とりあえず、仕切り直し


18/06/2009 大人買い

「ヤングガン・カルナバル」(深見真著/徳間書店刊)と「疾走する思春期のパラベラム」(深見真著/ファミ通文庫刊)、既刊分を一気に読んだ。いや、どちらも近くの書店に置いていなくて、最初は1冊買って翌日次とやったんだけれども一駅先向こうの書店まで通うのが面倒になってきて、どかっと全部買ってきたら止まらなくて。「ヤングガン−」なんか7冊まとめて買って2日で読んだもんな。もうへなへなですよ。

「ヤングガン−」は、舞台がご近所でびっくりです。えー柏にそんな恐ろしげな暴力団の拠点が。このあたりも物騒になったことであるなぁ。そもそも、あの世界の日本ってさっぱり平和じゃなかったりしないか。あんなにしょっちゅう銃撃戦が起こっているようじゃ。

「疾走する−」は、よくある「不幸自慢勝負をして相手を言い負かしたほうが勝ち」というソレげな展開を、武器の形に固定して世界観の根本となるギミックとして組み込んでしまったアイディアがすげェと思いました。「なんか精神世界っぽいところで相手のトラウマを癒して問題解決」というソレげな展開を逆手にとったような主人公の必殺技も。

(そこがウケているという面もあるであろうことはサテオキ)いわゆるボーイズラブものなみに「石を投げれば同性愛者に当たる」状況なのはどうかと思わないでもないけれども。女の子はさっさと身体の関係に持ち込んでしまうのに男はいつまでたっても少女漫画みたいな恋愛してるのはどういう理屈なんだ:-)

22/06/2009 あと二派はどうしよう

ところで先日、NHK/落語協会/落語芸術協会主催の東京落語会に行ってきた。本来は会員制の会なのだけれども、80枚ばかり当日券が出ると聞いたので。開演の1時間前に着くとすでに列ができていて、係員曰く「とちゅうで一度数えたところここで79番目であり、手洗いなどで列を外れていた人がいた場合、券を購入できない可能性もある」。まあそのときはあきらめればいいやと30分ほどのんきに並んで、整理券をもらったらば78番。最近ちょっとばかりチケット運に恵まれているかもしらん。普段はずっと余裕があるのだそうで、当日券販売開始直前に来た慣れたふうな人がかえって券にありつけなかったようだ。何だってまたそんなに混んでいたかというと、第600回公演で記念の口上もあり、宣伝もしたのだそうで、開場前の列にも撮影隊が来ていた。プログラムの表紙イラスト(題字・画:林家木久扇)を染めた記念品の手ぬぐいをもらったよ。

混んでいたもう1つの原因として、演者が豪華だったというのもある。演目は三遊亭小遊三「浮世床」、桂米丸「旅行鞄」、三遊亭圓歌「中沢家の人々」、柳家小三治「馬の田楽」、桂歌丸「小言幸兵衛」、鈴々舎馬風「猫の災難」。以前から偉い人有名な人の噺を聴いてみようというのを地道に続けており、落語芸術協会と上方落語協会の会長は聴いたからあとは落語協会の会長を聴かねばと機会をうかがっていたらばこのとおり。最高顧問、会長、副会長、理事と偉い人有名な人そろいぶみですよ。ちなみに前座は春雨や雷太で(ずいぶんアレンジしていたけれども多分)「寿限無」。

多分このなかで一番有名な人であろう柳家小三治は、なんか静かな語り口なのにすごみがあるなぁと。実はこれが初めてではなく5月にも聴きにいったのだけれども、笑うというか「はーっ」っていう感じ。映画の「小三治」も見に行くべきか。


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