理解も間違っている」「以上以下の使い方もコマンドの理解も正しい」の4パターンが考えられるわけで、もはや何が何やら。

なお、-mtimeの件についてはこちらが一番わかりやすかった。→find を使って1週間以上経過した一時ファイルを削除する


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