とりあえず、仕切り直し


01/07/2003 時系列は無視で

ためこんだ最近のあれこれをだーっといってみようと思いますだーっと。

「Missing」(甲田学人著、電撃文庫刊)など読みました。とりあえず2巻まで。某所のぴぴるぴ騒動で甲田のキャラクターが面白かったから手にとってみたなんて口がさけても言えません。道具立ては面白いんだが、キャラクターがな。なんつーかこう、「高校生くらいの小生意気なガキなら誰でも考えるようなものの見方なんだけど当人は変わった感覚だ自分は特別だと思い込んでて10年後くらいに思い返すと自分のあまりのアレっぷりにそれこそ首をくくりたくなるような」台詞で、キャラクターの特異性を表現されても困るんだよな。魔王様といい、亜紀といい。←身に覚えがあるんですかしおみさん。←うるせぇほっとけあそこまでひどくはなかったやい。いや、道具立ては本当に面白いんだが。なので、もうちょっとつきあってみる予定。

地道にためたポイントで500円割引券をもらったのでOAVの「雪風」2巻を借りて見ました。この行動はもはや自虐以外のなにものでもないと思います。

それから「人狼」(沖浦啓之監督)も見ました。昔さ、「欲望の翼」(ウォン・カーウァイ監督)でレスリー・チャン演じる主人公の台詞があったのさ。「おれは足のない鳥だ。足のない鳥は生涯空を飛び続ける。地上に降りるときは死ぬときだ」こんな感じ。レスリーが影しょってそうつぶやけば格好良く見えるさ。が、中盤だったか終盤だったか、アンディ・ラウ演じる警官がレスリーの引き起こしたトラブルに巻き込まれて、「足のない鳥」の決め台詞に応えてにべもなく「女を口説くのにはちょうどよさそうな台詞だな。何でもいいからおれを巻き込むな。メーワクだ」。長くなったが、「人狼」という映画に対してとりたい態度はアンディ・ラウのそれ。脚本が押井守だからしょうがないか。確かに面白いんだけどね。つーか、伏は正しくイヌだろう。獣なんて格好良さげなものじゃなくて。

「オルフェウスの窓」(池田理代子著)を読みました。すごいねこれは。単行本全18巻の長編、第1話の時点でラストまで完璧に設計してたんじゃないか? それこそ一息に読んだから細部の破綻は見落としているかもしれないが。ただ、並み居る誇り高き女性陣のなかでヒロインがだんだんかすんでいくっていうか、単なる狂言まわしに落ちていくのはどうしたものか。第3部のユリウスなんて本当にただいるだけだもんな。

えーと……だいたいこんなもんか。

03/07/2003 紋付きあれこれ

IBM Refreshed PC、IBMで処理したusedのPC。安くてIBMの品質保証付きうわーい、と思ったんだが、わたしには買えんな。ほら、絶対に必要になるサポートがハードウェア的な修理だからさ……。どうせわたしは壊し屋だ。

恩賜タバコ:禁煙の流れに押され1世紀の歴史に幕か。わたしゃ恥ずかしながらつい最近「A君(17)の戦争」5巻を読むまで「恩賜の煙草」というものの存在自体知らなかったのだが、まあ考えてみればこのご時世に菊の御紋入れて煙草を配るってのもマズイ話ではあるね。しかし、鉛筆や日本茶にも一長一短って、一長はともかく一短ってのは何だろう? どうせ実用性はどうでもいいものなんだし……仕入先とかの話かな?

06/07/2003 記録のみ

Dolls Bravo!の「海外通販に関するメモ」を改訂版にしたです。サイト概要、発送方法と送料、品切れの対応と、実際にやってみないとわからないようなことはこれでフォローできたんじゃないかと。あとは自力でなんとかしてくれ。

08/07/2003 こっそり長い

きっと来てるんだろうなぁと考えつつロビーでぼーっとしていたら目の前にいらっしゃいました。帝劇に来るときもやはりトレードマークのバンダナ姿なんですね西村先生。

そんなわけで、昨日は「レ・ミゼラブル」真綾ちゃん的初日を見に行ってきたのでした。「レ・ミゼラブルってこんな話だったかぁ?」というあたりは原作を読んでから文句をつけることに。←……文句? ←すっげーとっちらかった脚本と演出なんだよ……。

なんつーか、わたしゃもともと近代以降に脚本が書かれた舞台演劇には非好意的な評価をすることが多いんだけどね……。動乱期のフランスを舞台に群像劇をやりたかったのか、ジャン・バルジャンのキリスト教的魂の遍歴を描きたかったのか、ジャン・バルジャンとジャベールの対立を描きたかったのか、どれもこれもやろうとして(あるいはどれをやるか決めかねて)結局空中分解してるように見えた。ミュージカルをやめて他の飾りも徹底的に殺ぎ落としてジャン・バルジャンとジャベールだけで話を進めたら結構面白いんじゃないかとも思ったんだが、それやってたらこんなヒット作にはならんわいな。

とりあえずコゼットを(演じていた河野由佳を、ではなく!)後ろからけとばしてやりたいと思ったのは、わたしが真綾ちゃん贔屓だからではないと思います。子供頃ほんの数年苦労した程度でぼーっと「雲の上のお城に行きたいな」とか夢想する以外何もせず何も知らず自分のためにぼろぼろになっていく周囲の人たちにただ幸せにしてもらうだけの女なんて、いまどき少女漫画のヒロインにだっていねェ。←まあ、ジャン・バルジャン専用贖罪道具だからね。

じゃあまったく楽しめなかったのかといえばそれはまた話が違ったり。訓練された人体を共鳴板に響く音(つまり声)を生で聴くのはやはりそれだけで楽しいので。舞台装置や照明の使い方なんかを観察してみたりとか。そういう楽しみすらなかったら大変ですがな。もう1回分チケットとってあるんだから。

09/07/2003 あーべーつぇーでーえーえふげー

Puppenaugenにひびを入れてしまったのだった。装着してしまえば見えない部分とはいえ、できればスペアを用意しておきたい。しかし輸入元の京都造形ネットストアが最近まったく使えない状態なので、製造元からの海外通販を検討・調査している。なァに、ほとんどは英語版もあるから大丈夫。ショッピングカートとか送付先入力フォームとかDeutsche Postサイトの送料一覧表とかかなり重要なところがちょっとドイツ語しかなくて、わたしの知ってるドイツ語がbitteとdankeの2単語だけって程度のことさ。ははははは。

本当のところ深刻なのはユーロ高のほうなんだけどね。それとドイツは遠くて送料がかかるってことと付加価値税という落とし穴があるってこととKanisは梱包手数料が高い(€6.50……!!)ってことと。←充分ダメじゃん。いや、だから、品物自体が高くても国内で買ったほうが安上がりだったんだって。計算してみたら品物以外の諸経費だけで1万円近いヨ……。せめてPäckchen使ってもらえないかなぁ。ドールアイを送るのに最低重量5kgのPostpaketとばか高いUPSしか選択肢がないってのはあんまりじゃないかKanis。ま、扱っているネットショップを見かけない理由はよくわかった。個人商店規模だとアメリカやアジア以外から輸入するのはコストがかかりすぎて割に合わんのだな。

14/07/2003 陥落一直線

そういえば書こうと思ってずっと忘れてましたが月刊HobbyJAPANの8月号を買いました。「HOW to MAKE SuperDollfie」なんていう連載が始まりましたので。ああついにこんなものまで。第1回本文はありていに言ってまったく参考になりませんでしたが、店頭のフルチョイスカタログでしか見られなかったヘッドの写真一覧が掲載されているので資料としてはとても良かったのことです。VolksのカタログとかWebとかって製品を一望できるものが皆無で、カタログとしてはまるっきり役立たずだから。テクニックの参考というなら、他の記事のほうがよかったかな。結局のところこういうのって模型方面のテクニックを参考にするしかないのだよね。しかし、一覧のめぐキラサラナナって明らかに同じ写真を使いまわしてるだけなのに、これを見てすら「めぐだけ違う」とか言う人ってやはりいるのね。13少女も写真は使いまわし。なんで見てわからんかな。

15/07/2003 もはや嘆息するしか

Puppenaugenの件。今すぐ必要ってわけでもなし、コストをかんがみて京都造形ネットストアが販売を再開してくれるのをおっとりと待ってみようかと考えていたんだが……ダメだこりゃ。本日付で「台湾パボル社と日本ボークス社との"排他的販売契約"とそれに伴う台湾パボル社製品の取扱終了について」なんていう布告が出てるよ。 完全に怒らせたな。これはもう、事態が悪化することはあっても改善される見込みはゼロに等しいだろ。どうしてくれるワケさVolks……sigh. 仕方ない、やはりヒトをあてにしてちゃいかんってことだ。自分で買うさ。ドイツから。ばか高い諸経費をかけて!

まあ……独占契約自体はかならずしも責められるべきものではないんだろうが、それにしてもな……。ただ、正直言ってシュバルツアーゲンの対応も商売人としちゃどうかとは思うんだがね。


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