とりあえず、仕切り直し


17/08/2010 意外と古い

「第35回ラジオデイズ落語会 川柳・円丈 二人会」に行ってきたのですよ。15日には昨年同様に超特大ガーコンの会があってゲストが市馬で、この会とどちらに行くか迷ったのだけれども、こちらにしておいて正解。すごいよやったよ川柳の古典を生で聴いちゃったよ!

前座は春風亭ぽっぽで「狸の恩返し」、ちょっとした失態で開演に間に合わず、ほとんど聴けなくて残念。円丈は弟子の白鳥作「シンデレラ伝説」、川柳が「八九升」、仲入りをはさんで円丈「茶の湯」、川柳「ガーコン」と、2人して圓生ゆかりの古典と新作とを1本ずつやるという構成。

円丈は、弟子の作った噺をてらいなくやれてかつ客に受けるのはすごい、ような気がするけれどどうなんだろう。「八九升」の枕は昨年末の会で三三との対談としてネタにしていた差別語の言い換え。どうもやはり、あのときでは三三がマイルドにアレンジしていたようだ。興味深かったのは、何ぶん歳なため高座でも固有名詞が出てこず言葉につまったりするし、今回の枕でもだいぶつまりがちだったのだが、「八九升」の噺に入ったとたんそれがなくなったこと。普段まったくやっていないだろうに、それでも抜け落ちないものなのか。

でもって仲入り後、この(元)兄弟弟子2人で会をやるなら圓生襲名問題についてもふれるかなとヨコシマな期待もあってこちらの会にしたのだが、そのとおり「茶の湯」の枕でわーっと。今日は「新ガーコン」なのであとは人情噺バージョンと怪談噺バージョンで3部作にしたら川柳に圓生を譲ってもいいよなど。モメるくらいならもう「ガーコンの圓生」でもいいんじゃないかなぁ。誰も納得しないだろうけど皆あきらめはつくだろう。

で、ガーコンのどのへんが「新」だったのかというと、今日の録音をラジオデイズでダウンロード販売する関係で、ほとんど歌わなかったところ。著作権切れの曲しか歌えないので、滝廉太郎を数曲と「軍艦マーチ」、「海ゆかば」、あとは口ジャズの「茶色の小瓶」だけ。死後50年とはいえアメリカだから戦時加算がなかったっけとか思っていたのだが、今調べたらそもそも19世紀発表の曲で作曲者が20世紀初頭に死亡しているのか。むしろ「海ゆかば」のほうが切れてないや。

25/08/2010 呪詛を吐く

社長命令で健康診断に行ってきた。とりあえず、触手モノとか喜んで見ているヤツバラはまとめて滅びるといい。

その昔、胃にポリープが見つかってから、胃はバリウムではなく内視鏡での検査を受けろ受けろ受けろと社長に厳命されてきた。一度は受けたんだ、何をどうやっても飲み込めず、医師にまあいいよまだ若いし悪いものでもなさそうだからとバリウムに切り替えてもらって以来、逃げて逃げて逃げたおしていただけで。だが、しかし、弊社の社長は内視鏡カタログの製作に長年携わっており、内視鏡専門医への取材経験も山ほどあるため、あのいまいましい機械触手の使徒と化しており、今年ついに内視鏡検査を予約されてしまったのだった。いや、まあ、ありがたいことですよ、ええ。

内視鏡検査をやったことがあるかと問われて飲み込めなかった経験があると訴えたのが功を奏したのかどうか、のどの麻酔をしっかりしてくれて(効き方が全然違った、前回のはそんなものかと思っていたのだが、実際はほとんど効いていないに等しかったようだ)どうにか最難関も通った。楽にとは言わないがな。そこを通り過ぎてしまえば痛覚はないはずなのに、腹のなかを機械触手がぐりぐりと探っていく感触が……ぎゃー!

ポリープを1つぱちんと採って検査にまわされた。失態だったのは眼鏡をかけて行ったこと。検査中ははずさなければならないので、せっかくの腹のなかモニターがよく見えない。看護師さんには「見たいかもしれないけどうつむき加減のほうが楽ですよ」と言われたものの、あんな苦しい思いまでしてるんだからせめてそれくらい見たいじゃないか。来年はコンタクトレンズをしていこう。

31/08/2010 客は身勝手

サンシャイン国際水族館がいったん閉めて来年リニューアルオープンするというので、最終日の本日行ってきた。平日だし、夏休みとはいえ最終日だからお子様も宿題をやっつけるほうに忙しかろうと。まあ確かに普段の平日よりは混んでいたものの、見るのに不自由するほどでもなかった。人の流れが滞っているところは、ほとんど報道のカメラが入っているのが原因だったし。以前ピラルクが1尾だけになっていたと嘆いたのだが、なんとしたことか、今日はもう1尾もいなかったよ!

最後だなぁと思ったので改めて壁のパネルやら何やらをよくよく見てみたら、確かに結構な老朽化が見られたのだな。今度はどんな施設になるのだろう。できたらわたしの好きそうな展示が多いとよい。ピラルクは最低でも2尾はお願いしたい。

ついでに満天へ、「遥かなる銀河へ TAO計画が迫る最新宇宙」。水族館に続くガッカリで、ちょっと驚くほど内容がなかった。こう、森とか湖とか山とかアウトドアっぽい感じの映像に、自分に酔っぱらった男のナレーションがかぶる「男の休日」系の車や洋酒のTVCMがあるじゃないですか。あれを30分にひきのばしたようなどうでもいい演出に、赤外線望遠鏡で撮った天の川銀河の中心部の写真をちょろっと入れただけという薄さ。ヒーリング番組ならともかくCGプラネタリウム番組でこれはない。プラネタリウム番組が「しょこたんの星空ツアー 飛び出せ!宇宙へ」だったのでCGプラネタリウム番組にしたのに、こっちのほうがマシだったような気がする……。


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