ここしばらく玄関の鍵が固く回しづらく、どうしたものだろうなぁと考えていた。さような状況で帰宅して開錠しようとしたところ、くにゃんという手ごたえとともに鍵が折れてしまったのだった。つまみ部分はわたしの手の中に、先のほうは鍵穴の中に。わあなんてこと。
ドアの向こうで気配を察知してにゃあにゃあ大騒ぎしている猫どもをなだめつつ、PHSで検索して鍵屋に依頼、折れた鍵から合鍵を作ってもらって事なきを得た。いや、まあ、財布はハナハダ軽くなったが。当家の鍵のタイプは折れやすく、よく同様のトラブルで依頼があるとのこと。折れた箇所を見ると、そりゃあこんなに細くちゃ折れるわいなぁと。開錠してもらうにあたって本人確認のため写真付きの身分証が必要で、いつぞや作った住基カードを持ち歩いていたのが幸いした。その類を何も所持していない場合は警察に立ち会ってもらう必要があるそうで、ひと騒動だな。
それにしても、PHSでもスマートフォンでも携帯電話でも、個人がフツーに通信端末を持ち歩いている今は楽になったものだと思う。ほんの20年ばかり前であれば、公衆電話なりご近所なりに駆け込んでタウンページをめくるしかなかったもんな。鍵屋の仕事としても今はネット経由での依頼がほとんどだそうで、また携帯電話普及以前は、出先で車のキーを失くして往生したという依頼を受けても、依頼人と落ち合えないようなケースもあったのだとか。