とりあえず、仕切り直し


20/04/2009 末広がりで御目出鯛

回転寿司屋に行って会計をしようとしたら、店員と知り合いらしき先客が笑いながら話していた。その客が出て行ってわたしの会計をする前に店員がレジの引き出しにしまった連絡用ノートらしきものの内容が見えたのだが、そこには某月某日何時何分頃紛失という遺失物メモが貼ってあって、失くしたものとして「青春」と大書してあったのだった。失くすなよそんなもの回転寿司屋で。

土曜日に第八十八回朝日名人会に行ってきた。立川志の吉「持参金」、桂平治「松山鏡」、入船亭扇遊「妾馬」、柳家喬太郎「お菊の皿」、桂文珍「はてなの茶碗」。柳家喬太郎は今とても人気があると聞いてはいたけれども、本当にすごいんだな。いや、だって、彼の高座が終わったとたん主任が残っているのに席を立って帰る客が何人かいるんだもの。

21/04/2009 ドリルはじめました

昨年末に安売りしていた珊瑚ビーズに穴を開けたかったのだ。必要なのは両穴(貫通穴)のものだったのだが、手頃なサイズと値段だったのが片穴しかなく、やわらかい珊瑚のごとき自分で開けられるだろうと考えたので。それでピンバイスでやってみたら、まあ確かに削れはするものの、必要個数を貫通するまではとてもじゃないがやっていられるものではない。

そこでタミヤの電動ハンディドリルというものを買ってきた。ビックカメラで1,325円也。プラモデル・木工用の簡易版で、これ自体が組み立てキットになっている。プラモデルよろしく組み立ててみると、仕組みがわかって意外と面白い。昨今のプラモデルは簡単だと聞いてはいたが、これもニッパーとドライバー、ラジオペンチだけでOK。テキトーに組み立てても合わせ目とかぴったりだ。観賞用じゃないんだからとニッパーで切り離しただけで湯口の処理とかろくにしなかったんだが、やすりやら何やら手元にあるんだからそこもきれいに仕上げればよかったかと思うほど。

それで珊瑚ビーズの片穴を貫通させてみたらすごく楽。ひびがあると多少広がるが、割れるほどではない。パールくらいならこれで充分だろうから、また何か使い道を考えよう。

ところでタミヤのサイトを見てみたら、人形改造コンテストってまだやってたんだ。20年くらい前に鳥山明とかが入賞してたよね。しかし昨年行われた第37回、入賞者の平均年齢がえらいことになっているような。ちょっと調べてみたら昔はやはりもっと若い。模型業界もファンの平均年齢が毎年1歳ずつ上がっていく業界なのか。

22/04/2009 査察者きたる

WebInspectorColorDoctorを使ってみた。装飾自体ないようなものだし、この期に及んでまだアクセシビリティチェックにひっかかりまくるような(HTML|CSS)を書いているようでは10年以上も何をしてきたのかと謗られても文句は言えぬ。

と、いうわけで、WebInspectorからは弱視者および色覚特性基準でanchorのactiveとbackgroundとのコントラストが足りないと言われた。明度差は難しいんだよなぁ。ある程度の面積があればスミ10%とスミ30%との区別も容易に付くけれども、本文に使うような文字くらいだと相当差を付けないとわからないから(実際、現状のlinkとvisitedもそこそこの明度差があるのに区別しづらいはず)。backgroundとの明度差を充分に確保しつつ、グレースケールでもlink、visited、activeの区別が可能なだけの明度差を付けるというのはそもそも可能なんだろうか。

ともかく、グレースケールでのanchor区別はさておいて、せっかくなので直した。別に大してこだわりはないしな。あとはColorDoctorで見たところ、Dolls Bravo!でもグレースケール下で確実にanchorがわかるようにunderlineを入れておいたほうがよいのかもしれない。が、これはまあ……もう少し考える。

30/04/2009 時代に置いてきぼり

ぽつぽつと読み進めていた「不実な美女か貞淑な醜女か」(米原万里著/新潮文庫刊)が、ようやく最後までたどりついた。末尾に編集部注があり、本文中の引用に間違いがあるとの読者による手紙、、それに対して筆者が書いた返信、返信を書いてから約2週間後に本文を修正することのないまま筆者が死去した旨が記述されている。

以上が2006年のことなので、第何版からこの編注が加わったのかなと何気なく奥付を見て驚いた。「平成十年一月一日 発行」と「平成十八年十二月二十日 十七刷」しか書いてないよ! 新潮文庫って、昔からこうだったっけ? あらためて周囲に積み重なっていた書物の奥付を見てみても、版・刷を使い分けているのが小学館の文庫しかない。ほかは刷だけだったり版だけだったり。いつのまにこんなことに。何のことかわからない場合は→「版」と「刷」の違い


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