「流行歌 西條八十物語」(吉川潮著/ちくま文庫刊)を読んだ。あとがきまで読んで、え、これ小説のつもりだったの、と驚く。出来事を重み付けせず年代順に淡々と(小説だというなら「ストーリーに緩急もつけずただ時系列に沿ってエピソードをだらだらと」)列挙していくだけなので、伝記なのだと思い込んでいたよ。著作権法の改正に奔走したあたりは、何か別の評伝を探して読んでみたいかもしらん。
「与太郎戦記」(春風亭柳昇著/ちくま文庫刊)を読んだ。「春風亭」の付かない「柳昇(やなぎのぼる)」しか聴いたことがないくせに、こういうものは読むのである。いいのいいの、録音録画は足腰が弱ってからのお楽しみ。
観兵式の行進で、砲をひかせていた1頭の馬がどうにもこうにも動かなくなってしまい、その1門だけが行進から置いてきぼりになったのだが、1人の兵がどうにかこうにか馬をなだめすかして昭和天皇の前を歩いたとき、「陛下は、その一人と一匹と一門に対して、ていねいに答礼された。」というくだりがある。実に昭和天皇らしいエピソードだなぁその場に居合わせたら心酔しちゃうよなぁと思うものの、怒って1人と1頭とを処分するような人であったほうが存外戦争は早く終わったりしたんだろうか。
諸事情で外務省 海外安全ホームページを見ていて、世界は大変だなぁなどとのんきに考えていたのだが、ハタと気づいてみれば今は日本の東側半分もわりと危険地帯扱いなのかもしらん。原発を措いても、月に数回は震度5クラスの地震が発生してるんだから。これから台風シーズンでもあるしな。他国で似たような情報提供をしていたら、「十分注意してください。」くらいは出ていても不思議はない。
イワユルBL好きな女性たちのエライところは、自分が楽しんでいるのはあくまでも「ボーイズラブ」という女の頭から出た女向けのファンタジーであって現実の男性同性愛者とはまったく無関係と熟知しており、BLを好むこと=男性同性愛者に理解を示すことであるというような勘違いをしない点だと思っている。で、「疾走する思春期のパラベラム」(深見真著/ファミ通文庫刊)の最終巻を読んだ。小説の内容自体にもいろいろと文句はあるが、あとがきを読んで作者には大いに失望した。男向けに記号化された「百合」書いてセクシャル・マイノリティを出しましたとかお笑い種。
座椅子を買った。これまで使っていた座椅子のギアがイカレてしまい、リクライニング自体は可能なものの背面をまっすぐ保つことができなくなったため。購入したのは2006年の年末だから4年半くらいか。マイナーチェンジしていた新しいものに座ってみて、ウレタンがだいぶヘタっていたことがよくわかった。たかが知れているとはいえ、わたし基準では値のはる椅子なので、ぜひともまた4年以上は耐えていただきたい。
古いほうを粗大ごみとして捨てる手配をしようとして、ハタと気づいた。この座椅子は猫どもと取り合いになっていたので、猫ベッドとして残してみようかと。そこで2つ並べておいたのだが、先刻見たところ、ミカがちゃっかり新しいほうに寝ていたのだった。なんてことだ!
極楽ねこカレンダー フォトコンテンストに応募してみました。どうなのこの堕落ぶり。年賀状に猫どもの写真を使い始める日も遠くはないね!
応募作品一覧が正気の沙汰ではない重さなのでほかの作品はほとんど見ていないのだけれども、この写真だけは気になる→イチ&サブ。捕物控なのか順番はサブ&イチでなくてよいのかというのもあるものの、それより何より、飼い主氏がこのそっくりな2匹の黒猫を普段からどうやって見分けているのかをぜひ知りたい。向かって右側の顔が気持ち細いといえばいえなくもないが。