とりあえず、仕切り直し


18/05/1998 それは技術的な問題で

「HANA-BI」といい、「ファイナルファンタジー7」といい、ここのところ今さらな話が続いているような気がしないでもないが、また今さらな話題である。昨日「星界の紋章」(森岡浩之、早川書房刊)を読んだのだよ。確かに面白いけど、あんなに絶賛されるほどのものかなァ。まー、SFマガジン信者にしてみれば救世主なんだろうけど。

ああ、いや、本当に面白いことは面白いです。ワタシは髪の毛を切ってもらう間に読むための本として1巻を買い、用をすませていったん家に帰って読破し、続きが気になってワザワザ2巻と3巻を買いにもう一度でかけましたもん。ただしよほどひどくないかぎり最後まで読まなければ気がすまないタイプなので、こういう行動をとってまで読んだものでも最終的にはあまり高くない評価を下すこともままあったりするんだが。ま、でも、その日のうちに買いに走るというのはわりとノッて読んだわけだな。

  1. この作者の、他の作品もゼヒ!
  2. このシリーズは全部通して読もう。けど他はいいや。
  3. 最初は面白かったけど、ちょっとラストまで付き合ってられないな。

ワタシにとっての「面白かった!」度は、だいたいこんな感じでランクづけできるんだけど、今回は2。ただし、2の評価はシリーズが長引くと3になっちゃうことがしばしばあるんだけどね。続編の「星界の戦旗」を読んでないので、この辺はまだわからない。

しかし、話の内容はともかく、ワタシはルビアレルギーで、ルビの多い文章はどうもダメだ。特に「星界の紋章」みたいに漢字の名詞に人工言語のルビがふってあった日にゃー、どっちに意識を集中すればいいのかわからなくなる。そういや、固有名詞も全然覚えられなかったなぁ。主人公二人の名前が精一杯。ロシア文学も中国文学も銀英伝もものとしなかったこのワタシが、なんでだろ? む、もしかしてこれが歳をとるということかッ!? い、いや、固有名詞(と、それにくっついている称号)にもルビが多くて、どっちを認識すべきか迷ったあげく、結局覚えられなかったんだ。そうに違いない。違いないったら違いないッ。

ルビアレルギーの原因は非常に単純明快で、普段テキストエディタでプレーンテキストばかり扱っているから、ルビとか傍点とかを文章から排除するクセがついてるせいなんだよね。結果、ルビ全般が苦手になってしまったという。ワープロを日常的に使っていれば、多分全然違う感覚を持っていただろ。

19/05/1998 いよいよ新展開!

歯医者なのだ・連載第9回
そう、本日はのっけから先生の態度が違ったのである。前回歯につめた脱脂綿を抜き出しまじまじと観察するところまではいつもと同じだったんだけど、その時間が妙に長く、注意深い。これはイケると思いましたよ、ワタシは。根っこの掃除をしてたわけだから、この脱脂綿の状態は重要なのさね。

でもって案の定、いつものようにリーマーでがりがり削られた後、医師から歯科衛生士にいつもとは違う指示が飛んだことだね。土台になるものをつめて、最後に確認のためのレントゲン写真を撮って本日は終了。これで日数のかかる根っこの治療は終わりだ。思ったより少ない回数で終わったぞ。これもワタシの心掛けがよろしいからだな、ふはははは。

……って、アレ? じゃ次回はあのドリルでがりがり削られることになるんじゃないか。うえェ。本日までにかかった治療費、6,720円。

20/05/1998 結構本気で悩んでいる

先日の話だが、社長が先日亡くなった方を偲ぶ会をやると言い出した。それはいい。好きなようにやってくれ。私はそういうやり方は嫌いなので興味ないが、宮仕えの身分は心得ている。しかし、「奥さんもその時期はこっちにいるし」とか言い出した時点で絶句。夫人まで呼ぶ気か? こいつは正気なのか? 我々は夫人とは全然付き合いがないんだぞ。葬儀に出るのはいい。亡くなった方が個人で開いていた事務所の処理を手伝うのもいい。だが、夫人にとって我々は、悲嘆を共有できるような相手じゃない。まして、まだ小さいお子さんがいる(しかも実家が遠方=遠慮なく預けられる相手がいないかもしれない)相手を、夜遅く酒の出る席に呼ぶのが好意だと、本気で思っているのか?

と、こっちの話は流れつつあるみたいなんでよかったんだが、じゃあ何でこんなことをわざわざ書いたのかっていうと、今日、弊社の関連会社(役員連はほぼ共通。はやい話、偲ぶ会だか何だかをやろうと言い出した連中だ)が開いているWebページを見たら、亡くなった方の追悼と称したページが公開されていたからだ。怒り再燃。「関係者だけ入ってください」の注意書きのみで、アクセス制限も何もなし。詳細に書かれた臨終までの様子も、葬儀での遺影を抱えるお子さんの写真(!! 葬儀の最中に写真を撮るという神経がそもそも理解を越えているが。私が大の写真嫌いだということを差し引いても、まともな人間のやることとは思えんね)も、まったく関係ない人でも見られるようになっている。どうせ「関係者にしかURLを教えてないし、サーチエンジンにも登録してないから」とか言うんだろ。つくづく度し難い馬鹿だな、こいつら。

こういう状況に、私はどう対処したらいいんだろ?

21/05/1998 朝から何をやってるんだか

8時頃、空腹で目がさめた。うわぁ。人間、腹がへっても目がさめるもんなんだなぁ。いつもより1時間も早く起きちゃったよ、寝たのは同じ時間なのに。適当に食べものを胃に放り込んで、思わずポンキッキーズなど見てしまう。さらに時間があまったので、すでに何度目なのか数える気にもなれないエメラルドウェポン討伐を敢行し、また全滅の憂き目を見る。どーやったら倒せるんだコレ。

どーも最近、料理らしい料理をしていない。野菜をゆでて塩を少しふって食べるとか、野菜をいためて醤油で少し味付けして食べるとか、乾燥わかめと春雨を戻して中華風ドレッシングを少しふって食べるとか。主食はなし。米はあまり好きじゃない。一汁一菜を通り越して一菜のみ。これまでの外食中心の食生活に比べれば、健康的といえばそういえないこともないかもしれん。原始人の食事といえば原始人の食事以外のナニモノでもない。生で食べると美味い野菜が出始めたんで、そういうのをかじるだけでも結構シアワセだし(あ、キュウリが恋しくなってきた。きゅうりとまっと〜)。外食の味に飽きたら自然とこういう食生活になったんだが、それで腹がへって目がさめるようじゃどうしようもないな。それともいっそ、ついでに早寝早起きも始めるか:-)

昨日の話だが、これだけは書いておかねばならぬ。断固書いておかねばならぬ。私は決して義憤にかられているわけではなく、こういう状況を見た人にとっては私も愚者の一員となってしまうのが、どうしようもなく口惜しく、恥ずかしいだけなのだ、と。

22/05/1998 試行錯誤の最中

おこのみ材料倉庫に1タイプ3点データ追加。いよいよネタにつまってきたので、アンケートに頼ろうと思い立つ。KINOVISの導入を検討中。「健闘中」のほうが正しいかもしれん。うが。

25/05/1998 altだけでも付けてくれ

KINOVISのインストール終了。便利だぞコレ、今後別のアンケートをやりたくなっても手間いらずだ。というわけでおこのみ材料倉庫に関するアンケートを実施してますんで、気が向いたら回答してやってくらはい。期間を設けず、当面だらだらと続けるつもり。

フト思い立って、各大学のWebページなんかを見てみる。使えないページの多さに泣く。大学関係は大抵遠いので画像データをロードしないようにしたらもー全然だめ。ろくに見ることのできないページの何と多いことよ。担当者はもうちょっとがんばってほしいなぁ。別にLynxできちんと見られなきゃだめとまでは言わないからさ、本当は言いたいけど。特に福祉関連の学科のページにaltすらないのは、ちと恥ずかしいと思うぞ。

26/05/1998 漫画2冊

「タッグ」入江紀子、集英社刊。どれ見てもキャラの顔も、髪型も、服の趣味も、性格も同じ。以前はもうちょっとヴァリエーションがあったのに、すでに描き分ける気がないんだろな。いいのか、あれはあれで。けど、これだけ似たようなキャラクターが似たような話を演じるのが続くと、さすがに飽きてきたような気もする。「この星の夜明け」市川ジュン、集英社刊。フェミニストとは友達になれそうもないと思っているワタシだが、なぜかこの人の漫画は素直に読める。

TVのライン入力をプレイステーションからサターンに戻してしまう。染み付いたマイナー嗜好は直らない(マイナーなものが好きなわけじゃないもん、好きになったものがたまたまマイナーなだけだもんっ。←見苦しい言いわけ)。1回クリアしてから2回目用にわざわざ攻略本まで買ってきたにもかかわらず「ファイナルファンタジー7」をやる気が起こらず、「スーパーロボット大戦F(しかも完結編じゃないしだよ)」で遊び足りない気がしたから、ってあたり、嗜好に問題があるような気もしてきたな。それはさておき、「ファイナルファンタジー7」はワタシの数少ないゲーム体験中、総合的に見てもっとも不満の多いゲームだったようだ。ストーリー重視のゲームにしてはキャラが立ってないし、穴が多すぎじゃ(ストーリーの感想を一言で言うなら「竜頭蛇尾」)。で、他にプレイステーション用のゲームでやりたいのがあるかっていうと……「双界儀」にはチト惹かれるかな、皇なつき好きだから。でも惹かれる理由がそれだけだとさすがになー。

27/05/1998 不幸なひと

その昔メニューが減っていて憤慨した店があるのだが、本日久しぶりに行ったらさらに減っていた。むー。何なんだ、一体。そういえば先日、いつも弊社にヒドイ目に遭わされている印刷所の営業氏が、「いや、ここに来るのは楽しみなんですよー。ほら、近所に中華屋っていうかラーメン屋があるでしょう? あそこの高菜ラーメンが好きでいつも食べて行くんです」とか言っていたことであるよ。高菜ラーメンもメニューから消えていたな。また彼がまたヒドイ目に遭う時期がやってくるんだが。ありゃまぁ。

歯医者なのだ・連載第10回
根の治療が完了した歯には、冠をかぶせることになった。まず金属の土台を入れるために、歯を削り詰めたセメントに穴をあける。そこまではいいんだ。もう神経は死んでるから削られても痛くない。しかし、ドリルを手にした歯科医師はさわやかに言ったことだね。「となりの歯も虫歯になってますから、これも今日やりますね」……ふ、不意打ちとは卑怯なりッ! いきなり麻酔なしでがりがりと削られる。いや、通う回数は少ないほうがいいから一度にやってもらったほうがいいんだけど、注射は嫌いだから多少なら麻酔なしのほうがいいんだけど、しかしッ心の準備というものがッ。いたいよいたいよいたいよー。ひー。「これはすべて自分の責任、文句を言う権利はないのだ」とか自らに言い聞かせつつ、頭のなかでできるだけゆっくり数を数えるという古典的な耐え方をする。15くらいまで数えたのが3回くらい、10未満が……何回だろ、そこまで数える余裕がなかった。ひー。いたいよいたいよいたいよー。無限にも思える数秒(笑)を数回繰り返した後、型をとって本日は終わり。本日までにかかった治療費は7,950円。次回はインレー&コア装着+冠の型どりだな。

む。27日ではないか。明日は家賃を振り込みに行くべし。

説明を書いてあるのに、読み取ってもらえないってのはちょっとツカレルな。

28/05/1998 横流し品か放出品か

会社の近所のドラッグストアで、「美容室専売品」と記されたシャンプーが売られている。1リットルの大きなボトルで、だから美容室で売るための商品じゃなくて業務用なんだろうけど、なんでこんなところで売ってるんだろ。しかも定価は4,000円以上するのに1,000円ちょっとで売ってるんですけど。あやしいなー。安いから買っちゃったけど。

NIFTY SERVEにアクセスしたら最初のお知らせのなかに、NIFTY会員ならすでにおなじみの「定期メンテナンス明けの不具合の復旧(おわび)」という1行があった。「定期」は「メンテナンス」にかかるのか、「メンテナンス明けの不具合」にかかるのか。とっさに後者で読んでしまったことだね。ところでワタシはいわゆる新卒の正社員からこの仕事を始めたわけではなく、バイトあがりの人なんだが、そのときのバイト募集広告の文句はいまだに覚えている。「超過激なパソコン雑誌の編集のお手伝い」というもので、「超過激」が「パソコン雑誌」にかかると受け取るか「お手伝い」にかかると受け取るかで、その後の労働環境に対する心構えが変わってくるであろう、何と気の利いたコピーであることかと、大いに感心したものだ。で、実際にはどっちだったかというと、それは言うまでもない:-)

PHSとか携帯電話を使っていて電波状態が悪くて切れてしまったときは、公衆電話を探してかけなおさないか、フツー。前々から思っていたんだが、そのままPHSとか携帯電話を使ってかけなおすのはあまり賢いやり方とはいえないぞ。

29/05/1998 へーんしん!

麻生俊平の新刊は、「ミュートスノート戦記 戦士の掟は炎で刻め」。うひゃあ。どうしちゃったんだ、いきなりタイトルが恥ずかしいぞ。うわぁ。変身ヒーローものだっ。しかもかけ声と地味ながら変身ポーズ付き。どーでもいいけど、キーワードでプロセスを一瞬にして連想できるようにしておくって、「ザンヤルマの剣士」でも使ったじゃんか。

ちょうど一緒に買ってきたのが「ARMS」(皆川亮二、小学館刊)で、ネタがかぶってしまった。こういう話は、絵のほうが説得力があって強烈だな。

それこそ「仮面ライダー」以来連綿と続く「悪の組織に体を改造された変身ヒーロー」のヴァリエーションだが、男の子ってこういう話好きだねぇ。いや、オマエは嫌いなのかって聞かれると困るんだけど。「バオー来訪者」は面白かったなー「重機甲兵ゼノン」は気に入ってたのに掲載誌の廃刊だかリニューアルだかのアオリをくって打ち切られて残念だったなー。

で、元祖変身ヒーローのせがた三四郎だ。次世代機が発表されて心揺れるサターンユーザーの皆様だが、シェアや互換性の話はともかく、「せがた三四郎はどうなってしまうのか」で盛り上がっているあたり、キミタチ何か方向性を間違ってないか(笑)。

この期におよんで、アメリカやらイギリスやらが諫めても説得力はないわな。実際それは、ずるい話だ。だからといって馬鹿がやっていたことを再現する必要もないと思うんだが、代理戦争をやらせてたどころか実際に戦争していた相手がやってたら、そりゃこっちもやらずにどうするっていうのも人情だ。そういう状況では、日本の言うことはあまり説得力がないと思うんだが。イタイ話だな。

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