とりあえず、仕切り直し


01/10/1998 体力ナシ

月例展覧会。ちょろっと雑文をつけていたんだけれども、今月から廃止。本当は、制作に関する話とか出来に関する言い訳じゃなくて、直接関係はないけれどめぐりめぐって関係するような話を書きたかったのだ。が、しかし、大抵の場合絵を描き上げたときには体力を使い果たしていて、とてもちゃんとした文章を書ける状態ではなく、結局のところ単なる言い訳を書いてしまうので。

ピアノフォルテに関する追跡調査で力尽きる。

「古楽」自体、「中世からバロックまでの音楽を演奏」を指しているように解釈できる記述と、「作曲された時代と同じ楽器で演奏」を指しているように解釈できる記述があってよくわからん。前者もリュートだのリコーダーだのといった作曲された時代の楽器を使って演奏するからやっていることとしては同じなんだけども、後者なら中世やバロックにこだわる必要はないだろうし、極端な話、今から100年くらい後に「冨田勲の曲を、当時と同じシンセやスピーカーを使って再現するゼ!」とやるのも含まれてもいいはずだ。……あ、これって「classic」の解釈の違いと似てるかな。

06/10/1998 光ファイバーよありがとう

髪の毛を切ってもらう間の時間つぶし用として、「どくとるマンボウ小辞典」(中公文庫、北杜夫著)を買う。昭和37年から38年にかけて朝日新聞土曜日の科学欄に連載されたコラムということで、そっち系のネタが多い。そのなかでも、「海外電話」のエピソードに大いに感銘を受けたことだ。NTTでもKDDでもなく電電公社の電気通信研究所の次長に聞いた話として紹介されているのが、

 現在でも海底ケーブルはあるが、これはトンツーの電信くらいがせいぜい一杯とのことである。それを海底同軸ケーブルというものを使うと、一回に六十通話くらいできる。これが大洋を横断して現在敷かれているところは、英国と米国、仏国と米国、米国とハワイの間の三ヵ所で、このケーブルをさらにハワイからグァム、日本までのばす計画が進行中なのだそうだ。

というようなものである。海底に同軸ケーブル。1回に60通話。うひゃあ。もっとすごいことには、

 こうした長い距離では、本当は途中に中継所がいる。その代用に、ケーブル自身の中に増幅器が入れてある。電源として、千ボルト、二千ボルトという直流をケーブルに送ってやる。この増幅器には外国では真空管を使っているが、いま日本ではトランジスターを使う研究をしている。

真空管。真空管。真空管! 真空管ときたもんだ。真空管を海底に沈めてたのかぁ。うひゃあ。

ほかの文章にも、平均寿命が60代だったり、ドイツで数十人の天然痘患者が出ていたり、いわゆる「隔世の感」という奴が呼び起こされまくりである。それでもこのあたりは意味もわかるが、新聞という時事性の強い出版物に掲載されていたせいか、今となっては何が何やらわからないものもある。「黒船きたる」という文章は、「いよいよ自由化だとか聞かされ、第二の黒船だとかいう活字を読まされる。」というフレーズから始まる。このあとは実際のペリーの黒船来航に関する話に飛んでいってしまい、何が自由化されるのやら、いったい何がきっかけとなってこの文章が書かれたのかがさっぱりわからない。このとき新聞で読んだ人間にとってはすぐピンとくるものがあったんだろうが、今読むと、自由化ってオレンジ? 牛肉? 金融? ってなもんである。

どーでもいいけど、この本に収録されているのって、同著者のほかの随筆でも読んだようなネタが多いな。ケジラミにたかられた話なんて、何回読んだかわからんぞ。

日記じゃない宣言をして以来、ここの更新頻度なんていくら落ちたってかまわんのではないかという誘惑にかられている。こう、「毎日更新」をこっそり「随時更新」とかに書き換えてさ……。

08/10/1998 いくらなのかは聞かないで

いただいた情報によると、昭和38年には砂糖が自由化されていたらしい。自由化促進対策とか。いただいた参考文献。ありがとうございました。

セガサターンをもらって以来いろいろとゲームをやってきたが、ようやっと自分の好みというものがわかってきたような気がするのであった。ええ、そりゃもう授業料はそれなりに払いましたのコトよ。

現在ナデシコをプレイ中。中学くらいのときに国語の授業で、朗読のテープを聞かされたときのことを思い出すべきでした……ええぃ、サウンドノベルなんてタルくて聞いてられるかい。今後買うときは、やっぱり戦うゲームにしよう。

ご近所のゲームショップで、サターン用のゲームがのきなみ投げ売り価格になっている。さすがに最近出たものは高いけど、こうなると今サターンを使わずにいつ使うんだって感じ。中古問題、サッサとカタつけてくんないかなぁ。製作者側(著作権者の定義がメンドくさいのでとりあえずこう書いておく)になにがしかの支払いがでるようなかたちで落ち着いていただけると、気持ちよく中古を買えるんだけどね。まあ、くわしくないのでこの問題に深入りはしない。

13/10/1998 必要なのはコレクターの根気か

自転車のタイヤとブレーキワイヤーとグリップを変えました。

おおッ、この安定感と滑らかな走り。タイヤが路面にすいつくようだぜ。いつもの半分の力でブレーキが効く。自転車とはこんなに快適な乗り物だったのかッ!

ええ、どれくらいボロボロになるまで放っておいたのかは言えませんとも。タイヤなんかそりゃーひどい有り様でさァ。

ナデシコのゲームをやっていると、そもそもサウンドノベルっていう形式自体が私にはタルくてしょうがないのもさることながら、視点が全然統一されていないことが気に障る。画面は基本的に一人称なのに、地の文(なんて上等なもんじゃなく単なるト書きだが)が三人称。さらに場面によって一人称やらルリ視点の語りが交じるというメチャクチャな構成なんだもんなぁ。「ノベル」をまともに受け取って「読める」ものを期待するからいけないのかもしれないが、これがなまじプロットとしては結構面白かったりするんではがゆいことこの上ないんだ。火星人襲来(←かなりウソ)のエピソードなんかは、30分くらいのアニメで作るか、ちゃんとした小説家が小説に起こしたらさぞ面白いんじゃないか? あ、そうか。脚本と絵コンテを音付きで見てると思えばいいのか。

この手の、コマンド選択でストーリーが分岐していって、内容をどこまで見たか達成度が表示されるようなゲームって、かなり早い段階から達成度を100%にするためにコマンドを総当たりでこなすだけになっちゃうんだよね。いつぞやの「ダブルキャスト」なんかは、見ている時間よりすでに見た場面をとばして進めている時間のほうが長かったんじゃないか? 楽しむというより機械的に作業をこなしていく感じ。これもチトきつい。

それならしつこくやるなって? だっていまだにルリルリと仲良くなれないんだもん。←馬鹿。

14/10/1998 叩いたのに渡らない

現在使っているWin32版のLynxが、どうした加減だかしょっちゅう異常終了する。作者がドキュメント内で「ダウンロード数の割には感想や要望を送ってくれる人が少ない」と言っていたので、ここはひとつ感謝をこめてレポートを出すぜ! と思ったのだが、いかんせんボーッと無自覚に使っているために、報告できるほど状況を把握していないのだった。

1ヵ月くらい前に出たpreの付いているバージョンなので、新しい版があるかと見に行ったら、すでに何回もバージョンアップが行なわれていて、さらに私と同様の症状および障害レポートの出し方も書かれていたのであった。ううむ。やはりボーッと無自覚に使っているようじゃレポートなんぞ出せそうにないな。

だいたいよほど非礼なものでもないかぎり反応をもらって嫌がる人はあんまりいないから、せめてシェアウェアの登録に出すメールにくらいは何か一言付け加えたほうがいいんだろうが、これが苦手。どうも恩人(便利なものを作ってくれる人はすべからく恩人です)の役に立てるようなうまい感想というのが思い付かないし、かといって要望というほどの要望もない。何か欲しい機能があっても、他のツールを探して補うのが苦にならないからなあ。

とか何とか余計なことを考えているうちに、感想なり要望なりを出すタイミングを逸するのだな、いつも。

本日の格言:石橋を 叩いたからには 渡りましょう

15/10/1998 CSSたびたび

ハタとCSSを使いたくなる。以前からときどき思い出したように使いたくなることがある。一種の日和見感染なのかもしれぬ。

それはさておき、CSSを使ってみたくなったのだ。普段自分で使っているブラウザ自体、CSSに対応していないので二の足をふんでいたのだが、このままだと一生CSSを覚えずに終わるような気がしてきたのさね(それが悪いのかどうかはともかくとして)。で、ここは勉強のために作ってみるゼと自分のページを見渡してみると、CSSを使いたいものがない……。

いや、実際には背景や文字の色を変えているページがあるんだから、そういうものをCSSに切り替えればいいんだけども、それだとどうも面白みがなくてわざわざ覚えるかいがないというか。

あッ、だいたい今日は15日じゃないか。こんなことしてるヒマはないぞ。

とりあえず、仕切り直し(Archive)


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