とりあえず、仕切り直し


16/05/2005 レモンの重要性を認識する

ジンに漬け込んでいた苺を取り出し、そのまま食べるにはあまりにも不味そうだったので、ジャムにしてみた。氷砂糖と苺のみで。さてここで問題です。ジャムにとろみをつけている成分は何でしょう。答え。果物に含まれるペクチンです。もうひとつ問題、酒漬けにした果物にペクチンはどの程度残っているでしょうか。答え。大変少なくなっています。……レモン汁を忘れてたんだよくそぅ。砂糖である程度のとろみは出るものの、どうもイマイチ固まらん。しかも食べてみたら不味いんだ。これも酒漬けとレモン入れ忘れの問題で、酸味がまるでないとジャムってこんなに不味くなるんだな。

見よう見ようと思ってなんとなく先延ばしにしていた「オリジナルの肝」というのを見ている。ちょうど値下げ期間に入っているのでここぞとばかりにバックナンバーと、これは無料だからというわけでもなく最新の第11回を。富野由悠季ってすごいなぁと。いや、だって、もう還暦もすぎてうんざりするほど業績も持ってる爺さんが、自分は今回の映画を撮ってこんなことを勉強できた、今後のりこえるべき課題はこれだ、なんて目を輝かせて語るんだぜ。どういうエネルギーだよ。こいつ絶対人類じゃねェ。

25/05/2005 ファーマーへの道・全開編

見よ満開のコーヒーオベーション(26,958bytes)! 背景がアレなのはおいといてこの写真の見所は、センターの花が先々週末に咲いたもので、その向かって左隣の花がつい昨日咲いたばかりのものだという点です。オレンジが入った赤から紫が入った赤へと微妙に色合いこそ変われどほとんど違和感なし。スゴイよコーヒーオベーション。花持ちが良いにもほどがある。

31/05/2005 苺酒の顛末

ソーダ割にしてカップ2杯ほど呑んだら、翌日悲惨なことになった。めまいと吐き気でまる1日起き上がれなかったよ。すっげー役立たず、わたしの肝臓。

リュウグウノツカイ? 珍客、港で立ち泳ぎ。おおすごい。サンシャイン国際水族館の入り口に、完全に色が抜けて真っ白になった干物は置いてあるけど。あんなのが生きて泳いでいるのを見るのってどんな気分だろう。いいな羨ましい。

遺品としてのデジタルデータ。米国では裁判所の判断をあおいだ例があるのだが、今回は特別措置を検討中か。個人のプライバシーをどう扱うかという点については、本来は電子機器に限った話ではないのだが、わりとないがしろにされてきたような気がする。←故人の日記帳を開くことと故人の携帯電話のデータを見ることとは、本質的には何の違いもない。そういえばわたしにしても、祖父が祖母に宛てた手紙を、その両者の死後に読んだときに何の疑問も覚えなかったな。この手紙の場合はプライバシー云々以前の検閲済みだったわけだが。さてこういうことをきっかけとして、変化するのか、しないのか。

気が向いたのでネット配信で「スクライド」など見た。ちょろっと見るつもりだったのが止まらなくてうっかり一晩で全26話見ちゃったよ。とはいえ、それくらい勢いで見るのがちょうどよかったのかも(いや、だってこれ、見ている最中に我に返ったらオシマイだし)。こまごましたツッコミどころはあれど細かいことを気にしなければ充分楽しいよ(っていうか、生身で衛星軌道までカッ飛んでいく連中のやることにいちいちツッコミ入れてもしょうがない)。演技力云々はともかくとして1回分収録するだけで1週間分の体力を消耗してそうな気合の入った男性陣に比して女性陣が脚本からしてちょっとテキトーだなぁと思わんでもないが(まあ、「バカ2人が殴り合いをする」以外はことごとく枝葉末節だから)。能力バトルものと見せかけて、前半は古式ゆかしい変身ヒーローもののフォーマットなんだなこれ。実生活では役立たずな主人公が実は裏でみんなを守っているという。毎回趣向の違う怪人と戦って、終盤には敵に正体を暴かれてピンチに陥るところまできっちりお約束どおり。で、カタストロフを経て後半に入ると世紀末救世主伝説。いや、あんまり救ってないっていうか2人そろっているだけで天災状態だが。

というのはさておいても、イロモノアニメのわりに脚本の造りはえらく手堅いのな。いや、イロモノだからこそ手法は手堅くしておかないと成立しないのかもしれないが。1話から3話までで主要キャラクターのキャラ立てと作品世界の説明、主人公2人の因縁成立まできっちり全部見せているのには正直感動したわ。1話で外から来た新人刑事にベテラン刑事が説明する、2話で研究者でありかつ本土の人間である水守がデータを見ながら独白したりロストグランドに初めて入って説明を受ける、これは3話じゃなくてもうちょっと後の話だけど会議の場で上層部が嫌味としてジグマール隊長にホーリーの役割を説明させる、とかそのへんは特に。世界を説明する手法としてはベタだけど、ベタなだけに脚本の教科書にしてもいいくらい(会議で云々が入るタイミングも5話だったか6話だったかで、結構絶妙。TVシリーズだと最初の何話かを見逃している視聴者がかならずいるから、あそこで復習を入れるのは正解だ)。2001年放映でシリーズものにもなっていないために参照できる公式サイトの類がまるで残っていないにもかかわらず、世界観やキャラクターを把握するのに何の支障もなかったもの。苦労したのは発音された「キゲツキ」とエンディングテロップの「来夏月」とを結びつけることくらいだ:-)

くり返すが使っているのはベタな手法だし、いわゆる説明台詞として馬鹿にする向きも最近は(作り手にも視聴者にも)多いだろうが。そうやって本来なら絶対に必要な説明台詞を廃する代わりに生み出した手法といえば「公式サイトをはじめとする各種メディアで設定を説明します。視聴者の皆さん予習復習よろしくネ!」でしかないのは、笑うべき劣化、本末転倒だと自覚すべきだと思うんだよね。


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