とりあえず、仕切り直し


01/11/2005 巻き戻し再生中

そういえば、時間が前後しまくるが、27日にはNHK音楽祭に行ってきたのだった。定着するか年中行事。公演のときにアンケートを出しておくと案内が来るので、忘れようがないのがナイス。でもって、27日は「こどものためのプログラム」でもともと安価だった上、NHKプロモーションから複数公演のチケットを買うと割引+プログラム引換券が付いてきたので、奮発しまくってS席を買ったのだった。プログラムの性質上さすがに子供が多くてちょっとうるさいといえなくもなかったが、まあ席の良さと相殺ということで。

小澤征爾指揮、NHK交響楽団、曲目はベートーベンの交響曲第5番ハ短調「運命」。これ以上はないってくらい有名な曲だが、通して聴いたのは生・録音ひっくるめても実は初めて。開演して最初のフレーズが演奏し終わったとたんやおら振り向いて「と、いうわけで……」と曲目の解説を始める指揮者にウケる場内。子供向けプログラムだからそういうのも入るのね。繰り返し入るリズムについて解説した後、改めて通しの演奏。第1楽章を始めるときの小澤征爾の構えは今にも「よーい、どん」で走り出しそうだと思いました。って、世界のオザワの演奏を生で聴いて出てくる感想がこれか。

休憩をはさんでガーシュウィンのピアノ協奏曲へ調。マーカス・ロバーツ(ピアノ)、ローランド・ゲリン(ベース)、ジェイソン・マルサリス(ドラム)のジャズ・トリオを迎えた演奏。純クラシックの曲をやっているときと違ってN響の打楽器の人たちがやたらと楽しそうだったのが印象に残った。ジャズ・トリオの即興部分とか「うぉ、やるやる」ってな感じでにやっと顔を見合わせてたり。木琴叩いてた人なんか、自分のパートじゃない部分ではスティックでひざ叩いてノリまくりだったし。

最後は千住明の「日本交響詩」。NHKの放送80周年記念として委嘱された曲で、初演だそうな。数日前に真綾ちゃんのライブで手叩いたりなんだりで、ああいうのはああいうので楽しいけどやはりしわぶきひとつ立てずに謹聴していればいいクラシックの演奏会のほうが気楽だなーと思っていたら、「最後に『さくらさくら』が入りますからね、皆さん一緒に歌ってくださいよ」……そうきたか。

次は12月だな。

09/11/2005 「映画的」の定義を訊かれるとつまるが

やっていた「ICO」はさくっと終わりました。買ってから3年くらい積んでいたくせにやり始めたら1週間足らずでクリア。攻略のヒントとか見ずにやって14時間くらいかな。謎解きはわかってしまえばどうということもないので、すぐさま2週目をやると3時間程度。出てから時間の経っているゲームなので短所はもうあちこちで出尽くしていたようだがほぼ同感。カメラの操作性の悪さと、距離感のつかみにくさがねぇ。スティックの入力方向が少しずれていただけでさっくり転落死できる場面が結構あるのに、せめてカメラだけでももうちょっとどうにかならなかったものか。しかしこれ、高所恐怖症の人は絶対できないな。

「映画的」という誉められ方をしているが、それは違う。むしろ逆。「物語を体験する」という、ロールプレイングゲーム(ジャンルとしての「RPG」ではなく、役割を演じるゲームの意味で)という表現形式ならではの語り口をストイック方面に追究すると、ICOになるんじゃないのかな。ストーリーとしては「少年が少女の手を引いて閉ざされた城から脱出する」だけ、ひねるどころか肉付けすらされていない。こんな物語以前の骨組だけ(キャラクター付けになるような台詞もほとんどないから本当に骨組を提示しただけ)で、受け手に感動的なストーリーだったと言わせるのは他の表現形式にはできないでしょ。映画はもちろん、小説でもコミックでもね。これは、受け手に操作させることによって「少女の手を引いた体験」をさせられるゲームにしかできない芸当。感情移入の手段として、台詞やアニメーションではなく、プレーヤーが手にしているコントローラの振動(少女と手をつないだときの手応え)を選んだこの製作者は確かにスゴイわ。

じゃあ「ワンダと巨像」をやる気になったのかというと……むぅ。いや、だって、古今東西、死人を甦らせようとする試みの結末はロクなもんにならないと相場が決まっているからなぁ。←またロクなもんであってはいけないのであろ、多分。だから報われてしまったら反発するような気がするし、かといって報われないのでは苦労してクリアしようという意欲がイマヒトツ。廉価版が出てから考えよう。

どーでもいいけど、「映画的なゲーム」とか「こんなムービーばっかりのゲームなら映画にでもしろ」とか言われているのを見ると、こういう人たちは普段を映画を見た上で言っているのかなぁとムズガユイ気分になったり。今FFあたりがどれくらいの本数出ているのか知らないけど、少なくとも映画を日常的に見る人の数より少ないとはトーテイ思えない。映画をナメるなゲームもナメるなっつーか。

14/11/2005 ファーマーへの道・襲撃編

iPod nanoをセットするヘッドフォンmTUNE-n。うぉ、これは格好良い。でもiPodは欲しいけど買わない。あんなきゃしゃなもの、わたしが使ったら間違いなく3日で壊す。

ある日フト鉢をチェックしてみると、ペパーミントが丸裸にされていた。何だこれは! 虫ではないと思う。葉だけではなく茎ごとごっそり刈り取られていたので。はて、人間か、鳥か、猫か。まあ、いいんだけどねミントだから。地表に出ている部分が丸ごと刈り取られた程度では、奴を枯死させることは不可能だし。文字通り根こそぎにしなければ。

通勤用かばんとして長らく須田帆布のスダンダードDパック・Sを使ってきたのだが、5年以上毎日ノートPCを運ぶ酷使にさしもの二重底にも穴が開いた。しかも、元はベージュだったのに陽にさらされるフラップ部分だけ色褪せてキナリになっている。紫外線恐るべし。気分も変えたかったので新しいかばんを探しに東急ハンズに行ったら、同メーカーのループ・ショルダーがちょうど良い大きさ。これのカーキを採用したが、今度は何年もつかな。

15/11/2005 苺酒から数えて4周目

そういえば、コーヒー酒第2弾が出来上がっていたのだった。第1弾より苦い。氷砂糖が少なめだったらしい。が、こっちのほうが味としては好みだ。200g入りの袋で買ったコーヒー豆が1/3ほど残っていたので、ウォトカを買ってきて第3弾を仕込む。今度のウォトカはストリチナヤ。深い意味があって変えたわけではなく、近所のスーパーに行ったらズブロッカが売り切れで、ズブロッカの次に安かったのがこれだったってだけ。別にウォトカである必然性もあまりないんだけどね。これくらいのアルコール度数で安い酒となるとほかの候補はジンくらいで、ジンはどうにもコーヒーと合う気がしないので。

問題は、コーヒー豆がなくなったのにウォトカが残っていることだ。残り物のジンの処理から始めたはずなのに、ハテ? すべての材料が同時になくなってこの無限ループから抜け出せる日は来るのか。


Shiomi Keiko's HomePage
Suggestions, Comments, etc...send e-mail to <shiomi@skh.flop.jp>.
Copyright©2005 SHIOMI Keiko, All rights reserved.