Diary
...日記、っぽいもの
まだ暑い……うだうだ。
19/08/1996
てなわけで、カバーガールも変えました。ようやっと平常運転開始かな。
とはいえ、仕事はさっぱりしてなかったりして。っていうか、OS/2の仕事が終わった
し、連載で持ってたレビューの仕事も他の人にまわしてしまったので、今月いっぱい
くらいは残務処理とひきつぎが仕事みたいなもんなんだな。のたくらのたくら。本日
はハードディスクからOS/2を
すっぱり
消して喜んでました。OS/2自体に恨みはないが、
でもやっぱりもー二度と入れん。
今回Linkページに新規に入れたのは犬吠崎マリンパーク。あのページの水族館関連は
だんだんピラルクリンクとなりつつある。なぜピラルクなのかは、この前の日記を見
てくらはいな。ながながと書いてあるから。
20/08/1996
で、マシンのリプレースである。
DX4/100MHzという今となっては難儀なマシンを使ってきたのだが、今度新しいマシン
をもらった。新しいマシンというか、新しいマシンを組むためのパーツ一式である。
が、しかし。今より圧倒的に速くなる上、ハードディスクの容量も増える。これで95
だけを使うのはもったいない。
「なんか他のOS入れないといかんですねぇ」
「OS/2入れればいいじゃん」「それだけはやだ」
「じゃNTだね。それくらいのスペックになるよ」
あぅ。NTかあ。それはそれで嫌だ。どうするかな? とりあえず、明日は組み立て。
21/08/1996
で、マシンのリプレースである……が、さっぱりさわれなかったのでこの話はまた。
私はかくしゃくとしたじーさんに弱い。会社でお願いしている税理士さんが来たとき、
社長が外出中で私が応対したのだが、このじーさん実直そうな顔してるくせに、若い
ころは750ccのバイクをぶっとばしていたそうな。
「今は250です。さすがに転んだときヘルメットをとったら白髪頭でなんていうのは
恥ずかしいですからね」さらっと言うか。うおぉぉ。じーさん格好よすぎるぞ。
昔別の会社で経理をやっていたとき、最初についた上司がやはりじーさんで、これが
昔は銀座の老舗紳士服店で店長をしてたとかで、それこそ定年近くなってから全然畑
違いの部署にまわされたのに、私が入ったころには社内随一の経理のエキスパート。
しかも導入されたパソコンをぱきぱき使いこなし、マルチプランでワークシートなん
か作っちゃったりして、いやー格好よかったなあ。経理の部下からも絶大な信頼と人
気を誇っておりました。お昼が毎度愛妻弁当で、インスタントのスープか味噌汁を飲
むためのカップがゾウさん模様だったりするあたりも最高だ。
いいよね。事務系で実直そうでそのくせかくしゃくとしたじーさん。
をを、これは。ほめられてるんだろうかけなされてるんだろうか:-)
22/08/1996
うでででー。マシン様が動いてくれない〜。
午後いっぱいかけていまだにセットアップの画面を拝めない私って一体。マザーボー
ドの設定だろうけど、他の人にきいてみてもやっぱりわからないのだった。うるる。
急ぐわけじゃないから、まあもたもたやるけどね。
敵、敵、私の敵。これでここにも長くはないなァ。最高にメーワク。
読んでます。ふふふのふ。深い意味はないんです「:-)」は。飾りみたいなもんです。
23/08/1996
OS/2の仕事が終わったので、各方面にご挨拶の電話をした。
とりあえず恐いところから片付けていこうと、IBMの女性管理職2人にそれぞれ連絡を
入れる。恐いというと何だが、このお二方、何しろ私の母くらいの年齢なのだ。いく
ら外資系とはいえ、その世代の女性でIBMみたいな大企業で管理職として活躍し続け
ているということは、早い話がタダモノではないのである。恐いは恐いが、とても尊
敬に値する方々だ。当面ご縁がなくなるだろうなと考えると実はさびしい。
私はしっかりした上の世代の方がとても好きなのだ。よって、上の世代に属する人が
情けない所行を働くと俄然怒り始める。有り体に言って、この怒りにふれた人はなか
なか不幸だ。
……まあ、いい機会なんだけどね。
29/08/1996
月曜日は根性が尽きたのでサボりました。昨日一昨日はヘタッていました。定休日で
ある土日もはさんじゃったから、すっかりごぶさたって感じですね。いかんな、サボ
リぐせがつく前に何とかせんと。いや、しなくてもいいんだけど。
今さらですが、中古屋で買ってきたTowerをやっております。この手の反射神経も頭
も根気も必要としないゲームは好きですね、ええ。あんまり今さらなんで、買ってき
た攻略本がサターン版のやつ。何だ、Windows版より簡単だし機能も増えてるんじゃ
ん、いいなあ。なんて言うと、「よし、サターンを買うんだ!」という声があっちの
ほうから飛んできそうだな(笑)。買わないよーん。
30/08/1996
絵を描いている。そのこと自体は大した話じゃないんだけど、めずらしくも真面目に
資料写真を集めようと書店に行き、ハタと困ってしまったのだった。
というのも、描こうと思っているのがクラシックバレエの絵で、見せ場となるような
シーンだと誰が描いても同じポーズになってしまうのだ。これは、クラシックバレエ
の振り付けが、細部はともかくおおすじは変えられることがないからである。たとえ
ば「白鳥の湖」2幕のオデットのソロをやるとする。そのへんの教室の発表会で小学
生が踊ろうと、レニングラードのプリマが踊ろうと、振り付けは同じ。衣装もそうで、
まかり間違ってもクラシックチュチュがロマンチックチュチュになることはありえな
いし、頭に羽飾りがないことはありえない。このへんが古典の古典たる由縁である。
多分歌舞伎や能、文楽も同じだろう。
というわけで、非常に絵におこす場合のオリジナリティを出しにくいのだ。そうなる
と気になるのが(お約束の)著作権の問題である。
では、この写真集、仮にAという出版社が出版しており、Bというバレエ団が上演した
「くるみ割り人形」という演目の舞台の写真を撮ったものと設定する。この写真集か
ら派生すると思われる権利をちょっと列記してみよう。
写真集の出版権・編集著作権=出版社A
写真それ自体の著作人格権・財産権=カメラマンC氏
そのページのレイアウトの著作人格権・財産権=エディトリアルデザイナーD氏
舞台の上演権=バレエ団Bおよび振り付けを行った振り付け師E氏
(原作者・初演の振付師は死後50年以上経過しているため不問)
大道具などの舞台装置の……何権だろう。とりあえず財産権=舞台監督F氏
撮影された人の肖像権=バレリーナG氏
コスチュームのデザイン、これは意匠のほうかな?=デザイナーH氏
(ナントカ権のナントカの部分はあいまいな知識とあやふやな記憶に頼って書いてい
るので、間違いがあったら指摘してください)
……うがああ。私が思い付くだけでもこれだけある。多分実際はもっと多いはずだ。
小説やイラストなんかと違って、舞台芸術とか映画といった多数のスタッフがからむ
ものは権利関係が死ぬほど複雑である。著作物には自動的に著作権が発生するとかい
う日本の流儀が嫌になるのはこういうときかもしれない。
というわけでこの話、もうちょっと続く。
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とりあえず、仕切り直し(Archive)
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