とりあえず、仕切り直し


06/12/2010 ついていけていない例

ちょうど青空文庫公開の作品で読みたいものがあったので移動時間に読もうと、PHSに入れて持ち出してみた。だが、しかし、電車の中で実行してみたところ、携帯電話(様のもの)をずっと手放さずにいる自分に曰く言いがたい嫌悪感を覚え、これはやめようと思ったのだった。媒体が携帯電話(様のもの)だというだけで、普段やっている文庫本を手放さないのと変わらないのに。

鈴本演芸場で正月初席の前売り券を買うついでに、駅でポスターを見かけた東京藝術大学大学美術館の「黙示録―デューラー/ルドン」「明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山」を見てきた。窓口の直前までどちらを見るか迷って、セット券があったので両方。彫塑のほうは、日本人の像がちゃんと写真など映像記録に残る明治時代の日本人に見える顔をしていてすごいと思ったのだが、日本人の顔立ちってこの半世紀くらいの間にだいぶ変わってる?

そして黙示録のほうは、まあ何ていうか、安いコミックや小説にさんざん素材とされてきたという事情をさっぴいても、安いコミックや小説にしか見えないよね……いや、版画のほうじゃなくて、黙示録の内容そのものが。

08/12/2010 カードが到着して

念願のモバイルSuicaを使えるようにしたのに、週末まで使う機会がない。

音楽業界の用語は今ひとつわからないのでこれで正しいのかどうか自信がないのだが、現在はレコード会社やらインディーズレーベルやらと契約していないようだから多分アマチュアということになるミュージシャンのCDを申し込んだのだった。なんていうか、縁のない業界のことだから慣習がわからなくてメール1通出すにもとてつもなく緊張する……。

blog見ているとわしわし新曲作っていてすごいなーと。他の諸々は作るのにどうやって考えるのか(合っているかどうかは別として)想像するくらいはできるのだけれども、音楽だけは本当に想像もつかない。

12/12/2010 特に問題もなく

第16回たから寄席に行ってきた。会場は大田区の宝幢院という寺院の本堂。幢幡に「南無大師遍照金剛」とあったので真言宗であるかと、帰ってから確認したら真言宗智山派であった。鈴々舎わか馬改め柳家小せん披露公演で、演目は鈴々舎馬るこ「鴻池の犬」、柳家小せん&川柳川柳「大ガーコンリレー」、仲入り後に口上をはさんで小せん「盃の殿様」。馬るこはぽっど寄席などで聴いたことがあるはずでそのときにはさして印象に残りもしなかったのだが、生で聴くと楽しい。客席の反応も、「笑い」の分量で言えば一番よかったかもしらん。

何か撮影をしている人がいるなと思っていたら、最後に挨拶をしたご住職曰く寺院関連の業界誌が取材に来ていたんだそうで、だいぶびっくりしていたようだけれどAamazonあたりで見かけても大量注文とかしないであげてね地味な業界だから、と。小せんはともかく、落語といえば熊さん八っつあんだと思っている人がいきなり川柳とか馬ることか聴いたらびっくりするわいねそりゃー。

で、道中にモバイルSuicaを使用。……まあ、だからどうしたというほどのことでもないよね。

13/12/2010 味をお試しいただきたいくらいです

コーヒーメーカーを買うのはどうだろうかと思ったのだった。寒いせいか無性にコーヒーを飲みたくなるのだけれども、家にあるカリタ式の器具で淹れると、悪い冗談のような味のコーヒーができあがる。味にこだわりがなく、ファミリーレストランのドリンクバーであろうと気にせず、高くて不味いと大評判のらくごカフェのコーヒーにさえ不満を感じない(いや確かに高すぎるとは思う)わたしが、不味くて飲めないコーヒーが。で、コーヒーメーカーを使えばいくらなんでももう少しマシなものが淹れられるのではないかと考えたのだ。

酸化だかする前に豆を消費できないのも問題なのだろうが、開封したてでもあれだけ不味い以上、淹れ方が何か根本的に間違っているはず。むしろインスタントコーヒーを買うか。それなら場所もとらないし劣化も遅いだろうし。

14/12/2010 わたしの知らない世界

ところで先日のたから寄席に取材に来ていた業界誌というのはいかようなるものなのか、探してみた。もしかしてこれか「寺門興隆」。「仏教界ならびに全宗派すべての住職・寺族のための最も信頼できる実用実務月刊情報誌」。いやこれ……えらく面白そうじゃないか? どうしましょうご住職、大量注文はともかく1冊くらいは試しに買ってしまいそうです。

「大反響! お寺に期待されている本堂葬儀ルポ」「住民に墓地反対権を認めた判決は寺院の墓地経営に影響があるか!?」「有名仏師を騙る仏像ネットオークションの教訓」「色即是空の科学事始め」「68億人の宗教トレンド」実に興味深い。「連続講座第3回 火葬炉の中で何が起きているか」ほほー。火葬研なんていう組織、こういうことでもなければ一生知らずに終わっていたな。

15/12/2010 無縁仏で困るでなし

金の瞳と鉄の剣」の第2回にイラストがついた。それ自体は大変結構だが、問題は第2回の公開が10月25日で、11月25日にはすでに第3回も公開済みということだ。イラストの発注は各号ごとの扉絵としてではなくて、表紙絵としての1点のみだとばかり思っていたよ。単にありえないレベルで遅れていただけだったのか。かえすがえすもすげェな高河ゆん。

互助会から勧誘の電話があった。この後うちで出す葬式は自分のだけなので不要ですと断ったら、今は生前から自分の葬儀を考えますしそのほうが遺される方も楽ですよとアッパレくいさがってきた。その点については同意しないこともないが(重要なのは葬儀の方法なんぞではなく、その他諸々の手続きに関わる情報だが)、まああと10年もしたら考えますと言ったら、さすがに声の調子からこちらの年齢も察したらしくでは10年後にと引き下がったのだった。

とはいえ、順当にいけばわたしの葬式について考えるのは地方自治体の仕事なので、用意などより前払いとしてせいぜい真面目に税金を納めるのが正解であろうな。


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