とりあえず、仕切り直し


16/11/2009 恥を積み上げてまいりました

コミックや映像作品など各種創作物に出てくる落語の記号というか、シメの言葉として出てくる「おあとがよろしいようで」や、初めの言葉として出てくる「えーお笑いを一席」、そういえば実際の噺家が使っているところをまだ見たことがないような気がする。「おなじみ○○の一席でございました」のバリエーションとか、「おあとお目当てを楽しみに、もうしばらくお付き合いください」なんていうのはよく聞くけれども。そういえば、この「おあとお目当て―」を聞くようになって初めて、「おあとがよろしいようで」の意味が想像と、というより一般に使われているときの意味とまったく違うというのがわかったんだよなぁ。自分が属していない業界の符丁というかjargonというかを格好良いつもりで使うとえらい恥をかくことになる。気をつけなければ。

「寄席爆笑王 ガーコン落語一代」(川柳川柳著/河出文庫刊)を買った。「天下御免の極落語 平成の爆笑王による“ガーコン”的自叙伝」の文庫化だ。これが大変に面白く、久々に文庫1冊を一息に読み通してしまった。特に師匠である圓生とのエピソードなど、愛情あり揶揄あり鬱屈あり失望あり、それらを常に上回る敬意あり。圓生が物故してかなり経ってから書かれていることもあってか、筆が率直、それでいて鬱屈のころを綴った箇所でも嫌な感じをまるで受けない。執筆時には存命だった圓楽なんか、いろいろ思うところはあっただろうに遠慮があるのか妙に描写が薄かったりするもんな;-)

25/11/2009 いろいろ寿命

当家はイワユル一戸建てなので有線LANなどやっていられたものではなく、無線LANを採用している。わたしではなく亡母が設置したのでいつから使われているのかわからない無線LANアクセスポイントが、どうにも調子が悪くなってきたのだった。勝手に電源が落ちるようになったのみならず、セキュリティ関係の設定がふっとんで野良ホットスポット化する体たらく。危なくまたみっともないので、新調することにしたのだった。ああプリンタ問題も解決していないのに、この時期に物入りになるか。壊れたプリンタを1年も放っておいたのかって、いや、だって、ただでさえ使う機会がすくないのにモノクロ印刷は問題なくできるんだもの。年賀状印刷以外は何の支障もなくてさ。

で、全然下調べせずに一番近い量販店に行ってWHR-HP-GNを買ってきた。本当はルータ機能は不要なんだけれども、どうせこれが一番安かったし、パッケージの「電波がよく届く」というコピーにふらふらーっと。アクセスポイントが置いてある部屋から出ただけで通信がぶちぶち切れる状態だったので。設置してみたらば、これが大変快適。わあ2階に上がってもPodcastのダウンロードが支障なくできるよ! これまでは指向性アンテナを買うか否かと思いつめるほどだったのに。

まあ考えてみれば、無線LANアクセスポイントなんて1年365日24時間休みなく稼動しているわけだし、どうせこの価格帯の製品なんてそんな大層な耐久性がある作りではないのだし、以前のは少なくとも4年以上は使ってきたのだからして、老朽化くらいするわいな。

30/11/2009 30年前ならありました

今月は「誕生月なので特典」のダイレクトメールがたくさんあって、そのうちの1つを利用してコンタクトレンズを買ってきた。処方箋の有効期間は半年と聞いていて、最初に処方を受けて以来だからとうに切れていてって、あれまあ半年どころか1年以上前だったか。この後30枚入りを左右1箱ずつ買って、実はまだ少し残っていたりする。

特に不満がなかったので製品は同じものを選択。装着して視力を計ったら1.0程度で、基本的に遠くを見る状況でしか使わないのでできればもう少し視力を出したい旨伝えたところ、1段階上げるとこれくらいですよとレンズを重ねてみてくれた。ぱっと視界が開けた感じ。それだと1.2程度なのだそうで、やはり「視力が良い」というのはそれくらい必要なのだなぁ。で、そちらを左右1箱ずつ購入してきた。また1年くらい持つかね。

例の円楽一門落語会に行ってきた。フト気づくと現役の笑点メンバーで生の高座を聴いたことがないのが三遊亭好楽だけになっていたのだが、でもこの機会もちょっと見送りで主任が三遊亭圓橘の29日。好吉「つる」、きつつき「出来心」、鳳志「悋気の独楽」、王楽「鼓の滝」、竜楽「短命」、兼好「元犬」、圓橘「文七元結」。タイミングがタイミングなので(四十九日も済んでないもんな)、演目選びからして追悼ムードだ。圓楽が出る予定になっていたところは『圓楽追悼「思い出を語る」』と題して、最後の「芝浜」映像から始まる座談会になっていた。今回の目当て兼好は、孫弟子で当人曰く「覚えてもらっていなかった」あたり、演目や枕を追悼仕様にするのはさすがにチト苦しそうだった。噺自体はちゃんと面白かったけれどね。

どーでもいいけど、国立劇場チケットセンターでチケットを購入して、劇場の自動発券機受け取りを選んだら、確認メールで「なお、国立能楽堂、国立演芸場は、自動発券機の設置がございません。チケット売場窓口でのお渡しになります。」となっていたので遠回りして国立劇場のチケット売り場へ寄って発券したのに、国立演芸場に着いたらそこにもしっかり発券機が設置されていた。自動発券機サービスについてを見るとこちらは発券機の設置場所に能楽堂も演芸場も含まれている。メールの情報が古かったのだな。迂闊。


Shiomi Keiko's HomePage / Shiomi's Slipshod Style (archive)
Suggestions, Comments, etc...send e-mail to <shiomi@skh.flop.jp>.
Copyright©2009 SHIOMI Keiko, All rights reserved.