とりあえず、仕切り直し


16/12/1997 熟語は漢字で!

InternetWeek97で、チュートリアルを聞く。受ける、っていうべきなのかな? それはともかく、この手の内容では大抵の用語が英語が元というか、単にカタカナにしただけというか、そんなようなものが多い。
だいたい、「漢字を知らぬ無知蒙昧な愚民どものために」とばかりに、新聞社だか国語審議会だかがいらんことして、熟語の片方だけひらがなで表記する(拉致→ら致とかね)のは大嫌いなんだけども、カタカナにするのもそれと似たような弊害があるのかもしれないなぁと思ったことだよ。つまり、元の言語あるいは漢字で書いてあれば、その言葉自体を知らなくても字面からある程度類推できるところを、カナまたはかなにしてしまうことによって見落とさせてしまうような。漢字は表意文字だから特にこの傾向が顕著だが、ワタシの乏しい英語力でさえも、元の綴りがわかれば類推しやすいのになぁと思うような(もっとも簡単なところではreとかableとかが付いてる場合ね)用語があるんだよね。
こんなさっぱり関係ないことをしみじみと考えていたのは、会場広しといえどもきっとワタシ一人だっだのであろうことよ。
重要な注。だからといって、日本語に訳した用語を使えと言っているわけではない。そのほうがわかりにくくなるのがオチだし。

おこのみ材料倉庫、3タイプ7点データ追加。魚モノと花モノ、ひさびさにエンボスもあるよん。チト気持ち悪い模様かもしれないけど。

17/12/1997 脱線

また時計の龍頭がとれたァーッ!
厳密には龍頭が曲がって針が止まった。今度もひっかけた記憶はナイ。今度こそはナイ。だいたい、腕時計をするようになってから12年くらいは経過してると思うけど、今まで龍頭をひっかけて壊したことなんか一度もないぞ。それがこの時計にしてから1年足らずの間にこれで2度め。絶対にこの時計自体に問題があるに違いない。違いないったら違いない。もー修理なんかするもんか。時計の値段+前の修理代=18,000円は惜しいけど。

例のポケモンのアニメでひきつけの件。J-WAVEのニュースでは「人気アニメ『ポケットモンスター』を見ていた子供たちのうち、650人以上がひきつけを起こすという事件が起こりました。なかには番組を見ていたときの記憶がない子供もおり、警察がTV東京に事情聴取をしています」ってな具合に紹介していた。
これはTV東京か小学館かアニメ制作スタジオの陰謀である。番組に特殊な電波を使用したか、サブリミナル映像を入れ込んだのではないか!? 犯人はTV番組を利用して日本を支配しようとしているのだ。今回はそのテストであったに違いない……ってなことを、アヤシゲなSF小説だのSF漫画に毒されたワタシは考えた。っていうか、このニュースだけを聞けば、そこまでおおげさではないまでも、聞いた人間がプロダクションの愉快犯だと思っても何の不思議もない。
が、しかし、ワタシには多少とはいえ理性もあるので、「そういやTVゲームとかの光に反応してひきつけだかなんだかを起こすっていう病気があったような気がするなぁ。それじゃないの? あれ、何ていったかな」とか考えて、InternetWeek97にでかけたのであった。そうしたら、いみじくもチュートリアルの講師が教えてくれた。PowerPointで作ったプレゼンテーションを動かしながら「マシンが遅くていまいちアニメーションがのろいですが、まあ光過敏性の癲癇を起こしても困りますしね」ってな具合に(注:asahi.comによれば「テレビ誘発発作(TIS)」というらしい。この症状を“癲癇”と表現するのが妥当なのかどうかワタシにはわからないです、くれぐれも鵜呑みにしないでね。asahi.comを読むかぎりでは、毛糸のセーターを着るとかゆくなるとか生魚を食べるとジンマシンができるとかいうのと似たような次元の、“体質”っていうのが一番近いような気がするけど)。
多分、第一報でこういう報道の仕方をしたのはJ-WAVEだけじゃないんだろな。ワタシでさえそういう症状を連想できたんだから、子供が収容された病院の医師に取材していればその見込みがあることくらいはわかったはずだ。ちゃんと取材していればね。可能性くらいには言及すべきなんじゃないのか?「TVの光に反応してひきつけを起こす症例があり云々……今回の原因もそれである可能性が」くらいは。無駄なパニックを引き起こさないために。今回の騒動(と、真相をきちんと追いかけずにパニックを起こす馬鹿な親の抗議)が原因で番組が打ち切りをくらってプロダクションが(文字どおり犯罪を行った人間という意味での)犯人扱いされても不思議はない状況だ。これが報道の犯罪ってヤツなんだろな。

というわけだが、いくらワタシでも「ドメイン名と知的財産権」っていうチュートリアルを聞きながら、こんなことばかり考えていたわけではないぞ。どうも今日のはいまいちわかりにくいな昨日と何が違うんだろ、あ、「今日は何の話を、どのような筋道でしていくのか」にあたる説明がないんだ、そうか、やっぱりリードって大事だよなぁというようなことを……アレ? 知的財産権と関係ないぞ。

18/12/1997 昨日の続き

仕方がないので、以前使っていた腕時計をひっぱり出してきた。ぎゃー緑青がふいてる。今までのがゴツくて重かった分、なんか細くて頼りなく感じるし。もったいないけど、やっぱり買うかなー。頼りないのは慣れの問題としても、緑青はさすがに気持ちワルイ。

さて、昨日聞いたチュートリアルは「Webコンテンツと知的財産権」という、まあいかにもなお題だったんだが、この講師は2人の弁護士だった。そのうちの1人が特にぼそぼそっとした人にうったえないしゃべり方で、なんか首をかしげてしまったのだった。
ワタシの“弁護士”イメージを形成する手助けとなったのが「はみだしっ子」(三原順)だったりするので、そもそもが偏っているのだな。物語終盤、裁判のシーンが入っているんだけども、これスゴイよ。陪審員制の法廷で、弁護士(主人公達は原告側ね)が巧みな弁論でもって陪審員をいいように誘導していくあたり、いかにも法廷劇って感じで。ってなわけで、ワタシにとって弁護士とは、押し出しが強く、やたらと弁が立ち、アジテーションが上手い人、というイメージがあるのだ。が、こういう人ってのは考えてみたら陪審員制でこそ活きるわけで。陪審員制を採っていない日本では関係のないところなのかもしれない。
だいたい、弁護士と名のつく人皆が法廷で検事と火花を散らしているわけでもないだろうしね。ただ、その前のチュートリアルの講師だった弁理士のほうが、ワタシのイメージする弁護士に近い、押し出しの強い人だったもんだからさ:-)

19/12/1997 講談社の本2冊

先日、ワタシが大崎駅から山手線に乗ったときのことだ。
ワタシが乗ったのは大崎駅始発で、大崎駅止まりの列車を待つものだった。大崎駅止まりの列車から降りた人達が乗り換えて、待っていた列車は発車した。フト気付くと、ワタシが座っている席の前で、中年女性が娘らしい高校生くらいの少女と話していた。
「どうしてこんなところで止まったのからね? 何とも言ってなかったけど、これは絶対、車両が故障したのよ」
山手線において大崎駅止まりの列車というのは、それほどめずらしいものではない。しかし、彼女はその存在を知らなかったらしい。山手線は環状線だから列車に表示されている行き先(通常は“山手線”と表示されている)を確認せずに乗ってしまっても不思議ではないし、注意していなければアナウンスだって聞き逃しやすい。その女性は何か事故があったものと信じて疑わないようだった。母親の見解に賛成したものかどうか判断しかねているように見える娘にむかって、彼女は得意げに言った。
「JRだって都合の悪いことは隠すんだから。こういうことにちゃんと注意してないと、これからは生き残れないわよ」
災害のときに、パニックの引き金となるようなデマを流すのは、きっとこういう人なんだろうな、とワタシは思ったのだった。

何でこんなことを思い出したかっていうと、ポケモンアニメの件で意味不明な見解を述べている人が思いのほか多かったからだ。パニックを引き起こすのは、いつだって無知だ。その事件の原因と意味をきちんと判断する知識がない“無知”。それから、自分がパニックを広げるのに加担していることがわからない“無知”。ワタシは馬鹿なマスコミが嫌いだが、自分のオツムを使ったつもりになっている“善良な人々”はもっと嫌いだ。踊りたければ一生踊っていろ。それはそれでシアワセの一形態だからな。ただし他人の、いや、ワタシの領域を侵すな。

相田と佐藤と安原って芸風が似てるが、ちゃんと守備範囲が違うんだなぁ。特に安原、3巻を読むまでは何でまた似たようなキャラを出すかなと思ったんだけどさ。すまんね、ニブくて。えーと、「そんな奴ァいねえ!!」(駒井悠)ね。

読んだけどもさ、「創竜伝」11巻(田中芳樹)。夢を見て思い付いたネタが消えないうちに作品化したかったから特別編、って、ネタが消えることより先に読者が消えることを心配したほうがいいと思うよ。さすがのワタシも次は待たない。

21/12/1997 中央公論社の本2冊

煙草を吸った直後に水を飲むと、口中に付着したニコチンが水に溶け出すような感じで、すごく不味い。日常的に煙草を吸ってる人って、こういうの気にならないのかなぁ。

「お医者さん」(なだいなだ、中公新書)、「躁と鬱」(斉藤茂太、中公新書)を衝動買いする。「お医者さん」のほうは読み終わった。なだいなだってアル中が専門だったのか。初めて知った:-)
「躁と鬱」のほうは読んでる最中。何で買ってきたかというと不純な動機で、北杜夫のファンだからである。お兄さんだしさ、やっぱり何か書いてあるんじゃないかと思って。でもどっちかというと、茂吉とか紀一のほうが素材として取り上げられているようだ。しかし、一族郎党皆精神科医っていうのも、何かすごい家系だな。もっとも、この一族に関するワタシの知識というのは、どこまでが小説内のことでどこまでが史実だかイマイチ判然としないんだが。

ちょっとした依存症になっているような気がする。受け身になって、他人の思索の結果をあびてないと落ち着かない。“他人の思索の結果”っていうのは大変におおざっぱな表現で、映画でもTVでも小説でも漫画でもWeb日記でも何でもいいんだな。この前のInternetWeekの経験からすると、どうやら講義みたいなものでもいいみたいだ。人の思索の結果を受け止めて、自分の中身をふらふらと動かすのが心地好い。ただ思念だけが、私を癒す。
だから某M氏、早く原稿くれ。ワタシは今、キミの思念に飢えているっ。

22/12/1997 ついに、ついに

うかうかしてるとWindows98が先に出ちゃうんじゃないかと心配していたが、AL-Mailの32bit版がようやく出た。ちょーっと重くなったような気もするが、欲しかった機能がいくつも増えていて、うはは、便利便利。これも長い長いβテスト(なんとβ24まで出た(笑))の賜物なんだろか。バージョンアップの恩恵をこんなに実感したのは久しぶりだなー。他のに乗り換えなくて良かった。

25/12/1997 ほかじゃ中5日もかかるのに

ウチのご近所なら、ラボはCREATEにかぎる。午後になってから持っていった4×5のカラーポジデュープが翌日仕上がりだって。この年末には嬉しいかぎり。

半泣きになりながらWordを使っていたり。よりによってワタシのところに、Wordでないと作業しにくい原稿なんかよこすんじゃねェ。これじゃ癒されないぞっ。

27/12/1997 椅子にしてくれェ

単に体がかたいからか、体質的なものなのか、いや、体がかたいっていうのも体質の1つであるような気もするが、長時間床に座っているのが苦手だ。宴会で座敷とか小上がりに通されると気が重くなる。正座のつらさっていうのは、足がしびれることじゃなく、無理に曲げられた膝の関節に負担がかかって痛むことなんだよ。というわけで、常人よりかなり体がかたいワタシとしては、たとえ正座でなく足をくずしていようとも、長時間足を曲げて座っているというのはかなりツライことなのだな。
で、夕べ6時間くらい畳に座っていたので、本日は膝の関節が痛くてしょうがないのだ。キツイよーぅ。

29/12/1997 ようやっと

仕事納めなんである。わははは。期待値としての原稿を書き終わったぞ。年末に向けて超大作ネタ(笑)を用意していたのだが、疲れたのでまた来年。多分4日くらいから書き始めるんでないかな?


とりあえず、仕切り直し(Archive)

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