とりあえず、仕切り直し


19/10/2009 さんだいやるざんまい

日曜日、川口市立科学館に行ってまいりました。目的はプラネタリウム。「Telescope〜宇宙への扉〜」という番組をやっていて、それが1つ。もう1つは天文講演会「日時計 〜人類最古の天文観測機器〜」。

川崎市立科学館というのは今回初めて行ったのだけれども、SKIPシティというのを聞いた覚えがあると思っていたらば建物に遠目にも目立つNHKマークで疑問氷解。NHKアーカイブスのあるところじゃないか! と、いうわけで、「Telescope」を見終わったら科学館の展示室を放置して公開ライブラリーに直行。前々からそれこそ前世紀からもう一度見たいと騒いでいた「社会主義の20世紀」、時間が足りなかったので冒頭だけ見てきたよ。104分×9回もあって、公開ライブラリーの利用が原則として2時間までなので、全部見るにはちょっと覚悟が必要だ。「北極圏」とかも面白そうなのに、59分×12回もある……。

時間が来たらプラネタリウムに戻って天文講演会だ。講師は奥田治之氏、元群馬県立ぐんま天文台副台長という肩書きになっていたが、最初の略歴紹介によると専門は宇宙線物理学で元はISAS勤務、定年退職してから天文台勤務となり、さらにそこもリタイアしてから趣味として日時計作りを楽しんでいるのだそうで。

まずは日が出ているうちにということで、プラネタリウムを出て持参の日時計を見せていただく。ペーパークラフトの簡単なものから、先生考案のちょっとめずらしい日時計までいろいろあった。それからプラネタリウムの中に戻って、日時計の歴史、原理、日時計の種類、世界各地の日時計紹介など。日時計の原理そのものは単純で、原理どおりなら作るのもごく簡単なのだけれども、それだとずれが生じるのだそうな。日本標準時を決める明石と日時計を置く場所との経度のずれから地球の公転軌道が楕円であることまで、ずれが生じる理由を聞いていると、日時計ひとつ理解するだけでも得られる知識が広範であることにびっくりしたよ。質疑応答と、最後にペーパークラフトの日時計をいただいて終了。面白かったー。

日時計というと普通は影を読み取るものだけれども、奥田治之氏が考案しているのは光の焦点を読み取るようだ。シリカエアロゲルを使った日時計(26,907bytes)は、光の焦点が世界地図上を線状に通過していくもので、この線がある地域がそのとき正午であることを示すのだそうな。光の焦点をできるだけ遠くに結ばせるために屈折率の小さな素材を探して見つけたシリカエアロゲルというのはNASAが宇宙塵を採取するのに使ったりするような素材で、当然入手も容易ではないので高エネ研に頼んのだとか。すごい人脈活用。反対側から撮影、真ん中を通る透明な円柱がシリカエアロゲル(15,504bytes)。これはアクリル球を使った日時計(12,065bytes)、中の球を通過した光の焦点が時刻を示すもので、見た目もきれいだ。

どーでもいいけど、「宇宙船物理学」だの「NASAが宇宙人を採取」だの、耳で聞いてから脳内で正しく変換しなおすのにひと呼吸必要であった。日本語は同音異義語が多くていけないよねうん。

22/10/2009 ファーマーへの道・挫折編

メールクライアント変更の続き。ひとまずSylpheedを使い始めた。AL-Mailは当時としても決して機能豊富なメールクライアントではなかったので(本体は最小限の機能のみで、プラグインやヘルパーで拡張するタイプだった)、さすがに今でも開発が続いているSylpheedでカバーできないところはほぼない。これなら本格的に移行しても大丈夫かな。

レディ・ヒリンドンを枯らしてしまった。何たることだ。が、しかし、これでイギリス枠が空いたともいえるので、またぞろカタログをながめているのだった。ちょうど苗の販売シーズンでもあることだし。ジャストジョーイとかどうかなぁ?

25/10/2009 小人国へ

第3回 芸協らくごまつりへ行ってきた。行ってきたはよいが、あまりの人の多さにめまいがして早々に帰ってきてしまった。SFふぁんたじぃ落語会を聴くつもりで行って、その前のぐるめ落語会の後半で挫折という体たらく。悪天候にもかかわらずすごい盛況だったことだ。

会場は旧新宿区立淀橋第三小学校の芸能花伝舎、何十年ぶりだかで小学校校舎内に立ち入ったよ。天井とか扉とか黒板とか、とにかくみんな低い。わたしの成長期はほぼ中学1年生で終わりで、それも小学6年生のときからせいぜい5cmくらいしか身長がのびなかったはずなんだけれども、あんなにいろいろ小さかったっけ?

そこから久しぶりにアルタのVolksへ。期間限定のオプションパーツ販売の申し込みだ。フルチョイスでハンドパーツを決めるときに、できるだけ指が長く見えるのがよいなとSD-H-05にしたものの、どうもやはり骨が見えない感じが気に入っていなかったので、SD-H-09をオーダーしてきた。本音を言えば、これでもまだ丸すぎるというかぷにっとやわらかすぎるんだよな。どうもVolksの造形師とは手の趣味が合わないらしい。LUTS製のハンドパーツも手に入れてみて造形は良い感じだったのだけれども、もう一声というかもう一回り大きくあったほしかった。まあ、これ以上を望むなら自分で作れっていう話だ。

30/10/2009 追いかけるのは難しい

何を隠そう、志ん朝も志ん生も聴いたことがない。というか、死んだ人の落語は聴いたことがない。リソース(特に金)は有限なので、生きている人を最優先に振り分けることにしているからである。生きている人の生の姿はうかうかしていると死んでしまって二度と見られなくなったりするが、録音録画は逃げないからな。そっちはわたしがヨイヨイになって寄席に足を運べなくなってからの楽しみにとっておけばよい。

と、いうような方針にしたがって来月に予定されていた円楽一門落語会のチケットを取ったところに、三遊亭圓楽の訃報だ。昨年行っておけば少なくとも姿は見られたのに。つくづく、生者は逃げるんだよなぁ……sigh.


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