いまさらながら録画しておいた「ヒトラー 権力掌握への道」前後編を見た。フランス制作のドキュメンタリなのに音楽がまるで川井憲次っていうかパトレイバーみたいだ、と見ていたら、本当に川井憲次が担当していた。
音楽で印象が増幅されたのかもしれないが、なんていうか、こう、かれこれ70年も経とうというのだからもう少し中立というか、落ち着いた視点から評価できないものかと思った。が、欧州ではそう呑気なことを言っていられないのかもしらん。でもフランスっていうか第一次大戦で勝ってドイツを締めあげた側がこういうの作るのはあんまりだよなー。いや、だって、あの時期のドイツって悲惨だもの。わたしだってあの時代にいたら、それこそナチスがレイシストの行き着く先を知らしめていなければナチスに投票していたかもしれないし、20世紀末にやってくる共産主義国家の帰結を知らなければ共産党に入っていたかもしれないなぁ、と思う程度には。
21日は綾瀬稲荷神社創建400年落語会に行ってきた。終演後、相当な数の客が徒歩で帰るという地域密着型落語会。
まずは大喜利から。司会が柳家小ゑんで、ぬう生、たん丈、めぐろ、ふう丈、わん丈。これは今ひとつかなー。で、ぬう生「目薬」、のだゆきのピアニカ漫談をはさんで小ゑん「ぐつぐつ」で仲入り。白鳥「山奥寿司」、円丈が名古屋弁の「金明竹」。金名竹の言い立てって、固有名詞や骨董の専門用語がわからないのであって上方の言葉だから聞き取れないわけじゃないと思っていたのだが、名古屋弁怖ェ。固有名詞だかそうじゃないんだかも区別できねェ。で、客からいくつかお題を出して、その中から「演者本人」「ほかの芸人」「客」がそれぞれ1つずつ選んで三題噺。司会はぬう生で、円丈、白鳥、小ゑん、たん丈。小ゑんのお題に「千代田線」を指定したお客さんナイス。これはさすがに白鳥が圧倒的に巧かった。
「蒼天のサムライ 第二部 北土攻略戦」(田代裕彦著/オーバーラップ文庫刊)を読んだよー。1巻のときから今時この表紙で売る気あるのかっていうか、いやわたしは表紙買いしたんだけれども、こういうカテゴリエラーが混じってくるからレーベル立ち上げ直後は面白い。2巻が出る気配がさっぱりなかったのでやはり無理だったかと思っていたら、無事に出て何より。しかし、ゲストヒロインマストダイだなー。