とりあえず、仕切り直し


18/11/2008 天に唾してみる

肌にコラーゲンやらヒアルロン酸やらが足りないからと、コラーゲンやらヒアルロン酸やらをがんばって食べるのは、自分の悪いところと同じ部位を食べるとよいという漢方のノリとどう違うのだろうかと、ぼへらーと考えているのだった。いくら元がコラーゲンだったからといって、消化されてアミノ酸になったそれに、吸収された小腸からあえて行き先を皮膚の繊維芽細胞に限定して馬鹿正直にコラーゲンの材料になる義理もあるまいに。行き先は骨でも軟骨でも腱でも血管でもいいわけだし。魯迅先生を大いに立腹させ、西洋医学を志さしめた「腹水で腹が膨れ上がった患者に、破れた太鼓の皮を煎じて飲ませる」漢方療法と、本質的に大差ないんではないかなぁ。いや、まあ、害はそんなにないだろうけどさ。

以前、アキがねずみのおもちゃをマグカップに入れたがると書いた。最近は自分の飲み水に入れてつついていることもある。もっぱらネズミのおもちゃのときだけやるのだが、もしかして獲物を溺れさせているつもりなのだろうか? 猫の考えることはわからん。メシよこせとか遊んでくれとかなでてくれとか、要求のたぐいはわかりやすいが。

23/11/2008 トホーにくれる

さてもオソロシイことに、このページが置かれているさくらインターネットのレンタルサーバ スタンダードがディスク容量1GBから3GBに拡張された。また現状での使用量が1%を切ってしまったのだけれども、こんなの一体何に使ったらいいんだろう。ライトで十分なんじゃないのと言われそうだが、スタンダード以上じゃないとシェルログインができないのよ。今はだいたい月イチくらいで必要になるんだ、シェル。

本格的な冬を目前にし、猫どもがまたわたしの胸と腹の上に陣取って眠るようになってきた。当家に来たばかりの頃、夜明けとともに餌をねだり、満腹したら二度寝しているわたしの胸の上に2匹して陣取ってのど鳴らし二重唱をしていたものだが。「今まさに『ご満悦』という語がわたしの身体の上で具現化している」とか考えていたのもつかのま、気温の上昇とともにそういうことをしなくなり、発情期のすったもんだを経てようやく落ち着いたと思ったらコレだ。いや、だって、こいつらもう兄妹合わせて8kgぐらいあるんだぞ!? 重いを通り越して息苦しいんだってば。

2匹だけで寝ているといつもこんな感じ、お互いを抱き枕にしている。返すがえすもアキの寝姿を撮るのは難しい。どこが何なんだかわからなくなるんだよな。→猫まるくなる(17,350bytes)

あー、こういう写真をもっと大きなサイズで置けばいいのか……でもなぁ。野放図にファイルサイズを大きくするのは違うってどうしても思っちゃうんだよなぁ。

24/11/2008 だんだんダメに

「オリガ・モリソヴナの反語法」(米原万里著/集英社文庫刊)。フィクションをナメすぎ。史実の迫力と自分の特異な経歴に甘えすぎ。これを「主人公と同じ経歴の作家」ではなく通常の作家が書いていたら、あまりにもあまりなご都合主義で進行するストーリーと、意味不明な行動原理の主人公を鼻先で笑われるだけだろう。

「ドキュメント 戦争広告代理店 −情報操作とボスニア紛争」(高木徹著/講談社文庫刊)。作中で描写されるルーダー・フィン社によるボスニア紛争PR戦略について考えつつ、著者高木徹による“PR戦略”PR戦略にのせられていないか用心しつつなので、読むのがえらく疲れた。大変興味深いのだが。

「赤線跡を歩く―消えゆく夢の街を訪ねて」(木村悟著/ちくま文庫刊)。写真の大きさが物足りない。やはり写真集なので、絶版だか品切れだかになっている判型の大きい単行本を探してみるべきだったのかも。それはそれとして、こちらがどうにも勉強不足で解説がうまく入ってこない。赤線でも公娼制度でもRAAでも点々とした知識しかなくて、きちんとした時系列に沿った線になってないんだよな。近現代の風俗史とか概観できるテキトーな書物はないものか。

「朝日いつかは名人会」の第2回(顔ぶれ紹介/演目紹介)が、三遊亭好二郎と三遊亭遊馬に前座として柳亭こみちという、わたし基準で大変な豪華メンバーだったので、iTunes Storeでオーディオブックを買ってみた。東京ホテトル音頭と東京イメクラ音頭がすっかり脳内リピート状態なんだけれども、散歩中とかにうっかり口に出てしまっているところをご近所の方に聞かれて、比較的マシなのってどっちだろう……。どーでもいいけど、トルコ風呂が死語になってもホテトルっていうのはまだ死語じゃないもんなの?


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