とりあえず、仕切り直し


06/05/2005 鉄のかたまり

ラクダレースの世界にもロボットレーサーが登場間近。砂漠を背景にラクダに乗るロボットって絵が大変ナイス。

ロボットといえば見に行くだろうと思っていただろうああ見てきたともさ1/1スコープドック。本買いましたともボルトだって買いましたとも。率直な感想は「巨大ロボット兵器ってやはり嘘だよなぁ」。ATって4mで人間が乗る人型兵器では最小の部類に入るはずだけど(人間が着るほうならもっと小さいのはある)、それでも実物大で立たせていると重心が高すぎて安定が悪いのがよくわかる。こいつ戦闘中にヘンなコケ方したら絶対自力じゃ立ち上がれないよ。レイバーでも倍の8m、モビルスーツにいたっては4倍以上の18mで、これよりずっと足長プロポーションで接地面積も狭いわけだもん、ありえねェ。

それともうひとつ実物大モデルって偉大だなと思ったのは、「これにどうやって乗るのか」というのがひと目でわかったこと。スコープドックってパイロットが乗り込むための足場がちゃんと作ってあるのね。後で書籍を読んでみたらblog内で倉田氏も何度も書いていたが(つまり、個展会場で見た時点ではそういうものがあるという事前知識がなかったにもかかわらず)、設定画では何のためにあるのか気にもとめなかったものが、実物大の立体物として見せられたとたん腑に落ちるって、ちょっとすごいことだ。

でも一番気に入ったのは、人形アニメ用セットの門。後からブラザース・クェイの影響だと読んで納得。

そんなわけで映画「ローレライ」(樋口真嗣監督)を見てまいりました。号泣していい? なかった……なかったんだよ、起動シークェンスと言えるほどの描写が……!!

酸欠の恐怖も水圧で船殻がきしむ恐怖もソナー音が響く恐怖も感じられない潜水艦映画があってよいものか。つーかだな、富野由悠季をモブに使っているヒマがあったならまず登場人物の効果的な殺し方を教えてもらったほうがいいよ。 しかし、もともと評判が悪いのは知っていたので出来が悪いこと自体には驚かなかったんだけど、なんでこんな失敗の仕方をしたのかが不思議だなぁ。樋口真嗣というとわりと評判の良い平成ガメラの特技監督だとか、あの紀里谷キャシャーンでこの人がコンテを切ったアクションシーンだけはマトモに評価されていたとか、ゼネプロあたりのヒトたちのお仲間だとか、その程度の認識しかわたしにはない。だからマニア系のこだわり方をする人なのかと思っていたけど(大尉・大佐をわざわざダイイ・ダイサと読ませるあたりは、リアリティを出すプロの手段というよりは知識をひけらかすだけのミリタリーマニアのやり方だし)。でも「マニアが悪い意味ではりきっちゃって全体のバランスを崩した映画」というには、監督が何を好きで譲れないこだわりどころと思っていたのかがわからないしなぁ。なんか、どこもかしこも流しただけというか。原作とほぼ平行して脚本を書いていたというわりには、原作既読者に甘えたとしか思えないシナリオ破綻ものの描写不足も目立ったし。あとは原作・映画双方のネタバレになるのでコメントアウト。

カナシミのあまり「ゴジラ」(本多猪四郎監督)と「レッド・オクトーバーを追え!」(ジョン・マクティアナン監督)を借りてきてしまいましたよ。←平成ガメラにしといてやれよ。←だってあれ伊藤和典脚本だから性に合わないのわかりきってるし。「ゴジラ」はまともに見たのはこれが初めてで、ゆうきまさみの元ネタが随所にのぞけて笑ったりしながらとてもびっくりした。なにがどうひっくり返って、このストレートすぎるほどストレートなメッセージ性と高い作家性とを持った映画の続編として、怪獣プロレス映画が作られ続けることになったんだ? 「レッド・オクトーバーを追え!」は、潜水艦分とソ連分を思い切り補給できたし、素直に面白かった。面白かったけど、アメリカ人ってシアワセな人たちだなぁとも思った。

09/05/2005 こんなところまで来て

できたばかりだけれどもさすがに連休明け月曜日の夜ともなれば空いているだろうと判断し、エプソン 品川アクアスタジアムに行ってまいりました。っていうかまだいますそこに。いやもう、時間が余ってどうしようもなくてね……文庫本の1冊も持ってこなかったので、イルカプールの観客席でノートPC広げるくらいしかやることがなくて。アシカのショーが19:30からで15分間ほど、その後イルカのショーが20:30からというタイムスケジュール。アシカショーの前に他の展示は見てしまい、ガイドブックはアシカショーの待ち時間で読みきってしまったので。ここに来るなら事前にショーの時間をチェックして、それに合わせて来たほうがよいですよ。もンのすごく時間が余るから。かといって、ショーを両方見ずに帰る気には到底なれないほど、料金が高くて展示が少ないんだ。

さてこのエプソン 品川アクアスタジアム、展示が少ないのもさることながら、海の生き物しかいないのが残念。それもわりと綺麗な魚っていうかほとんど「ダイバーに人気!」系の魚中心なので、従来型の水族館が好きな人にはかなり物足りないと思う。両生類とか爬虫類とかが好きな人は無駄足踏むから来ちゃだめ。淡水魚好きも血の涙を流すであろう(せっかく……せっかく会社から自転車で10分のところに遅くまでやっている水族館ができたのにピラルクがいねェ……!)。

とはいえ、サメとエイの海中トンネルで、頭上にいた2mくらいのグリーンソーフィッシュが、背中にたからせたコガネシマアジの集団を引き連れて目の前を降りてきたときはちょっとはしゃいじゃったよ。ちょうどイルカショーの時間にあたっててまわりに人いなかったし。3尾いた中でそいつにだけずっとたかってたってことは、背中に寄生虫でもいたのかな?


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