とりあえず、仕切り直し


05/01/2004 人として

そんなわけで今年もだらだら行こうと思います。だらだら。

「沙耶の唄」やりました。人としてどうとかいうのはさておいて。いやもう買って大正解。面白かったことであるよ。最初はライトグリーン基調の爽やかな絵柄で普通に学園恋愛ものっぽかったのにサイトが更新されるごとにストーリー紹介があやしくなっていきあれよあれよというまにミステリーという惹句が付き発売間近にデモムービーが発表されたときには内臓っぽいものがぬとぬとしてるホラーになっていたという、まるでネタのような情報の出し方をしていたんだが、あまり怖くはなかったような。わたしが描画されたものであるかぎりスプラッタというか内臓っぽいぬとぬとを何とも思わないからかな。むしろ、純愛だわ人外ロリだわ燃えるわでなんか思いっきりいつもどおりなんですけど新境地はどこへというか。

別荘での描写からするとオカルトホラーの範疇に入るんだろうが、SFと見えんこともなかったな。変形のファーストコンタクトものというか。プレイ時間は短いけどその点は不満なし。ストーリーに不足がないので短いとは感じなかったから。それにしても、普通のシーンはマトモだし泣かせは絶品だし(病院endなんぞ冷静に考えれば相当恐ろしい状況だってのに涙なしには読めねェ)アクションシーンはすごくいい感じに筆が走ってるのに、濡れ場になったとたんどうしようもなく凡庸になるというか、濡れ場執筆用直子の代筆(重要な注:そんな製品はありません)で書いたんじゃないのかというようなありきたりっつーかそのへんのFanFictionレベルの紋切り型の文章になるのはチトな。他の部分が良いだけに落差が大きく感じられるんだろうけど。

ついでにあれこれと試行錯誤して「デモンベイン」を起動できるようにし、そちらもやってみたのだった。ホントに人としてどうなのか。さすがに1つしかエンディング見てないけど。これはまた見事に逆方向の文章を書くライターですな。「沙耶」のライターがシャープならこちらはデコラティブ。個人的には受け付けないタイプで、次回作があっても買わないんじゃないかな。文章もストーリーもやたら装飾過剰で冗長すぎ。最終話なんていつまで続くのかと途中でうんざりしちゃったよ……話としては面白いんだけどね。

09/01/2004 クセになっている

また首の筋があやしい痛みを。うわぁん。

TEN MINUTES OLDER」をどうすべきか真剣に悩んでいる今日この頃。アキ・カウリスマキにジム・ジャームッシュにヴィム・ヴェンダースにスパイク・リーにチェン・カイコーとお馴染みの面子が並んでいる「THE TRUMPET」のほうはとりあえず見に行くとして。「THE CELLO」はどうしたもんかな。ベルトルッチとかゴダールとかわたしゃまともに見たことがないんですけど。フォルカー・シュレンドルフにしたって「ブリキの太鼓」しか見てないし。っていうかイジー・メンツェルって誰だっけなんか聞いた覚えがあるんだけど名前からするとチェコ系だよなぁと検索してみたらば。「つながれたヒバリ」か! なんとまあ懐かしい。これ日本公開は確か1990年だぞ、撮られたのはさらに昔だけど。1989年の東欧改革後に東ヨーロッパの映画がここぞとばかりに公開されてた頃だ(あの年は、東欧改革と中華人民共和国開国40周年と天安門事件が重なったせいで共産圏の映画ばっか見てたような気がする)。この手のは両方見てこそだろうからがんばるかなぁ。せめて同じ劇場でやってくれればはしごしやすいのに。ちなみに、わざわざ原題で書いたのは邦題があまりに恥ずかしいセンスだったからです。「人生のメビウス」に「イデアの森」だと? うっわ恥ずかしー。

大変前後しますが「バウワウ! Two Dog Night」(成田良悟著、電撃文庫)を読みました。素晴らしい。やはり拳銃は至近距離で突き付けあってこそ華だ。映画みたいにやりたくて横撃ちの練習したとかそのへん、バカネタに見せかけて後で効いてくるエピソードが随所にあって、上手くなってきてるなあと。誤字とあやしい日本語はちっとも直らないけど。せめて誤字くらい編集部でどうにかしてやれよ、いや本当に。「バッカーノ!」シリーズではシチュエーションを転がしていくほうに重点が置かれていたのに対し、微妙にキャラクターの内面のほうに移っている感じかも。もちろんポエムもどきの独白系と違ってストーリーもしっかりしてますが。ラストシーンが見事でした。

13/01/2004 背景が暗い

日曜日にレニングラード国立バレエの「白鳥の湖」を見てまいりました。チケットを取ったのが昨年10月だったのでうろ覚えで東京芸術劇場だと思い込んでいて、前夜確認するまで池袋に行く気満々だったなんて言えません。実際は東京国際フォーラム、有楽町でした。ああ危なかった。「白鳥の湖」それ自体はさほど好きな演目でもないんですが(つーか3幕だけ好きなんだよね……)、ロシアのバレエ団ならこれくらいがっちがちの古典のほうが見ごたえがあるだろうなと。衣装と美術が綺麗であったことだよ。ナポリターナとかチャルダッシュとかマズルカとか。←このへんばかり好きなもんだから、全幕ものを見に行くしかないのサ。

それにしても、バレエってのは変な形態だなと。演劇なんかと同様の物語形式でありながら、明確に観客が存在するんだよね。1曲終わるごとに一旦ストーリーの流れをぶち切って観客に向かってお辞儀をするとか。今回なんか幕間ごとにカーテンコールやってたから、1幕2場の終わりで涙ながらに引き裂かれたジークフリートとオデットが直後に手を取り合ってにこやかに挨拶をするとか、いや全幕終わってからならそれで当然だからいいんだが、途中でやられると集中力が切れて思考がギャグモードに入って困る。ただでさえツッコミどころの多い話なのに。いや、まあ、それをやらなかったらひたって見られるのかと問われれば、もちろんそんなことはないんだけどもごもごもご。

ところで「終わりのクロニクル(1) 下」(川上稔著/電撃文庫刊)をようやっと読み終わった。とりあえず好みのタイプの女の子が1人も出てこないというのは撤回しよう。ブレンヒルトは強烈に可愛い。ただなんつーか……読んでいる最中に冗長とはまったく感じないものの、読み終わってみればあれだけの話を展開するためにあの厚さの上下巻が必要だったとはどうしても思えないんだよな。この後使うための設定やキャラクターが顔みせ程度になっているというのはあるにしても。まあ、無理に読む理由もないのでこの作家はここまでということで。

少しは生産的なこともしているぜという:-)→証拠写真(26,798bytes) 人形服の制作が生産的かどうかはともかく。これくらいデカイと全身写真を撮るのに背景が確保できない。一応2枚重ねのスカートがポイントなのだが。つーかわたしがアレックスの写真撮ると微妙に陰気になるのはナゼだ。

14/01/2004 とりあえず3日間くらい

じっくりと我が身の幸福にひたらせてください。当選……良い響きだ。(訳:真綾ちゃんのライブ「タナボタ3」チケット優先販売の抽選に当たって大変幸せであることよ)


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