Diary...日記、っぽいもの


CoverGirl No.13

02/09/1996 私は人生に妥協しました

さて。インライングラフィックをダウンロードする設定にしてある方は、このページを見て驚いたことでしょう。ええ、私は妥協することを覚えました。バックグラウンドにGIFファイルを貼り付けてあります。
というわけで、ホームページを開設して半年が経ちまして、全面的にリニューアルいたしました。バックグラウンドにGIFを貼ったかわりに、ホームページのタイトル画像とCoverGirl、それにグラフィックを見せるためのページ以外のところからは画像を追放し、より軽量化を実現(してるといいなぁ)。さらに新コーナー、ロイヤリティフリーの画像データ集「おこのみ画像倉庫」を開始(まだ数は少ないけど)。とりあえず、リニューアルしたところをピックアップしておきます。気が向いたら、たまには日記以外のページも見てやってくださいな。

そんなわけだから、先週の続きは明後日からね。

03/09/1996 どんな本にも載っていないPC/AT自作のコツ

何だかすっかり昔のことになってしまったがリプレースのためにマシンを組んだ話の続きである。英文のマニュアルを地道に読んで組んだはいいものの、CMOSセットアップの画面さえ現れず、これはマザーボードのディップスイッチに相違あるまいとがっくり。とりあえず、気力がつきたので放っておいたというのが、前回までのあらすじである。
で、ある日「早くあのマシン組まないと、サーバのリプレースもできないんだよーん」というプレッシャーをかけられて、観念してまたぞろ半分組んだパーツ一式を引っ張ってきたのだった。「とりあえずよけいなもンはずして、VGAの信号が出てるかどうか調べるかぁ」とディスプレイをつなぎ、本体の電源ケーブルをつないだところ。
「ぴこ」
ほへ? この前はぴこぴこぴっとかエラー音がしたはずなのに。これはまるで普通に起動した音のような。はたしてディスプレイを見ると「OSが入ってないよ。何とかしてねん」というメッセージが……おーい。というわけで、私はひとつの発見をしたのであった。
PC/AT互換機には熟成期間が必要です。ひととおり組んだら、1週間ほどねかせておきましょう。ほどよくなじみ、なめらかな動作が得られます。
……馬鹿野郎ぉぉぉっ。

04/09/1996 慣れないことはするもんじゃないらしい(苦笑)

さて。インライングラフィックをダウンロードする設定にしてある方は、このページを見て驚いたことでしょう。複数の方からバックグラウンドで文字が見えないという反応があったもので、とっととGIFファイルをはずしてしまいました。デザインにこだわり、ありません(笑)。もしかして新屋さん野原さんもMacユーザーかな? うむぅ、Macで描いたものをWinで見ると多少暗くなるはずだったような気がしているのだが……逆だったっけか。
ま、ともかく、新コンテンツの宣伝を兼ねて先週の著作権の話の続き。
自由に使えるホームページ用画像データ集「おこのみ材料倉庫」では、著作権フリーとは書いていない。日本の著作権法では、著作権を放棄する方法が明文化されていないからである。この場合の著作権とは、著作人格権(自分の望むかたちで発表する権利など)と著作財産権(著作物の対価を受け取る権利……という解釈でいいのかな?)に分けられるものだ。
ここではロイヤリティフリーという表記を採った。使用料無料、というやつね。通常の貸しポジなどでは、もちろんポジの著作人格権/財産権は放棄していない。利用者は、なにがしかの使用料を支払って、そのポジを使用する権利を買うわけだ。使用する場所/回数は事前に申告するし、できあがったものもいくつか納める。私としては、このやり方を真似したつもりなのだ。ただし、その料金は0円であり、使用する場所/回数の申告とできあがった作品の納品は任意である(「気が向いたらメールで教えてね」ってこと)というわけ。
で、考えているのは一般に出まわっている素材集のCD-ROMの「著作権フリー」というのはどういう意味なんだろうなってことだ。「著作権ナシ」は、日本ではもちろんペケ。現行の著作権法が気にくわないからあえてそうしている、というのなら話は別だけど。「著作権無料」? それだと意味不明だ。とどのつまり、意味としてはロイヤリティフリーとして使っているんだろうな。これまで素材を販売する商売をしていたところなら、そういう表現はとらないと思うんだけど。
進歩的自由人を気取りたがる人は、何でもかんでも権力側が遅れているように主張したがるようだが、ま、整備が遅れているのは何も法律ばかりじゃないってことだ。
そうそう、重大なお願い。間違っていたら、ぜひ指摘してくださいね。私はうかうかしていると自分が訴えられる側にまわる可能性が非常に高い商売をしているので、このへんのことはいくらでも聞きたいんですよ。

06/09/1996 悦楽の英日翻訳支援ソフト

何でもいいけど、「日英」は変換してくれるくせに「英日」は変換してくんないのね。
WWWブラウザ専用の翻訳支援ソフトを入れた。まあ5,800円で買ってきたものなので、実用というよりどんなに楽しい訳があがってくるかを見るというほうが主たる目的である。期待どおり楽しい訳がはきだされてきたのだが、一番笑えたのがこれ。

版権1996SHIOMI Keiko申し分ない(SHIOMI Keiko All right)は、取っておいた。
原文:Copyright 1996 SHIOMI Keiko All right reserved.
なるほどねぇ。しかしこやつは、AltaVistaにあったものはこのように訳したのであった。
版権©1996デジタル設備法人。 すべての権利を所有する。
原文:Copyright ©1996 Digital Equipment Corporation. All rights reserved.
む。ちゃんと意味が通じているではないか。「.」と「rights」がそんなに重要だったのか。とほほ。と、さりげなく著作権の話に持っていく私。このネタ、明日ももうちょっと続くよん。

09/09/1996 大型魚の疑惑

著作権ネタは今日も続く。つもりだったんだけど、根性がつきたのでキャンセル。ネタの予告はやめようと思う今日この頃。で、また魚ネタだ。
池袋西武の鑑賞魚ショップで、ピラルクの稚魚が売られていた。49,800円ナリ。この魚ときた日にゃ5mにもなるという世界最大の淡水魚なのだが、いったい誰が買うのだろうか。ショップはいったい誰に売るつもりで仕入れたのだろうか。5mはともかく、1mくらいまで成長するのでもそんなに年数がかからなかったと記憶しているのだが。ま、アジアアロワナなんかと違ってきれいなわけでもないので、どっちにしろ買うのは事情を知っている好事家だけだと思うけど。
はっ。そういえば、かつて私は「六畳間くらいの水槽とピラルク2尾を買ってくれる人となら、結婚してもいい」と公言していたのだが、まさか私以外にもそういう女がいたのか? しかも、それを実行するイカレた男が存在したのかッ?!(笑)
……いや、まあ、何でもいいんだけどね。

10/09/1996 さらばキッズマウス

マシンをリプレースしたはいいものの、ネットワークにつなげないという難儀な身になってしまった。というのも、このネットワークカードときたらIRQが3に固定されていて、COM2とバッティングするのである。そんなわけで以前はCOM2を殺していたのだが、新しいマシンではPS/2マウスが使えなかったのである。しかたがないのでネットワークカードをひっこぬいてスタンドアロンで使用していたのだが、哀れに思った社長がPS/2マウスほかを買ってきてくれたのだった。てなわけでまた筐体を開けてぐちゃぐちゃとやり、ネットワークカードも挿してWin95のインストールをやり直したのだ、が。こいつが腹の立つことに、ハードウェアを調べていると何度やっても96%から先にさっぱり進まなくなってしまう。96%だぞ、96%
結局、再度ネットワークカードをひっこぬいてインストールだけしておき、終わったらネットワークカードを挿してその周辺だけインストール。ようやっとネットワークに接続することができたのだった。先週もこんなことをやっていたような気がする。あああ。許すまじセットアップウィザード。許すまじWindows95。許すまじマイクロソフトぉぉぉ...

11/09/1996 なんだかなのInternet Expo Tokyo

Internet Expoなるものに行った。場所はパシフィコ横浜。ウチの会社からだと、幕張よりはるかに近い。そうでなくても、ネタ拾いのために基本的にショウの類は押さえることにしているのだ。会社の人の「やーい邪教の集会だ〜」の声を背にMac Worldだって毎年行ってるぞ。で、感想。
「会場、サンシャインシティにすべきだったね」
出展社が泣けるほど少ない。来場者も泣けるほど少ない。閑散としていて、HP(ホームページにあらず、ヒューレット・パッカードである)ブースのお姉さんの「会場大変暑いですから、この可愛いうちわをプレゼント」の台詞が、そりゃーもうしらじらしくひびいたことですよ。主催者も、会場を押さえたときには「Internet」を冠したイベントにこんなに出展社が集まらないとは思わなかったんだろうなぁ。でも無理だよう。N+Iからたった1ヵ月しか間をおかずに似たようなイベントを開催したって、メーカー予算出さないよ。
いやー、近年まれにみる見るところがないイベントでした。来年はないかもね。

12/09/1996 言ってるはしからネタ予告

今さらなんだが、「姑獲鳥の夏」(講談社刊、京極夏彦著)を読んだ。なるほどね。
何だってわざわざ日記上でこんなことを公開するかというと、要は自分へのプレッシャーだったりする。ここで読んだ本をいちいち公開すれば、いやでも数をこなさないといけないような気になるんではないか、とまあそんなこと。読書日記じゃないんで、内容にまでふれるとはかぎらないけど。書きたいことがあったらそのときは書きます。
さて、ネタの予告はしないと言った舌の根も乾かないうちに、来月のTrashCanの予告をすることにします。昨日、ウチの師匠が申しました。
「fnodeの使い方書くからさ、塵芥のとこに載せてよー」
「ハァ。あれ1ヵ月限定だよ?」
「いーのいーの。そういう資料をぱっと載せてぱっと消しちゃう。これが格好いいんだから」
「ウチを見に来る人にその辺の資料が必要な人がいるとも思えないんだけど、まあいいか」
ちなみにfnodeとはWindows95上で動作するWebサーバプログラム(笑)です。自力でサーバを起ちあげたい方、乞うご期待。というわけで、予告しちゃったからね。ちゃんと書かないとだめだよ。書かなかったら「抗議はこちらへ」ってここでメールアドレス公開しちゃうよー。

13/09/1996 一太郎7の発売日

タイトルと内容に関連、ありません。
続けて「魍魎の匣」(講談社刊、京極夏彦著)を買ってきた。厚い。カンベンしてほしいほど、厚い。私は大きい本と厚い本は嫌いである。だって、読みにくいじゃないか。昔は片道1時間もの通勤/通学時間を読書にあてていたので、厚いor大きい=重い本はそれだけで許しがたい存在であった。満員電車のなかで、片手でつり革を持って片手で本を開いているんだから、できるだけ目方の軽いほうがいいにきまっている。今はころんと寝て本を上にして読んでいるから、これも重いと手が疲れる。厚い本は読むのに時間がかかるから、その分だけ疲れもたまるという寸法だ。それに、特に文庫や新書は一定以上に厚くなると開きにくく持ちにくいという問題もある。まあそれでも、講談社が上下巻にせず1冊で出した気持ちはわかるような気がするのだった。上巻と下巻でそれぞれ見せ場を作って、もちろん上巻の最後にはひきを用意する、なんてことは、あの話だとどうも向いていないようなのである。一気に読まないと面白みが半減するのだろう。
しかし、書店であらためてミステリの書棚を見ると、妙に厚い本が多いのであった。ミステリって、分冊にしにくいのかな? あんまり読んでないんで、よくわからないんだけど。


とりあえず、仕切り直し(Archive)

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