とりあえず、仕切り直し


03/02/2003 手洗い励行

その昔、謝恩セールでもらった金券を使って購入した11番に手を入れている。平行してサクラも組む。初めてヒトを斬ったか手術にのぞむ外科医かってな勢いで手を洗ってから作業をするもんだから、手荒れがすごいことになる(手袋してるとやりにくいからさー。それでも直接は触らないけど)。でも手付かずのヘッドやら布やらがたまっていく現状を見ると、我ながら「愚痴るな、いいからとっとと作れ! 」って感じだ……。

「プラネテス」の3巻をようやく買った・読んだ。いきなりカバー見返しの話になるが、フェンスの向こう側にいる人をどうやって呼び戻すか、かぁ。「なんとなく」の人には、案外4コマ漫画の3コマ目までだけを見せるってのは悪くないのかもしれないな。本気なら、そもそも1コマ目からして読んでくれるかどうかわからないけど。

それはともかく、この題材に対して今この時期にこう言うのはどうかとは思わないでもないが。「手前勝手にくたばれない身の上」になることと、「死体もでねェような死に方」をすることと、前者のほうが良いと自明のことのように言われるのはちょっと嫌かもしれない。死体も出ないような死に方がいいっていうんじゃなく、手前勝手にくたばれないってのがそんなにいいもンかなぁと。悪いもンじゃないんだろうけどね、もちろん。

「自分の(血|家|遺伝子)を継ぐ者がいるからこそ、死を受け入れられる」っつーのは、多分何か遺せればそれでいいってことなんだろうけど(単なる推測。わたしはその見解を採れないので、どうしてなのか本当のところはよくわからない)。じゃあ、いずれ継ぐ者もいなくなる状況が来るってことに、どうやって対応するものなんだろ?

04/02/2003 引き続き手洗い励行中

真綾ちゃんが「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を射止めた、ってことなんだが、「あ〃無情」なんぞ読んだのがかれこれ20年以上前の話なのでどんなキャラクターだったか思い出せない。でもって調べてみたら……げ! 島田歌穂がやってた役!? 今回、わりと若手が採用されてるとはいえ(エポニーヌ役のなかじゃ真綾ちゃんの芸暦なんて派手なほうだ)すっげー。これでまた上手くなるんだろうなぁ。チケット確保を考えると今から頭が痛い。

最近、服を買ったりしていて浪費が激しい。いや待て、違う、人間のだ。人形の服じゃないぞ。ま、着ていく場所がないんだけンどな。

05/02/2003 小休止

敵は海賊 DVD-BOX」なんてものが出るのね。これは何か、あの雪風の後なら神林ファンもココロの閾値が下がりまくってるから買ってくれるだろうって判断か。その昔レンタルビデオで見たが、確かにあの雪風の100倍はマシだった。……買わないってば!

チームプレイができるオンライン囲碁サイト「e5city」。囲碁師弟、か……。世界はイーレッツか田中啓文に征服されようとしているのか。

10/02/2003 墓穴堀

古橋秀之の新刊「IX(ノウェム)」読みました。なんつーか……素直にわかりやすいなぁ、と。後書を読むとわかる「なるほどそういうのをやりたかったのね」っつーのが素直にそのまんま出てる感じ。まったくの序章なんで今後の展開次第だろうけどね。しかし、フツーなら出版社がしぶりそうなこういうの までOKか。電撃文庫は一体何にならstopかけるんだろ? 逆に興味がわいてくるくらいだ。

フト気づいた。アレでソレでコレな夏以降にワタクシがえいやと新分野開拓して読み始めた作家といえば、高橋弥七郎に古橋秀之に秋山瑞人に佐藤大輔だ。A/B、タツモリ、E.G.、皇国……は、ははははは。全部シリーズ中断してるじゃねェか……(いや、A/Bはまだ中断と決まったわけじゃないけどさ、シャナがあれだけ売れてりゃまずそっち優先にされるよな)。わたしって、ああわたしって。火浦功だけで充分だろうよ……。

は、田中芳樹? あ、いいのいいの。あれはもうとうの昔に待つのをやめたから。つか、あれはもう書かないでいてくれたほうが嬉しい。

「自分では死んでもやりたくないが一度見物はしてみたいイベント」の代表格、お迎えセレモニーに立ち会ってしまいました。付け睫を買うべくなにげなく新宿アルタの花街に入ったらちょうど始まっただけなんだけど。とりあえず声を出して爆笑するのはセレモニー終了後店舗を出てエレベータに乗って一人きりになるまで耐えましたとも。ちょっーっと終始肩がふるえてたかもしれないが、ちゃんと拍手もしたしそれくらいは許容範囲だよな、な!? いや、Volksの社員も大変だなとしみじみ。購入者は女性2人、そして今日の主役は狭い祭壇に寄り添って横たわり手に手を取り合う少年型SD2人だったのさ。そのこと自体にぐずぐず言う気も資格もないが、黒マントはおって大真面目な顔で式次第を取り仕切る男性の店長は心底気の毒だった、とくらいは思ってもよかろ?

12/02/2003 Let's dance.

別にミュージカルの予習をしておこうというわけでもないですが、「屋根の上のバイオリン弾き」を見たです。映画のほう。主人公が屋根の上でバイオリン弾くんじゃなかったのね……。IL PAZZO. 名高いSUNRISE SUNSETのメロディにのってメッセージが心に響いてきましたとも、「親になんかなるもんじゃない」ってね!

いや、まあ、冗談はさておき、異教徒と結婚するってのは大変なことなんだなぁと。宗教に鈍い日本人の感覚からすれば一番問題の多い相手と結婚したのはどう見ても次女なんだが(なんといっても命の危険がある)、ロシア人……この場合はロシア正教徒なのかな? これと娘が結婚したときの母親、ホントにこの世の終わりみたいな顔してたもんな。もちろん、片田舎の文字も読めないユダヤ人にロシア革命とそれに身を投じている男の危険性が理解できるわけがないということはあるにしても。

で、ついでと言ってはなんですがこっちも見ました「アンナと王様」。また極端から極端に走るなぁ。ユル・ブリナーだと子供っぽく偉そうな(そこが魅力なんだが)モンコック王が、チョウ・ユンファだと思慮深い名君になってる。この王と比較したアンナ。たまたますでに近代化されていた国に生まれたってだけで自分自身が近代化の労苦を担ったわけでもないのに、深刻な国外情勢のなか近代化に向けて血と汗を流そうとしている王に向かって、変革の方法も考えず自分が享受してきたように近代的ではないということをただ責め立てる馬鹿女にしか見えんのだが。「王様と私」と違って雰囲気がおとぎ話仕立てになっていない分、他国とはいえ(王族|為政者)に対しているとはとても思えないほど非礼だってことも際立つしな。ありていに言って、この女のどこにあの王が惹かれるのかさっぱりわからん。


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