とりあえず、仕切り直し


17/06/2002 月のない夜は

日本の順位なんか心底どーでもいいしむしろこの騒ぎが鬱陶しくて最高にメーワクなんだけど今それを言うと間違いなく非国民扱いされるから心の中でひっそりと「くだらねー騒ぎならどっか余所でやってくれよ余所で」と文句を言うにとどめているサイレントマジョリティの皆様、いかがお過ごしでしょうか。

だけどそういうヒトって、実は日本国民の50%くらいを占めてるんじゃないのか。まあ、素朴なほうのナショナリズムだと思うのだけどさ。たとえば、夏の甲子園で母校の野球部を応援する程度の。でも残念ながらわたしゃヘタしたら、軍艦に向かって旭日旗を振るようなナショナリズムよりもっと、そういう素朴なほうを嫌悪してたりするから。オリンピックとかこの手のスポーツイベントは大嫌いなのさ。

でもきっと「少林サッカー」は見に行くに違いない:-p

そんなわけで、ようやくというか「ロード・オブ・ザ・リング」を見てまいりました。字幕スーパーだ吹き替えだとぐずぐず言っておりましたが「WXIII」(むしろ「ミニパト」)の割り込みを受けて遅くなってしまったため、いまさら選択の余地はなく字幕スーパー版を。いやぁ、翻訳以前の問題だわ。もぉアラゴルンとボロミアとが全っ然見分けられなくってさァ。さっぱり話が見えないでやんの、あっはっは。「世間知らずすぎて指輪の誘惑にひっかからないからキャリアとしては最適だけどそれ以外は心底役に立たねェホビット4人、むやみと影の薄いドワーフ、妙に屈強なエルフ、INTよりSTRのほうが高そうな賢者、指輪に誘惑されまくりの人間、以上8名のアレなパーティを押しつけられて逃避行。アラゴルンの明日はどっちだ!?」ってので合ってる?

サッカーファンに続いて指輪ファンを敵にまわすんですかいい度胸ですねしおみさん。明日から月のない夜は外を歩けません。いや、その。ガンダルフとサルマンのあまりといえばあまりにアレな賢者らしからぬ一騎討ち以降、思考が完全にギャグモード入っちゃってさ……。あ、音楽は好きでしたよ音楽は。サントラ買おうかと。←フォローになってないってば。

字幕といえば、ビデオやDVDでは原作の訳者の手を借りた直しが入るそうですね。さらに「今後の第二部、第三部の字幕翻訳作業におきましても、戸田奈津子氏の翻訳原稿に関し、田中明子氏、評論社にご協力頂く予定です。」うっわー。ついに御大相手にこれをつきつけさせたか。恐るべし指輪ファン。

で、何年ぶりだろうねぇ映画館のはしごをしたのって。「鬼が来た!」、姜文監督。前作「太陽の少年」と違って俳優としても出張りまくった作品ですが、そっちのほうの味はいつもどおりといえばいつもどおり。すごいなぁ、中国人のやることは中国人っぽいし(イエわたしのイメージするかぎりの、ですが)、日本人のやることもちゃんと日本人っぽい。これは日本人が見て侵略してゴメンナサイ気分になるべき映画ではないと思うけどな。中国人もたいがいどうよ、っていうかそういう国レベルの話ではないよね。個人的には、どこまで日本人が拒絶されているか知りたいなら「一人と八人」あたりのほうがずっとよいかと。描きたかったものは別に日中戦争とかじゃなくてもっと普遍的なことで、たまたま彼が中国人で至近の戦争がそれだったってだけで、ほかの戦争でもちっともかまわなかったんじゃないのか。

ついでに言うなら、その後そこそこ平和な日本人と違って、中国人である姜文には人づての日中戦争よりもっと強烈な原体験として文革があるわけで(第5世代を見ろ、下放から始めないと一歩だって歩けやしなかったじゃないか)、そこを敢えて日中戦争をひっぱってきたあたり、侵略された中国人としてとかそんなレベルよりもっとずっと冷淡な計算があるんじゃないのかな。もちろん、文革は1作目でやったからってことはあるにしても。お約束どおり「日本人としてよく考えなければ!」って見方してちゃしょうがないと思うんだけど。あれはもっとタチが悪くて恐い監督だろう。なんつーか……姜文ってのはすごくサメてるような気がする。あの口調で「いえいえわたくしのごとき、滅相もございません」とか言いながら、嫌なところをついてくる感じ。

どーでもいいけど、だいぶ簡体字が読めなくなってたなぁ……もともときちんと勉強したわけじゃなくて映画を見ているうちに覚えただけだから、見なくなりゃわからなくなるのも道理だし最近見てなかったし、しょうがないのかなぁ。むー。

24/06/2002 どこから言えばいいのか

諸般の事情により見た、イワユル初心者が書いたHTMLファイル。どうやらWordを使っているようだが。ど、どこからツッコめばいいのかわからない……! いや、そんないつも他人様の書いたソースを読んでいるわけじゃないですよ。多少表示がおかしくてもフツーにナビゲーションできれば流してます。いちいち気にしていたらこのご時世生きていけません。ナビゲーションすらマトモにできない状態になっていたんで、リンクをたどるために見ただけで。

あいかわらずトバしてるなぁWord。つーか、大して凝ったことしているわけでもないページなのにVector Graphics Renderingコンポーネントまで要求するってどういうことさ(当然、インストールなんぞしてねェ)。そんなもの標準で使うようなHTML書くわけ? 何やってんだか。

で、土曜日に見てきましたですよミュージカル「LETTER -bring to light-」。歌うけど踊らないのでミュージカルって感じはあまりしませんが。これって再々演なのですね。正直な感想は「よくまあこんなしょーもない芝居が再々演までこぎつけたな」。

二人芝居で真綾ちゃんがでずっぱりでもこの感想ですワ。つまり脚本の問題で、子供の頃は自由で何でもできた式の頭悪くて寒い台詞から始まっておいおい大丈夫かと心配していたら案の定、全然ダメ。どこからツッコめばいいのかわかりません。どんなに感情の高ぶった台詞まわしや歌い方になろうとも確実に台詞と歌詞が聞き取れる、22歳でも芸暦14年の声優坂本真綾のスゴミに震撼し(なんでこんなことに感動したかっていうと、相手役は歌詞が全然聞き取れなかったから。台詞はだいたい聞き取れたんだけど)、耳は釘付け目はハート、でもストーリーを追う頭はしらけきっている、という妙な状態でしたとも。

なのにCDはしっかり予約してきたわたしです。もうどうにでもして……。

28/06/2002 それは言い訳

「人は何故、原稿を書くのか?」
「そこに締切があるからだ」

……ってなわけで。結局、締切っていつになったのかなぁ。わからないとやる気が出ねェ。

メールを書く!ネット掲示板に書く! 嫌われないための147のルール」? そんなの読まなきゃわかんない段階で、すでに終わってるでしょ。秘訣は1つ、「場の空気を読む」だけなんだから。単純に技術的なことならともかくね。

オソロシイ時代になったもんだよなぁ。最近の皆様は、「メールのSubjectが英語だったらウィルスと判断して開封せずに削除する」とか平気で言うんだぜー。もはや初めてメールを出す相手の場合、環境がわからないからSubjectはASCIIでなんて言ってると読んですらもらえないのである。いや、まあ、ここまで来て日本語でメールをやりとりする必要性がありながらMIME対応すらしていないのは、そりゃそっちが怠慢だろうとはわたしも思いますが。でもそこまでしてOutlookなんか使うなよとかこっそり言ってもいい?

まあ、SPAMではなく本当に自分宛の英文メールが来るという可能性をまったく考慮していないんだろうけど。「語学力として日本語は読み書き可能・フォントがあるから日本語のWebは閲覧可能・IMEがないから日本語の入力は不可能」ってケース、いまどきなら充分ありうるんじゃないのかな。そんなのはどうでもいいですか?

「リンクに許可が必要だって?」――NPRの方針に募る反発。ちょうど似たようなことが最近あったかな。「日弁連が無断リンク禁止を打ち出す」、こっちは続報「日弁連がリンク禁止を緩和」。NPRは「だって弁護士がそうしとけって言ってるんだもん」ということで、日弁連のほうは文字どおり弁護士が言って(る|た)んですけど。つまり法的に言ってそんなに危ういもンなのかしら。まあ、よく論拠として言われる「問題のあるサイトから、無断で名前を利用する目的で『支援者』としてリンクされたら困る」ってアレ。「リンクされてるから(例えば)日弁連も認めてると思った、日弁連にも責任がある、賠償しろ」なんて裁判所でも通用する言い訳なのかな。それとも、そんな理不尽な訴訟を起こしてもおれなら勝って賠償金をむしりとる自信があるぜってことなんでしょうか。

リンクされることを防ぐのは技術的に不可能なのに。アクセス制限ってのはこの際話が違うでしょ。仮に許可制にしたとしても、特に公共性の強いサイトともなればリンクしてくる相手も多く、相手の内容を永続的にチェックすることはできないでしょう。問題のない内容で申請しておいて、許可されてからヤバい内容に変えるなんてやられたらどうするんだか(わたしならやりますぜ)。その意味では、許可制にしたほうが責任問題は発生しやすくなるんじゃないのかな。許可時点のページを証拠として保存でもしておきますか:-p そんなことをしてお互い要らん仕事を増やすよりは、「リンクされているページとリンクしているページとは、原則として何の関連もない」というのをコンセンサスにしておいたほうが皆がシアワセになれるような気がする。

余談ですが、「Sorry, Japanese only.」「無断引用禁止」「リンクはフリーですが、かならずご連絡ください」のコンボで、しおみさんに大ダメージを与えることができます。いや多いのよーこれが。防御法として「視覚を無意識のうちにフィルタリングする」技を修行中ですとも:-p


Shiomi Keiko's HomePage
Suggestions, Comments, etc...send e-mail to <shiomi@skh.flop.jp>.
Copyright©2002 SHIOMI Keiko, All rights reserved.