メールクライアントを換える話の続き。Al-Mailからの移行ツールを見つけたので、ひとまずはThunderbirdから試してみたのだった。
データの移行自体はありがたいことにまったく問題なくできた。が、割と日常的に使う機能でどうにも気に入らない部分がいくつかある。どこかで質問すれば「hogehogeというExtensionを入れればこれこのとおり」とgeekな方々が解決してくれそうな気がするし、実際2、3入れてみたりしたんだが、そこでフト我に返ったことであるよ。
そもそもが何故メールクライアントを換える気になったのかといえば、Al-Mailの振り分け機能では増加する一方のspamに対応しきれなくなったというだけの話である。Thunderbirdのspamフィルタは確かに期待どおりであったが、spam処理のために本来必要なメールのハンドリングに差し支えが出たり、むやみな拡張をしなければならないのでは本末転倒もいいところではないか。
と、いうわけで、発想を変えてAl-Mailにspamフィルタを併用することにしてみたのだった。入れてみたのはPOPFile。現状では良い感じに動いてくれている。しばらくはこれでしのいでみるつもり。
フィルムセンターの「ロシア・ソビエト映画祭」はもう2本、「誓いの休暇」(グリーゴリー・チュフライ監督)と、「デルス・ウザーラ」(黒澤明監督)を。「誓いの休暇」を見るのは2度目。歳をとると涙腺がゆるくなるっていうのは本当だなァ。端正な佳品だとは思っていたが、こう涙をしぼるものだとは。でもって「ヴォルガ・ヴォルガ」にもいえることとして、この当時カラーで撮影できたらどれほど素晴らしい映像が残されたものか。これは映画としての価値とはまるっきり別の話で、風景がものすごく美しいんだよね。いつぞやメモしておいた帝政ロシア時代のカラー写真みたいな情景がてんこ盛り。モノクロでしか残されていないのが本当に惜しい。
さらに母親のおともをして「エルミタージュ美術館秘蔵 エミール・ガレとドーム兄弟 フランスからロシア皇帝への贈り物」へ。なんであちこちでロシアネタをやっているのかと思ったら、今年が国交回復50周年だからだったのか。