とりあえず、仕切り直し


02/06/1998 黄色いケモノに負ける

土曜日はね、耐えたんですよ。粗悪なとまではいえないまでも、デザインに対するこだわりというものが一切感じられない投げやりなフォルム。武蔵小山の商店街なら1個100円で買えそうなコップです。それを3個1000円という価格に変える蠱惑的なほほえみ。「いや、でも今日は荷物多いし、休み明けに見てまだ残ってたらそのときは」そう思って耐えたんです。計算もありました。その店は週明けにバーゲン品の入れ替えをするから、月曜日には並んでいない可能性が高いのです。が、しかし。火曜日になった本日、売り場に行ってみるとあの魅惑のほほえみが山積みになっているじゃないですか。……買っちゃいましたよ、ピカチュウの絵がついたコップ、3個セット1000円。

言って言って何とでも。

言い訳をするなら、ゲームボーイのゲームでは、ヒトカゲのほうが好きでした。戦っている後ろ姿を見ている時間が長くなるから、くりっとした後ろ頭といっぱいにひろげたてのひらが愛らしいヒトカゲが、もー可愛くって可愛くって。ピカチュウの後ろ姿はただボテっとしてるだけでイマイチ。だったのに、くぅっ。表情やしぐさをつけるのは反則だよな。

月例展覧会開催。清純派の看板を捨てる覚悟で書きました:-)

03/06/1998 また敗北しかける

歯医者なのだ・連載第11回
とりあえず先日型をとった分の金属装着。根っこの治療をしたほうはともかく、単に削っただけのほうは空気をかけられると非常に痛い。接着を確実にするため水分をとばしているんだとわかってはいても、先生、それは痛いよ念入りすぎるよ。でも悪いのは虫歯を作る自分だ。さらに、コアのほうをがりがり削って型をとって終わり。次回は冠装着。他にも多分虫歯になっている歯があるんだろうな。どうせなら歯石をとるところまでテッテーテキにやってもらったほうがいいような気がする。本日までにかかった治療費、10,670円。ああぁ1万円を越えてしまったぁ。今は2割負担だから、本来なら5万円以上かかっているってことか。社会保険ってすばらしい。←自分で払っている保険料の存在を忘れているぞ。

コンビニに行くと、ついついピカチュウの姿が目に入り、うっかり手がのびかける。ハヤリモノとか便乗商法にのせられるのはシャクなので我慢してたんだが(でもそういう理由で気に入ったものまで避けるのは本末転倒である、わかっちゃいるけどナントヤラ)、しまった。コップは蟻の一穴になりかねなかったのか。しめてかからんと勝利が危ぶまれるな。

04/06/1998 年寄りの繰り言

J-WAVEで「玉の輿に乗るために何をするか」と女子高生にインタビュー。ま、かなりの子がウケ狙いで答えてるだろうから気にはならないんだけど、ひとつだけ、「キミ、もっと自分を大事にしたまえよ」と言いたい意見が。「美容整形をする」っていうのは、それ自体はいいんだ。でも理由がさぁ、「サロン焼けのせいで肌がしみだらけ、もう戻せないから」っていうのがちょっと。おいおいおい、女子高生でしょ、十代でしょ、若いんでしょ。そんな年頃からしみだらけの肌って……だめだよ、もっと自分の体を大事にしなきゃ。たかが3年間女子高生っぽい格好をするためだけに、そんな致命的な荒らし方をしちゃうわけ? どうせ直したくなるんだから、金がかかるぞー。美容整形もそうだし、基礎化粧品もそう。肌が荒れてるってのは、どんな化粧をしたってごまかしきれないんだぞ。水仕事なんかで荒れた手なら「働き者のきれいな手」と言ってくれる人もいるだろが、サロンで焼いてしみだらけじゃ、誰も同情すらしてくれないぞ。

けどなー、女子高生スタイルって、どうしてああ体を痛めつけるようになってるんだろ。焼いた肌も、脱色した髪も、今はよくても、10年とは言わず5年かそこらで深く後悔することになるような気がしてしょうがない。リスクを理解してやってるならいいんだけど。髪はまだ、最悪荒れた部分を切って丁寧に手入れしながらのばせばいいけど、肌はなー。こんなのは、文字どおりの老婆心ってやつかもしれないけど。

気になるのはそういう取り返しがつかない傷がついてしまう部分だけなんで、逆にいえば、ピアスとかルーズソックスとかミニスカートとかはどーでもいいな。おしゃれでもなんでも、やりたいようにやればいい。ワタシの趣味に合うかどうかはともかく。

09/06/1998 思えば遠くに

timeoutまでの時間が、どうもLynxのほうが短いようで。遅くてつながらない本日、Netscape Navigatorなど使って普段Lynxで読んでいる日記を閲覧する。うひゃあこの人にもこの人にも色が付いてる。うわっ画像があったのか(ちゃんとしたaltが記述されてると、画像があることすら気付かず、しかもそれで何の問題もないもんだ)。たまにこういうことをすると新鮮で良いな。ウチもそろそろCSSでも使うか、このページ限定で。他のページは、対応していないブラウザで見られたばっかりに色やら何やらが出ないとチト問題が大きいけど、ここなら何やってもOKだ。けどレイアウト考えるのもメンドクサイな。そもそもワタシ自身が対応したブラウザ使ってないし。軽くていらんことしなくてなおかつCSS対応のブラウザ、どっかに転がってないか?

FrameMakerを利用してHTML形式のマニュアルを作るという仕事をしていたのだ。無駄な工程が多くてうんざりしてた奴。でもって、改版にあたって、作業上の問題点をまとめておいてくれと言われた。こういうときこそ、ぜひHTML形式を使いたいものだ。別に表現力が欲しいわけじゃなく、ぜひコメントを使いたいんだな。

今回の作業工程は、以上のとおりである。無駄と思われる点を以下に説明する。
<!-- ここまで書けば説明しなくても理解できるけどね、フツー。 -->

とかこっそり書けたら、さぞ溜飲が下がるであろうと、ま、そんなようなわけ。しかし、次こそは無駄な仕事をせずにすむようになることが目的であって、溜飲を下げるのが目的じゃないからな。可能なかぎり<!--ものごとを論理的に考える力が劣っている人にも-->理解しやすく、かつ<!--自分の誤りを指摘されると逆上し、意固地になって自説を通そうとするヤカラにも-->受け入れやすいようにソフトに、報告書を書くのがオトナというものだな。

ああっワタシもオトナになったもんだなあっ。誰も誉めてくれないんだけどっ。

11/06/1998 ひとまず区切りがついた

オトナになって書き上げた報告書を携えて、昨日は長野行き。FrameMakerの弊害について熱弁をふるう。とりあえず、今回のバージョンアップに関してはFrameMakerを使用せずともよいというお許しを得る。勝訴:-)

が、しかし、全面勝訴ではない。その会社(の米国法人)では、文書の共通プラットフォームとしてFrameMakerを採用してるんだそうで、現状で問題があってもできるかぎりそちらに合わせたいという意向らしい。文書の共通プラットフォームを決めるのは大いに結構なことだが、どうしてそこでFrameMakerなんか採用するかね? 聞くところによると、いちいち別形式に書き出してからPerlで加工して使ったりしてるらしい。無駄。FrameMakerの形式では使いものにならないってことじゃん。共通の文書形式を採用しておくのは正しい方針だが、加工する前にいったんコンバートが必要で、しかも特定のアプリケーションが必要な形式にする理由は一体何なんだ。

じゃオマエなら何で置いておくかと聞かれたら、うむぅ、TeXとかHTMLとか、今ならXMLかなぁ。とにかくテキストファイルであることは譲れない。加工とか検索を考えると。

脱力するしかない質問を受ける。弊社で一般的に行なう一連の作業のなかに、Photoshopを使って、画像データをQuarkXPressで使用できる形式にコンバートし、それをLhaで圧縮してまとめ、QuarkXPressで組版してくれるデザイナーにメールで送付する、というのがあるんだが。質問というのはその手順の確認だったんだが、いわく、「圧縮が先じゃだめなんですよね?(確認のためという口調でなく、本当にわからないという口調)」あのさぁ、何のためにPhotoshopでコンバートするんだか、何のために圧縮するんだか、理解してたらそこの順序に疑問を持つ余地はないじゃないよ。頭使ってンのかなぁ。たとえばPhotoshopの使い方を確認されたなら脱力しないが(この作業するの何度目だと思ってるんだとあきれるかもしれないが)、こういう質問されるとホントがっくりくる。とか言いつつ、教えてる人の教え方も悪いよなと思ったり。手順を教えるだけで、なぜそうする必要があるのかきちんと説明してないみたいなんだもん。もっとも、彼女のほうもそういうふうに理解しようと努力しているようにはちょっと見えないが。

覚えた手順なんてすぐ忘れちゃうよな。でも理解したことの手順なら忘れない。手順そのものを忘れても、考えればすぐにわかる。

歯医者なのだ・連載第12回
前回型をとった部分の冠を装着。これで、連載開始:-)以来長々と続けた治療も終わり。本日までにかかった治療費、12,860円。くぅっ長かったぜ高かったぜ。これまで1本の歯を治療するのに3回以上通った経験がなかったから感動もひとしお。帰ったらどんなふうになったのかじっくり観賞しよう。←金属の歯が生えてるだけだってば。しかし、まだ他の歯の治療も残っている。最終的にどれくらい、いくらくらいかかるか考えると気が遠くなるな。まー、これもすべて自分の責任ということで。

12/06/1998 固有名詞は要注意

とうとう「木葉功一」はやめて「木場功一」にしてしまったのか?(MORNING ONLINE今週のモーニング見るヨロシ)アフタヌーンのときもそうだったけど、しょっちゅう間違えられるもんだから、ひらきなおって改名したのかと思った。どーでもいいけど、著者名を間違える編集部っていったい何? ザル以下の校正で有名なワタシだって、そんなヤバいミスしないぞ。

って、「大阪豆ゴハン」が終わってしまうのか!? わーわーわー。残る楽しみは「OL進化論」と「かめ!」と「鉄魂道!」だけだー。これだけ残れば上等なのかもしれないけど。

15/06/1998 ちょっとしたトラウマかも

チト文書プラットフォームを定めることについての見解を修正したくなった。標準の文書形式を定めるのと、標準の文書プラットフォームを定めるのとでは、だいぶ意味合いが違うよな。というわけで、プラットフォームを定めてしまうことはちっとも結構じゃない。大いに忌むべきことだ。例えば文書をハンドリングするためにはかならずWordを介さなければならないとか、やはり嫌だろ。逆にviもしくはemacsを使用すべし、と言われたら卒倒する人だっている(このへんを使わないとハンドリングできない文書形式なんてないだろうとは思うけど、Wordの対極として挙げただけ)。標準文書形式だけ定めて、好きなプラットフォーム(=アプリケーション、OS)で編集できる、というのが、もっとも合理的なんじゃなかろか。そのためには、より多くのプラットフォームで使用可能な文書形式を採用すべきで、特定のアプリケーションの文書形式なんてもってのほか、と、これで論理が一貫するだろ。

とにかく、特定の会社の特定のアプリケーションに依存した形式なんて、いつまで存続するか知れたもんじゃないから不安で嫌じゃ。←すぐに消え去る運命にあるマイナー機種で育った人間ならではの感性。


とりあえず、仕切り直し(Archive)

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