とりあえず、仕切り直し


22/11/2004 光陰矢のナントカ

わあもう22日。世界の有り様に茫然としている間にひと月が経過してしまったのか。

そんなわけで1ヵ月も前の話なんだがとりあえず記録として東京国際映画祭で見た2本。コンペティションから「ミラージュ」(ズベトザル・リストフスキ監督/マケドニア)、マケドニアというかユーゴスラビアの近現代史を勉強しなおしてから見ないとどうにもならん。主人公の少年だけ見ているなら普遍性のある話なんだが、周辺の大人がね。背景となる社会事情がわからないと、単なる少年への抑圧装置になりさがってしまうので(マケドニア語の教師がボスニア人であるとか、少年に銃の撃ち方を教えるパリスがどんな人生を送ってきたのかとか、社会背景がわかった上で見るとまた違う印象があるんじゃないかと思う)。

アジアの風から「美しい洗濯機」(ジェームス・リー監督/マレーシア)。故淀川長治はこう言った、「わたしはつまらない映画を見たことがない」と。彼ほどになればいかなる映画にも見るべきところ楽しめるところはあるのだろうが、わたしはその境地にまだまだ至らない。退屈で死ぬかと思った……視点のブレも脈絡や整合性がないのも意図的なんだろうが、本当にただそれだけなもんだから他人の夢の話をえんえん聞かされているような感じ。ところで見る前は「東南アジアのどこかの映画」程度の認識だった。基本的には中国語で聞き取れるところがあるから北京語だろうと思っていたらどうにも広東語っぽいのが混じったりして、はてこれだけ中国人が幅を利かせているのはどこだシンガポールか実は客家語なのかと、首をかしげっぱなし。同じことを考えていた人がいて上映後ティーチインでの監督の回答によれば、マレーシアも華僑・マレー系・インドネシア系の混合、かつ中国語は家族ごとにわりとばらばらだったりするそうな。へぇ。今回はこの2本だけ。とりあえず会場を渋谷に戻してほしい……。

ドールショウ13にも行ってまいりました。キリがないから1/6には手を出しちゃなんねェと自らを戒めつつ、ベッツィー・マッコールにくらくらしてみたり。イノセンス DVD コレクターズBOXのハダリを何体か見かけました。買い物は冬物ニット系目当てで、セーター+マフラー+レッグウォーマー+帽子のセットと、カットソー+ミニスカートのセット。が、これを着るべきアレックスはメイクを落としてバラされたまま1ヵ月以上放置の憂き目に遭っている……ね、年内には。いくらなんでも年内にはなんとか。

最近来るspamに、ROLEXだのなんだのと時計の名前が混じることが増えた。多分海外から時計を買ったせいだと思うんだけど、送ってくる業者にひとつ問いたい。世にあまた時計メーカーある中で、わざわざ好きこのんでロシア製なんか選ぶような根っからの物好きが、ROLEXなんてマトモなブランド品に興味をしめすと本当に思うのかね?

ブラウザをFirefoxに替えてみました。OperaだとInternetExplorerの代替品として使うにはつらいものがあったが、これなら今のところ不自由はないので当面メインにしてみるつもり。


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